客観性。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

客観性。

客観性というものは人間同士がコミュニケーションをおこなう上で、

非常に重要な要素である。先日こんなことがあった。

中国で仕事をしていれば、また有る程度の責任ある立場で仕事をしていれば、

中国人の社長さんに夜遊び連れていかれることがよくある。

実際、全く飲めない、

そして飲まない私もことのきばかりは飲まざるをえない時である。

その時は日本人同士で遊んでいたのだが、友人の知り合いとして来た60くらいのおじさん。

上海に住んでもう3年くらいになるそうだが、中国語はほぼ喋れないと言っていいレベル。

その割にやたらと中国語を話したがるのだが、4声が滅茶苦茶で発音もひどいもので、

中国人も彼が何を話しているのか全く理解できないレベル。

特にピンインの「h」が入る部分は何言っているか分からない。

ピンイン自体も理解していない。

そして4声が滅茶苦茶なんで言いたいことと違う意味になってしまっている。

まあカラオケの話なのだが、女性を選んだはいいのだが、その女性がどうも

このおじさんの態度を生理的に受け付けないらしく、

常時ほったらかし。そしてそのおじさんは会計の時になってチップ300元のところを

200元しか払わないよ言い出した。当然マネージャーと揉めることになり、

私に通訳を頼んできた。おじさんが女性のサービスが悪いから代金を払いたくない

気持ちは理解できるがここは中国である。

おじさんの考えは日本でしか通用しない、気持ちは理解できるが...

店のマネージャーに「お前が納得できないんだったら警察に行け!」とも。

えーと、この国は★5ホテルの遊び場ともなると当然オーナーは政治家や

公安に影響力を持っていて、警察くらいなんとでもできるんですが...

まあ分かってないんだな...

そして通訳しているしているうちに、私もおじさんのめちゃくちゃな論理に

腹がたち、「いい加減にしてくれませんか!」と言ってしまう。

マネージャーが言うように女性をチェンジするなりすれば良かったのだが...

女性を座らせるなり体に触ろうとしたり、客だから何してもいいんだという

横暴な態度を見ていると、確かに敬遠される要素は数多い。

そしてそれ以外にも私がカラオケの曲を入れようとしたら、私は何もしていないのだが、

「なんで俺の曲が最後になってるんだ!次にしろ!」と怒り出したり。

口論は30分ほど続き、奥から黒社会的な人間も顔をだしてきた。

私も同じ日本人だし、できれば丸くおさめたかったんだが、

あまりにも腹がたったんで、店のマネージャーに「煮るなり焼くなりしてくれ」と。

初対面でこんな失礼なおじさんもいない。

最後には女性にお金を投げ捨てて帰っていった。

マネージャーも最後には私に「すまない」と謝って来る。

そして友人のつてに聞くと、毎回こんなもめ事を起こしているらしい。

しかしここは中国。

あまりこんなことばかりしていると、

いつかそちらの人間に制裁をくらってもおかしくない。

この国は政治と警察とビジネスマンが三位一体の国である。

1人の人間を抹殺することなんかわけない国である。

まあ自業自得というか、客観的に物事を見れないのは悲しいなと...

何かアクションを起こすのも、まずはコミュニケーションをとってからとか

いろいろあるだろうに。

ビジネスでは主体は権利、客体は義務である。

しかし中国での夜遊びにおいては、それは通用しない。

また中国語が話せない日本人は一番足下を見られる人種である。

まあこのおじさんが今後ひどい目にあわなければいいなとは思っているが、

夜遊びで女性と意気投合する日が来ることは当分ないだろうな...