ファミレスで | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

ファミレスで

友人とご飯を食べていたところ、隣のおじさんが電話で

怒っている、どうやら仕事の話。

商品が届かず、現場が遅れているよう。

私もこんなことは今までさんざん経験している。

彼の電話を聞いていると、ちょっとおかしい。

最初に電話したとか、部下に言ってあるとか、ほとんどが記憶の話。

相手はさぞ困惑したでしょう。どちらが悪いのかは分かりませんが、

おじさんの話は「私は取引先」という立場にまかせた主観の話。

年齢から見て私より社会的キャリアは2倍くらいあるでしょうか。

例えば、納品の数日前に改めて確認するとか、そういった気遣いがあれば

こういうことも、もしかしたら無かったかも。

例えば10必要なことを、5しか言わない人間に対して相手との

やりとりがうまくいかないのはあたりまえでしょう。

ちょっとした気遣いで物事が円滑に働くなら、

やってみてもわるくないのでは?

人間、いばって見栄はっても自分の虚栄心や自尊心しか充足できません。

で、そのおじさん。

今日の相手はキャバクラのお姉ちゃんかな?

電話を切って、そのおねえちゃんに電話の相手はつかえない、

俺を誰だと思ってるんだと言っている。

食事が終わって同伴かな。店を出てセルシオに乗り込む。

で、私は友人と中学時代の話の続き。

ファミレスはある意味楽しい。

色んな人間が来る。周りから聞こえてくる話で結構興味深いこと、

あるんです。

もちろん私の話も周りからどう思われているか分からない。

不特定多数の人間が極度にマニュアル化、相対化、普遍化された

オペレーションを持つ飲食店で、食事や会話のために集まる。

ある意味、今の時代性をあらわす場所でしょう。

人間はそれぞれ個性を持っている、でも食べている食事はハンバーグや

パスタなど普遍化した食べ物。

ファミレスって興味深い。食事ではなくファミレスが現代の生活に

及ぼす機能が興味深い。

個が連帯し、複数の個に分散された集団を形成する一種の

コミュニケーション、しかしその機能、欲求は変容しつつある場所。

とりあえず、コーヒーおかわり、うーん、苦みも酸味も無い。

まあ当たり前か。

で、友達はデザートを美味しそうに食べてる。

Y君、そろそろ帰ろうよ。

また今度。