中国。
国家主席が习近平に交代した。
中央に送り込んだ人物を見ると、江泽民が一定の影響力を残したことになる。
私が中国で生活していた時に感じていたことは、
一般の中国国民に江泽民は全く評価されていないということ。
よって江泽民派閥の人間が中央のポジションを多く埋めた事実に対しては、
国民に与える心情としては、以後の汚職や官僚特権支配が
無くならないことを意味し、今後待ち受けているのは絶望であると
感じる国民も多いことであろう。国民はインターネットを使い、
数の規模と連携でより力を持つようになった。
地方の省のいくつかの官僚の粗暴にたいして、民の力でそれを抑止
できた例も増えている。ただ江泽民派が多くの要職についたことによって
政治的にはゆるやかに退化する作用が働くことは想像できる。
江泽民が無くなるまでは。実際江泽民派でも彼のことを良く思っていない
人間もおり、彼が途中で無くなれば胡锦涛側につく人間もいるであろう。
なぜなら彼らは利権、権力、お金で動く人間だからである。
そして、こういう事柄ですぐ動く人間が中央にいること自体が
中国の深刻な病状を表してもいるのだが。
共産主義の恩恵として、高官の親族は国営企業や各種企業の幹部、株主に納まる。
ゆえに富を蓄えることができるのである。
今回の人事に関しては比較的実直である李克强の同行が大きく作用するのだろう。
彼が政策決定で力を発揮するようであれば、国民もその恩恵を受けるだろう。
また外交として尖閣諸島の問題に関しては江泽民派のほうが胡锦涛派より
関心がより薄いので、この問題に関してはだんだんと現状維持で
フェードアウトしていくかもしれない。また面子やなんだと自身の保身しか
気にしない軍の高官の同行にも左右されるであろう。
今後中国がゆるやかな不況に突入することはまず間違いないであろう。
ここ10年で共産主義国家ながら、経済開放して外資を入れ発展したわけだが、
基本的な政策は間違ってなかったように思う。
ただ現状になってここまでいびつになった原因は、やはり特異な共産主義による
病的ともいえるすぐには修正しがたい部分が多くあり、
◯富の分配が末端までおこなわれず、汚職や高官の犯罪が蔓延した。
◯内需拡大政策の転換が遅れ、インフラ投資が適正を超え肥大化しすぎた。
◯外の民主主義国家に目を向けない閉じられた教育を続けてきたため、
一般国民の意識が閉塞化してしまい、協調性の無い意識形成がされてしまった。
少なくとも上記の項目は協調されていいだろう。
大きく言うと脈々を受け継がれて来た「共産党一党独裁」という諸外国から
見ればなんの意味の持たない事柄を最も重要な事項を考え、そのために
権力闘争や利権が生まれ、一般国民はその歯車にされてしまっているのである。
私はこれから当分中国本土で台湾人と組んで中国本土のクライアントを相手に
仕事をしていくわけだが、十分にリスクヘッジはしないといけない。
現状の中国を見ていると、製造ー輸出型産業はALL JAPANでも問題ないだろうが、
中国国内内需で行うB to BビジネスはALL JAPANでは限界がある。
これは能力の問題ではない、人脈や営業力の問題である。
そこでうまく中国人や台湾人を立て、日本人は能力の発揮できるポジションで
業務を統括していけば、可能性も見えてくるのであろう。
もちろん過去の経験で個人の感じ方は異なってくるし、中国においては
その地域でも事情が異なることから、さまざまな方法論があるのだが。
現代の権力の「概念」は毛沢東時代のそれとは異なる。
貨幣経済下においては、潜在的に組織よりも個人を優先する傾向があり、
形骸化した組織形成や統制系統、規律の本質的な崩壊によって、
それが社会の不安定要因となってしまうのである。
国家や企業もそうだが、不特定多数の集団を形成する組織では、
それぞれもポジションに正当性があり、尚かつそれぞれが均衡を保ってこそ
適正が保持できるのである。以後の中国にその適性度は薄れていくだろう。
今回の中央のトップの人事により、中国は民主主義国家が照らす
「独立した先進国」としては退化していくであろう。
その理由が共産主義だから、というのはこれだけグローバルに結びついた
世界状勢から見ると、あまりに単純な意見である。
このあまりにも特異性を持った国家とビジネスで関わる我々は、
カントリーリスクはもとより、パーソナルリスクも考慮し
物事を進めて行く必要があるのであろう。
中央に送り込んだ人物を見ると、江泽民が一定の影響力を残したことになる。
私が中国で生活していた時に感じていたことは、
一般の中国国民に江泽民は全く評価されていないということ。
よって江泽民派閥の人間が中央のポジションを多く埋めた事実に対しては、
国民に与える心情としては、以後の汚職や官僚特権支配が
無くならないことを意味し、今後待ち受けているのは絶望であると
感じる国民も多いことであろう。国民はインターネットを使い、
数の規模と連携でより力を持つようになった。
地方の省のいくつかの官僚の粗暴にたいして、民の力でそれを抑止
できた例も増えている。ただ江泽民派が多くの要職についたことによって
政治的にはゆるやかに退化する作用が働くことは想像できる。
江泽民が無くなるまでは。実際江泽民派でも彼のことを良く思っていない
人間もおり、彼が途中で無くなれば胡锦涛側につく人間もいるであろう。
なぜなら彼らは利権、権力、お金で動く人間だからである。
そして、こういう事柄ですぐ動く人間が中央にいること自体が
中国の深刻な病状を表してもいるのだが。
共産主義の恩恵として、高官の親族は国営企業や各種企業の幹部、株主に納まる。
ゆえに富を蓄えることができるのである。
今回の人事に関しては比較的実直である李克强の同行が大きく作用するのだろう。
彼が政策決定で力を発揮するようであれば、国民もその恩恵を受けるだろう。
また外交として尖閣諸島の問題に関しては江泽民派のほうが胡锦涛派より
関心がより薄いので、この問題に関してはだんだんと現状維持で
フェードアウトしていくかもしれない。また面子やなんだと自身の保身しか
気にしない軍の高官の同行にも左右されるであろう。
今後中国がゆるやかな不況に突入することはまず間違いないであろう。
ここ10年で共産主義国家ながら、経済開放して外資を入れ発展したわけだが、
基本的な政策は間違ってなかったように思う。
ただ現状になってここまでいびつになった原因は、やはり特異な共産主義による
病的ともいえるすぐには修正しがたい部分が多くあり、
◯富の分配が末端までおこなわれず、汚職や高官の犯罪が蔓延した。
◯内需拡大政策の転換が遅れ、インフラ投資が適正を超え肥大化しすぎた。
◯外の民主主義国家に目を向けない閉じられた教育を続けてきたため、
一般国民の意識が閉塞化してしまい、協調性の無い意識形成がされてしまった。
少なくとも上記の項目は協調されていいだろう。
大きく言うと脈々を受け継がれて来た「共産党一党独裁」という諸外国から
見ればなんの意味の持たない事柄を最も重要な事項を考え、そのために
権力闘争や利権が生まれ、一般国民はその歯車にされてしまっているのである。
私はこれから当分中国本土で台湾人と組んで中国本土のクライアントを相手に
仕事をしていくわけだが、十分にリスクヘッジはしないといけない。
現状の中国を見ていると、製造ー輸出型産業はALL JAPANでも問題ないだろうが、
中国国内内需で行うB to BビジネスはALL JAPANでは限界がある。
これは能力の問題ではない、人脈や営業力の問題である。
そこでうまく中国人や台湾人を立て、日本人は能力の発揮できるポジションで
業務を統括していけば、可能性も見えてくるのであろう。
もちろん過去の経験で個人の感じ方は異なってくるし、中国においては
その地域でも事情が異なることから、さまざまな方法論があるのだが。
現代の権力の「概念」は毛沢東時代のそれとは異なる。
貨幣経済下においては、潜在的に組織よりも個人を優先する傾向があり、
形骸化した組織形成や統制系統、規律の本質的な崩壊によって、
それが社会の不安定要因となってしまうのである。
国家や企業もそうだが、不特定多数の集団を形成する組織では、
それぞれもポジションに正当性があり、尚かつそれぞれが均衡を保ってこそ
適正が保持できるのである。以後の中国にその適性度は薄れていくだろう。
今回の中央のトップの人事により、中国は民主主義国家が照らす
「独立した先進国」としては退化していくであろう。
その理由が共産主義だから、というのはこれだけグローバルに結びついた
世界状勢から見ると、あまりに単純な意見である。
このあまりにも特異性を持った国家とビジネスで関わる我々は、
カントリーリスクはもとより、パーソナルリスクも考慮し
物事を進めて行く必要があるのであろう。