ソファとはこういう風につくっています。
週末も忙しく仕事をしております。
現在は日本の某超有名インテリアショップに秋冬新商品の
検品、梱包が始まっています。
この形状は成型で製作するのが一般的だが、うちでは
普通に手作業で製作しています。
ただ量産ラインに乗せるまでが大変。
何回もつくり直しをしました。

上の写真は某デザイナーさんの手がける新商品です。
守秘義務等があるため画像を加工しています。
まあ張地はここから変わりますが、これは検証サンプル。
座り心地を最大限重要視してます。
中身の仕様は企業秘密、ソファを知っている人であれば中身の
材料は知っているを思いますが、その配分と混合の仕方に秘密が。
これは私が工場で配分を変えたサンプルを20くらい大量に製作して
考え出したもの。
ところで先日友人からリクエストがありました。
ソファってどうやってつくるの?と。


上の2点の画像です、ソファの一般的な中身の仕様はこうなっています。
あくまでも一般的な仕様です、高級仕様はまた違ったつくりです。
簡単に言うと、
①構造体をつくる、木枠ですね。背、座クッションは本体のウレタンや
羽毛、化繊など各種材料の仕込みを考慮して寸法を決めます。弊社では
ソファの用途をきちんと考慮し、負荷のかかる部分は隅木を入れるなど
して間違いのない物をつくっています。検品時にはガタツキ、ゆがみの
チェックもしています。こんなことは当たり前なのですが、
近年の中国生産の安いソファは使っているうちに構造体が
破損したりという問題が多いですね。
各企業が品質よりコストダウンを優先するあまりにこういう
現象になっているような気がします。
最近の小売店の仕入担当者、デザイナーは家具の知識が
無さ過ぎます。見た目だけで判断する昨今の傾向にはちょっと違和感を
覚えます。いくらで仕入れていくらで売っていくら儲かった、ということは
確かに重要ですが、もうちょっと家具のことを材料や構造から知って理解を
してほしいですね。
②座面下部分に加重緩衝材料を仕込む。これは一般的に言うSバネ
ウェービングテープ、鋼線などです。座った時に弾力がないと
ソファとして機能しませんよね?そのための加工です。
③構造体にウレタンを貼っていきます。単純にウレタンを貼るだけ、
のように見えますが、構造や重量、用途によって数種類の比重(柔らかさ)
の異なるウレタン、発泡剤を重ねて貼っていきます。この作業で
大体のソファの感覚(座り心地)が決まってきます。
④縫製した生地を貼り込む。生地はみなさんが一般的に知っている革、布など
があります。革についても専門的にはフルレザー、ハーフレザーなどの言葉
があります。またファブリック(ホームユースでは一般的)、PU、PVCなど
多くの種類の張地があります。それぞれの生地にそれぞれの特性があり、
縫製の仕方も変わってきます。中国の生地全般に関してロットによる色差や
質感の差がかなりあり、それが時々顧客との問題になったりします。
中国の生地はコストが日本と比較して安いですが、こういった問題も
抱えています。
⑤底面に不織布を貼る。黒い生地ですね、みなさんも近くにある椅子、
ソファの底面を見れば分かります。
修理をする際は、、この布を取って修理します。
⑥脚をつける、金物や木工の脚を固定してソファの出来上がりです。
ざっと書きましたが、こんな感じでしょうか?
家具の製作に関しては材料は機械で加工しますが、組立や各種工程に
関しては基本的に手作業です。ですからその工場によりクオリティーが
大きく変わってきます。安かろう悪かろう、高かろう良かろう、工場も
それぞれ特性があります。
ってブログを書いているうちに、時間が無くなってきました。
9月7日の上海での国際家具見本市に出展致しますので、このブログを見て
興味を持った方は遊びに来てくださいね。と言ってもまあいないか...
S氏、これで分かったかな?
さあ工場に行ってきましょう。
現在は日本の某超有名インテリアショップに秋冬新商品の
検品、梱包が始まっています。
この形状は成型で製作するのが一般的だが、うちでは
普通に手作業で製作しています。
ただ量産ラインに乗せるまでが大変。
何回もつくり直しをしました。

上の写真は某デザイナーさんの手がける新商品です。
守秘義務等があるため画像を加工しています。
まあ張地はここから変わりますが、これは検証サンプル。
座り心地を最大限重要視してます。
中身の仕様は企業秘密、ソファを知っている人であれば中身の
材料は知っているを思いますが、その配分と混合の仕方に秘密が。
これは私が工場で配分を変えたサンプルを20くらい大量に製作して
考え出したもの。
ところで先日友人からリクエストがありました。
ソファってどうやってつくるの?と。


上の2点の画像です、ソファの一般的な中身の仕様はこうなっています。
あくまでも一般的な仕様です、高級仕様はまた違ったつくりです。
簡単に言うと、
①構造体をつくる、木枠ですね。背、座クッションは本体のウレタンや
羽毛、化繊など各種材料の仕込みを考慮して寸法を決めます。弊社では
ソファの用途をきちんと考慮し、負荷のかかる部分は隅木を入れるなど
して間違いのない物をつくっています。検品時にはガタツキ、ゆがみの
チェックもしています。こんなことは当たり前なのですが、
近年の中国生産の安いソファは使っているうちに構造体が
破損したりという問題が多いですね。
各企業が品質よりコストダウンを優先するあまりにこういう
現象になっているような気がします。
最近の小売店の仕入担当者、デザイナーは家具の知識が
無さ過ぎます。見た目だけで判断する昨今の傾向にはちょっと違和感を
覚えます。いくらで仕入れていくらで売っていくら儲かった、ということは
確かに重要ですが、もうちょっと家具のことを材料や構造から知って理解を
してほしいですね。
②座面下部分に加重緩衝材料を仕込む。これは一般的に言うSバネ
ウェービングテープ、鋼線などです。座った時に弾力がないと
ソファとして機能しませんよね?そのための加工です。
③構造体にウレタンを貼っていきます。単純にウレタンを貼るだけ、
のように見えますが、構造や重量、用途によって数種類の比重(柔らかさ)
の異なるウレタン、発泡剤を重ねて貼っていきます。この作業で
大体のソファの感覚(座り心地)が決まってきます。
④縫製した生地を貼り込む。生地はみなさんが一般的に知っている革、布など
があります。革についても専門的にはフルレザー、ハーフレザーなどの言葉
があります。またファブリック(ホームユースでは一般的)、PU、PVCなど
多くの種類の張地があります。それぞれの生地にそれぞれの特性があり、
縫製の仕方も変わってきます。中国の生地全般に関してロットによる色差や
質感の差がかなりあり、それが時々顧客との問題になったりします。
中国の生地はコストが日本と比較して安いですが、こういった問題も
抱えています。
⑤底面に不織布を貼る。黒い生地ですね、みなさんも近くにある椅子、
ソファの底面を見れば分かります。
修理をする際は、、この布を取って修理します。
⑥脚をつける、金物や木工の脚を固定してソファの出来上がりです。
ざっと書きましたが、こんな感じでしょうか?
家具の製作に関しては材料は機械で加工しますが、組立や各種工程に
関しては基本的に手作業です。ですからその工場によりクオリティーが
大きく変わってきます。安かろう悪かろう、高かろう良かろう、工場も
それぞれ特性があります。
ってブログを書いているうちに、時間が無くなってきました。
9月7日の上海での国際家具見本市に出展致しますので、このブログを見て
興味を持った方は遊びに来てくださいね。と言ってもまあいないか...
S氏、これで分かったかな?
さあ工場に行ってきましょう。