検品 | とあるインテリア・家具デザイナーのブログ

検品

本日は朝から家具の検品。

いくつかの商品をはねました。

椅子に関してはステッチ、金巾、塗装。

箱物に関しては、化粧板練付、無垢材小口、

細かい造作の納まりなど。

今いる管理者は人間が出来ています。

対応も早いし、どうしたら良いか私に聞いて来る。

向上心があり、努力家。

以前の担当は言い訳しかしない人間だった。

ですので私が工場を変えると社長に通告したところ、

彼は解雇されました。

そして叩き上げの人間を管理者に登用し、

私も大分やりやすくなった。

今回もいくつかダメ出ししましたが、早急に対応するでしょう。

上海郊外にはたくさんの家具工場があります。

数年前では、どこも仕事を持っていました。

しかし、この不況で勝ち組、負け組が分かれつつあります。

負け組は安かろう、悪かろうから脱却できない、

勝ち組は常に努力し、商品のクオリティーもかなり上がっています。

勝ち組工場の社長さんは大変努力されてる。

物作り企業において500人のワーカーをまとめることは

大変な労力。食事の際、話を聞いていても、大変勉強になる。

私も時には大層なことを言ったりもするが、所詮1人企業。

彼からすれば小さい存在。

500人の生活を背負って生きている人間の言葉の重みは違う。

中国という国には色々と問題がある、モラルの問題や汚職等。

それは事実、だがそれだけではない。

真っ当に誠実に生きている人間も存在する。

彼は四川地震に対して寄付をした。

ただお金を払っただけではなく、そのお金がきちんと被災者のために

使われているかまで監視した。

素晴らしい人間との出会いは自分を成長させる。

最近はこういう出会いも必然なのではと思う。

こういう人間を引き寄せる必然、つくずく感じる。

人間はフィールドを持っている、それは大きかったり、小さかったり。

それは性格や人間性によるもの。

主体が客体を引き寄せ、磁石のようにくっつく。

それが連続性、関連性を生み、構造を形成していく。

やっぱりこれはある種の必然。

謙虚で客観的であること、とても大切。

日々、物事を深く洞察すること、これも大切。