現代の超資本主義。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

現代の超資本主義。

アメリカ式超資本主義は一番の最善策だった、すくなくとも数年前までは。

この施策は少なくとも成長する市場がなければ機能しない。

それがジリ貧になりつつある今、さまざまなひずみがうまれつつある。

金融政策とリンクした株価至上主義。

できるだけ秒速、最短で企業の価値をあげようとし、そこからひずみが生まれる。

エンロンなんかの破錠はその良い例である。

ステロイドを打ち続けるアスリートに近いものがある。

あと15年もすれば金融という業種は抜本的な改革に迫られるであろう。

そしてアメリカの力も総体的に減少する。

そして国家はローカル化を最善の策と考えるようになるが、

肥大化したグローバル企業がそれに対抗するという構図になるのではないか。

結局のところ、数字の動きで勝敗がきまる業種は実業ではないということ。

思うのは、万能だと思われていた薬が人間の強欲さには勝てなかったということだろう。

現状のまま事態が進めば、資本主義の強者が国家を支配しかねない。

現状先進国には財務体質の良い国家なんてないし、

企業自体が国家に投資しさながら支配下に置くなんていう例もありえる。

そうなれば銀行の金貸しより儲かる。

先進国の人間は幸せを感じず、ブータンの国民はおおむね幸せを感じている。

価値観の変容は人間の本来あるべき生を根本から揺るがしている。