习近平の演説から見る中国。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

习近平の演説から見る中国。

彼の演説を一通り聞いたが、過去の政治家の引用も多く、

自分の言葉で語っていたことはほとんど無かった。

結局能力が無いままトップになってしまった人間だから、

政治でも能力を発揮することはないだろう。

「为人民服务」という言葉を使っていたが、中央の政治家で

本当にこんなことを考えている政治家なんていないだろう。

汚職や腐敗を無くすと言っていたが、脈々と続く官僚主義が

共産主義へと移行していった統治体制においては、

官僚はさまざまな特権が認められた階級であり、それを享受するのが

当たり前という思考であるからして、富を均等に一般国民に分配しようと

する政策は中国の統治が現状を維持する限り、今後も見ることはないだろう。

1政治家が個人の揉め事で武装警察を動かす国は中国をおいて他にない。

江沢民の目的は派閥の利権の維持である。そのためにはどんな

手段も選ばない。中国人の情報通の友人によると上海、浙江省、福建省での

腹心による汚職、腐敗のもみ消しは過去かなりあるという。

以前も書いたが、このような状況から中国は1国家として、経済的にも

退化を早めることは確実である。

退化が早まり国力が減退すれば、日本や欧米は強気な外交に出れるであろうが、

私のような中国でビジネスを行う者にとっては、より注意深い

リスク管理が必要である。また中国は国力がなくなったからといって

弱腰になるような国家ではない。彼らの面子という思考は外国人や中国以外の

国家にとっては、嫌悪の対象にしかならないもので、

それが諸外国を当惑させている大きな原因である。

私個人的には中国は外的要因によって崩壊するか内的要因によって崩壊するか

が大きな興味であったが、現状を見ると内的要因によって体制が変容する

可能性が高いと思う。中国のほとんどの国民が毛沢東と同じくらい心の中で

嫌悪する江沢民が力を維持したことで、中央への期待感は無くなった。

国民が思うことはネットの力で連携をはかり、規模を蓄え中央に反乱を

起こすことであろう。今は軍の力が強く、すぐに軍に鎮圧されてしまうが、

深刻な不況に突入し、軍の力が弱体化すればそのチャンスもあると

考えている反体制派はちゃくちゃくと機会を伺っているだろう。

一部の人間の欲望を満たすためだけに、暴走し続ける中国。

私は来週の火曜日から中国に長期の出張になるのだが、

政治や政策の変容には逐一チェックをしないといけないであろう。