土曜日。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

土曜日。

今日も仕事、そして残業。

工場内はモノだらけ。

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そして、私が手掛けたこのヴィンテージレザー使用木フレームソファも

欧米、そして中国国内からもオーダーが増えている。

これは目黒通りの某お店さんや大阪の某お店さんなど

日本各地にも卸をしています。

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最近色々と悩むころがある。

企業経営というのは結局のところ「入口と出口」だと思う。

簡単にいえばね。

有形無形の商材を製造または調達し、顧客に販売する。

要するに商材と金銭の交換である。

そして我々は売れる商材を創造する。

そのメリットは価格だったり、品質だったり、独創性だったり。

そして販売するマーケットを絞り込んで、販路を構築していく。

最近クライアントの担当者と話をしていても、こういった話に

鈍感な方が極めて多いように感じる。

とにかくどこでもいいから営業してオーダーを取って来いと。

これは時間とお金の無駄以外の何物でもない。

営業の質は営業人員の時間当たりの利益に関わる重要な問題である。

そして商材の品質はブランドイメージの構築に関わる。

現代の画一化した思考の中ではマニュアル的というか定量的にしか

思考できな人間が多いのも事実。

定量=総体なので、そこで圧倒的な優勢は持てない。

そこを打破できる部分がないと難しいのだろう。

また海外に製造拠点をかまえていれば、為替リスクやカントリーリスクも

ふまえていないといけない。正直言って中国に製造拠点を構える

メリットは無くなりつつある。人件費、物価の高騰、そして材料の

品質の不安定さ。中国人は日本人とは違う。材料の高騰に伴い、

以前と価格を据え置きにしている業者はほぼ間違いなく品質を下げている。

色移りする生地、フシが多い材木、錆びるステンレス、などなどあげれば

きりがない。実際我々もこの検品だけでかなりの手間が必要になってしまった。

以前は有る程度の高い粗利を維持できていたため、不具合による修正等も

利益の中から償却できたが、今そんなことが起これば利益の大半が

吹き飛んでしまう。華南地区でももうすでにかなりの家具工場(各種製造工場も)

倒産し、過当競争になってきている。

海外に来て仕事をしてみると、知識よりも気づきのほうがよりビジネスに

重要だと感じる。気づきは参入余地のあるマーケットだったり、新しい市場の

開拓だったり、また人脈づくりだったりする。

つまり机に座っているだけじゃなくて、色々な事柄に実際に触れ、

そこから何かを感じ取り、ビジネスを創出していくということである。

今現在、どの分野も競争が非常に激しく、高い粗利をとれる商材はそうない。

そして世界的な不況から企業は身の丈に合った経営に転化している。

根本的な消費者のニーズやマインドは極解されがちである。

結局のところ「成熟」しきった物質社会には衰退が待っている。

貨幣をすべての物質を交換できるとした貨幣経済、

頭の良い人達が考え出した金融システム、

人類がつくりあげた資本主義システムのいびつさが今実際に問題に

なっていることに根本的に気づいている人は少ない。

不況だから?経済が悪いから?

ではその原因って根本的に何?

ここまで掘り下げないと。

今あるルールに盲目的になってはいけない。

なぜそれが生み出され、利用されているか、そしてその背景を理解しないと。

私個人的にはグローバル化を断続的に遮断し、地域的に段階的に

スモールパッケージ化しないと、すべての人類が本質的な幸福に

向かうことはないだろうと思う。それはカルチャーに重きを置き、

ある種の物質的価値観を一部排除し、地域的な理念の中で生活していく

ことになるのだろうと思う。

現代の貨幣主義、資本主義経済においてのマクロでの景気減退は

構造的に富を持つ者のさらなる寡占を許すだけである。

ストックシステムがそれをより加速させる。

歴史的に見ると、アメリカという国家が誕生し、そのアメリカが世界の

資本主義という巧妙につくられた有形無形の覇権を目指すその中に

取り込まれてしまったということである。

なんだか思うがままに下記つらねてしまったが...

無能な人間が1人いて、その組織の衰退を間近で見るのは辛い。

そろそろ、動いていかないとね。