痛い。痛い。

君に嘘をついて、平気な顔をして。

嘘つき。

痛い。


幸せだと、胸を張って言えない。

君に「好き」と、もう言えない。

言えない。



君が泣く。


私が泣かせる。


手が汚れた。


私は何をしていたの。



「神様はいつも優しい人を連れて行く」

そう言って君が泣いた。


ああこの人こそ優しい人だと。

ずいぶんと私と真逆にいる人だと。

そんな君と一緒に居ていいのかといつも思うけれど
君は私と居て幸せだって言う。
隣に居てって言う。

優しくて泣き虫な君が笑ってくれるなら、私はまだ君の手を握るよ。

君が悲しいものを見なくて済むなら、私は君を抱きしめるよ。

神様、連れてかないでね。

守るよ、守るよ。
今まで空っぽだった手に、気づけば守りたいものがたくさんあるの。

初めて、強烈に、守りたいって思うものがあるの。
やっと気づいたの。気づけたの。

愛されているよ。やっと気づいたよ。


どれだけ泣いても、愛するんだ。
どれだけ傷だらけになっても、守るんだ。

そう決めたんだ。