考えること。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

考えること。

んーーん、アイデアが思いうかばない。

1つ1つの造作物は良いのだが、全体的に見るとバランスが悪い。

什器の見た目のバランスだけを考えると、機能を多少犠牲にしてしまう。

曲線を多様したデザインなので、表面を多少反射させて映り込むような

効果をだしてみようか...

壁面がある所から突き抜けていたり、下がり天井がガラスフィックスから

突き抜けて、それそのものが店舗機能に役割を持たせるようにしたり....

昨日、知人に建築家の方と食事をしながら色々な議論をした。

この方は社会人の大先輩、尊敬している方です。

建築とインテリアのアプローチの方法論だったり、お互いの分野との

相互関係だったりの議論。

総じて建築家の方はインテリアに対して建築を上位概念に見てしまう

方が多い中(もちろんそうではない方もたくさんいます、誤解のないように)、

この方は他の分野にも敬意を払い積極的に人の意見に耳をかたむけて

聞いてくれる方。単純に言えば建築は人間の生活もしくは行動様式を

決定する骨格、インテリアはその内面の細分化された各種機能を

構築し装飾によって決定づけるものになるでしょう。

また建築よりもインテリアのほうが商業的に良くも悪くも消費されやすい

特性が現代にはあります。たとえばたくさんのお金をかけてレストランの

設計をしても、そのレストランがもうからなかったらレストランが閉店して

新しいテナントが入居する時点で取り壊されてしまうのです。

最近、インテリアという分野で価値のあるデザインと現代の消費について

色々考えさせられます。

私たちはインテリアをデザインすることによってビジネスをし、その収入に

よって生計を立てています。これは現実です。

一方デザイナーであれば関わる仕事において精一杯の努力をし、良いデザイン

をしようと試みます。これは理想です。

自分が努力し現実化したものがとてつもなく大きい経済という流れにいともたやすく

飲み込まれ消費されていく現状について色々と考えることは多いのです。

とあるインテリアデザイナーのブログ

使用するものなんでフィルタかけてます。

オランダの物件、アメリカ人のディレクターからの仕事。

このなかにも色々な要素が入っている。

日々色々な事を考えて、物事の本質に少しでも近づけるといい。

日々考える事....