仕事の難しさ。 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

仕事の難しさ。

打合せにて、予算が合わない。

5万元の差。

相手は企業の1担当。

私は引くつもりもない、ぎりぎり詰めた上でこの金額。

彼も上司に私のこのデザインであと5万元値引きしてこいと

言われたのであろう。

私は規模ではなく価値で商売している、こういうことを飲んで

しまうとそれが日常化してしまう、それにもちろん仕事内容にも

自信を持っている、つまり提供する商品と価格が見合っている

自信があるということ。

なんだかんだと理由を言い、値引きを要請してくる。

私もサラリーマン時代に彼の様な境遇は経験済。

このような板挟みの状況の場合、正当な理論なんか言える訳が無い。

上司の理解が乏しいのも理由も1つであろう。

まあ、このような難しい経験をして成長するものではあるが。

建設的でない話をしても時間がもったいないので、

上司と打合せ。

話をしているうちに、部下の彼の大変さが理解できた。

まあ、ここでは書かないが。

この上司とは建設的な話のしようがないので、

「うちもこういう形でやっております。

 金額が先にフィックスされているのなら、

 デザインは別として、金額を合わせる業者は

 他にいるでしょう。ですので、そちらに頼まれて

 はいかがですか?」とお断り。

丁寧にお断りしたつもりだったが、言う事と聞かないと

思われ腹がたったのか、

「お前みたいな小僧に」的な発言をされる。

打合せはそれで終わり。

担当の彼が気をつかってくれ、お詫びの電話がありました。

まあ仕事なんでこういう事もあるでしょう。

私も譲歩するにも限度がありますから。

インテリア、内装は色々な専門の職人が現場に入って、さまざまな

工場で物を製作し、作り上げていくものです。

納期や材料のグレードなど比較検討し、コストダウンできる点は

あるのです。

ですが単純な金額だけの比較で、それを理解しようとしないのなら

こちらも話をする術がなくなってしまいます。

ですが、相手にどれだけ感情的になって非常識な事を言われても

私は相手の話を一旦すべて聞くようにしています。

相手も意見を言い終わったら、一旦は静かになるものです。

そこから相手の言い分に対して、1つ1つ建設的に答えていけば、

それを聞いて部分的にでも納得してくれる方もいるのです。

ですが、今日の打合せはそうはならなかった模様。

難しいですね、仕事は。相手あってのものですから。