尖閣諸島問題に見る日本の報道。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

尖閣諸島問題に見る日本の報道。

連日表題の報道がされているが、とても違和感を覚えることが多い。

尖閣諸島に関しては、対外的には国際問題として提起しつつ、

あらゆる実力行使で死守することは当然のことである。

しかし、中国でのデモや中国からの日本向けコンテナでの

規制強化における「いやがらせ」と理解してもいいような

報復措置などに対する日本の報道を見ていると、

あまりにも中国という国を理解しないで発言している、

メディア、ジャーナリストが多すぎる。

中国人の人間性、メンタリティは日本人には理解できないものがある。

実際それは中国で生活して感じてみないとわからないであろう。

中国に短期出張して、大まかにしか見れていない人間には

中国の本質は到底理解できない。

中国で長期間生活し、中国語を話せるようになり、仕事やプライベートなどで

中国人と日常を共有するようになると、違う景色が見えてくる。

中国で生活をして新聞を読むといつも見せしめ的に汚職のニュースがのっている。

そして許認可が関連する業種ではほとんどの確立で賄賂がおこなわれる。

不動産管理局で働く公務員は勝手に不動産を転売し、富を築く。

特権階級は医療費などはすべて無料である。そして出稼ぎ(打工)にきた

人間は医療保険がない。出身地で差別されることもある。

表面的には民主的、貨幣経済だが、その基盤は独裁社会国家だ。

「金儲けは好きにしていいが、政治には口を出すな」

私の友人の中国人が言った言葉である。

この問題はマクロ的、大局的に語れる問題ではない。

彼らのメンタリティ、政治家や軍の特性や行動様式を理解し、

さらに内政ではプロパガンダをおこなっている国なのだから、

対外的な行動様式と内政、国民感情もリンクしていることも考慮し、

綿密な計画をたて追い込んでいくべきである。

平和に慣れきった日本人に中国人の思考は理解できない。

彼らの思考は外交的には「陣地取り」である。そこに常識はない。

尖閣諸島は中国の領土だとぶち上げ、それをプロパガンダをおこなえば、

それは中国の正論となる。もちろんそれは非常識な理論なので、

あくまで中国国内でしか通用しないのだが。

そしてそれは報道規制によって、より巧妙に国民に刷り込まれていく。

我々も専門のチームを構築し、より深い議論、対処が必要であろう。

また中国にとっても、この不況下にとってはそれは諸刃の剣となる。

今回のデモには、

「医療保険はないが、尖閣諸島は中国の領土だ」

「天安門で多大な同士を亡くしたが、尖閣諸島は中国の領土だ」

など自虐的な言動が多くみられた。

いつ反政府運動に発展してもおかしくないだろう。

しかし国民は天安門を知っている。

何かあれば、すぐに殺されると。

一般国民にはそれだけの価値しかないんだと。

軍の力が国民の自由のパワーを下回った時、革命ははじまるだろう。

まだ当分先のことだろうが...