◎アカイイト

 

今回買わずにいつ買うねん。

 

どうも、ねへほもんです。

3連単339万円を演出した昨年の激走から1年、連覇の好機が巡ってきました。

既に5歳馬であること、小回り非根幹が得意だが、有馬2500mは持たないという傾向が見られたここ1年を振り返ると、このエリ女が勝機のある最後のGⅠだと覚悟しています。

バシッと決めてほしい。

 

近2走は府中マイルは合わんやろと完全に切っていましたが、今回は買います。

後、他の馬の予想も軽くします。

 

 

1.アカイイトの評価

 

昨年のエリ女以降を振り返ってみましょう。

 

有馬記念:格の差がある中で7着ならまずまず

金鯱賞:GⅡの割にはハイレベルなメンバーの中で3着奮闘

大阪杯:不可解な10着敗退、マークしていたエフフォが伸びずに釣られた?

ヴィクトリアマイル:距離適性

府中牝馬S:距離適性、状態

 

阪神開催の大阪杯で大敗したことが懸念材料ではありますが、他はまともな走りをしたか、理由のある敗北のいずれかです。

前走は現地観戦していましたが、体重+16kgでパドックを見てもノロノロ内を回るだけで元気が無く、斤量以前に好走の気配がありませんでした。今回は坂路調教で自己ベストを更新したらしいですし、一叩きして好転してくれたことを期待します。

 

戦績の割に臨戦過程は悪くないとして、アカイイトの買える材料を3点ご紹介します。

 

 

①枠

 

阪神開催のエリ女は今年で3回目ですが、2年連続で外差し決着となっています。

2年前は18番 > 13番 > 11番の外枠&上がり上位3頭決着ですし、昨年も16番アカイイトは勿論、5番ステラリアも外に回して差し脚を伸ばしています。

 

原因は明確で、トラックバイアスです。

秋の阪神開催はずっとAコースが使用されており、エリ女は開催6週目(13日目)になります。

走れないという程ではないにしても、コースの内側が荒れており、外を回した方が有利です。

 

今回のアカイイトは7枠14番です。

小回りコースですし、大外を回し続けるのは序盤の距離ロスが大きいことを考えても、大外過ぎず丁度良い位置なのではないでしょうか。

僕は枠を聞いてガッツポーズしました。

 

 

②外差しタイプ

 

アカイイトが最近好走したレース(去年の垂水S、エリ女、金鯱賞)を見返すと、いずれも直線で外を回しており、馬群を割って出る様子は見られませんでした。

 

垂水S→外差し

エリ女→外差し

金鯱賞→直線入口で前が塞がると、外に持ち出してから直線一気

 

トラックバイアス込みで考えても、外を回す走り方とは相性が良さそうです。

 

 

③リピーター

 

京都開催時代からリピーターが多く、阪神2200m自体もリピーターが多いです。

やはり非根幹距離には適性が必要なのでしょうか。

これも連覇に心強いデータです。

 

 

と、ここまで書くと、アカイイトを絶賛しているようですが、不安要素もあります。

正直、万人にお勧めできるかは怪しいと思っており、その要素を2点ご紹介します。

 

 

①過剰人気しそう

 

コレに尽きます。

冷静に考えて、近5走の成績が7→3→10→8→10着の馬を本命にできますか???

 

上記のように買える理由はあるといっても、それは穴馬が激走してくれたらラッキーという位置づけであって、本命に据えて一番勝率の高い馬だと信用できるほどではないでしょう。

そんな馬に対し、リピーターだのトラックバイアスだので本命視するのは危険な気がします。

 

あくまでも、最近のボロボロな近走に比べれば可能性が高いというだけで、「デアリングタクトより勝率が高いぞ」とまでは言えないので、オッズを見つつ慎重にご検討ください。

大阪杯で好走できていたら、「府中はダメでも阪神ならイケる」とか説明が付くんですがね。

 

 

②馬体重

 

正確には知りませんが、また太ったという噂を聞きました。

前走が太めで負けたのですから、当然痩せていてほしいもの。

調教が順調といっても、前走から1ヶ月足らずで急成長する訳が無いのですから、太ったとしたらそれは無駄なお肉です。

馬体重とパドックの気配には要注意です。

 

 

2.他馬の評価

 

基本的にアカイイト単複勝負のつもりではありますが、他馬もざっと評価しておきます。

かなりバッサリ評価するので、多分外れますが、当たったらデカいです。

 

①3歳馬は切り

 

アカイイトは好走願望込みですが、馬券予想的には「3歳馬を切る」というのが今回のメインの作戦です。

色々と理由はあります。

 

・3歳世代は強い?

 

とよく言われますが、個人的には非常に嘘くさいと思います。

確かに、秋天のイクイノックスや、富士Sのセリフォス・ダノンスコーピオンなど、古馬と互角以上に戦っている馬は居ます。

が、

 

牡馬

 

です。

牝馬は基本的に三冠路線ばかりで、大舞台での古馬との戦いはここが初めてです。

イクイノックスが勝ったからという理由で3歳馬を買うのはおかしな理由付けと言えます。

 

三冠レースを見ても、特に上位勢の実力には疑問符が付きます。

・桜花賞:1~11着まで0.5秒差の大接戦。

・オークス:初夏の炎天下でサウンドビバーチェの放馬騒動で待たされて消耗する馬がいる中、2400m戦で単に落ち着きのある馬が勝っただけ

・秋華賞:スタート直後にスタニングローズがナミュール・スターズに不利を喰らわせたのが大きい。8着まで0.4秒差の接戦。

 

という感じで、どんぐりの背比べという印象を持っています。

桜花賞・秋華賞で接戦したのが世代全体が強いのかもしれませんが、僕は全体的にそうでもない説でエリ女は戦おうと思います。

 

 

・データ

 

過去10年のデータでは、

 

前走秋華賞:2-3-1-22(連対率18%)

府中牝馬S:5-5-3-42(連対率18%)

 

となっており、大して変わりません。

連対率が同じなら同等じゃないかと言われそうですが、落ち着いて考えてみましょう。

 

秋華賞の方がGⅠで、格が高いです。

更に、去年はアカイトリノムスメ(秋華賞1着)、今年もスタニングローズ(1着)、ナミュール(2着)と、そこで好走した馬が出てきます。古馬GⅠに出るには賞金が必要ですから、好走馬が出やすいのは当然ですね。

 

一方で府中牝馬S組は、クリノプレミアム(8着)、アカイイト(10着)、ローザノワール(最下位)と、凡走した馬も平然と出てきます。

世代のトップレベルが出走する前走秋華賞組と、必ずしもGⅠクラスではない馬も出てくる府中牝馬S組が同等の戦績ということは、秋華賞組が輝かしいGⅠ戦績の割には好走できていないと言えます。

予想人気ではスタニングローズ・ナミュール共に上位ですし、オッズ妙味は無いのかなと思っています。
 

 

・レース条件

 

エリ女と三冠レースは、ペース的な面で別物だと思っています。

1000m通過タイムで見ても、桜花賞(1600mで58.8秒)→オークス(2400mで60.6秒)→秋華賞(2000mで59.7秒)と特に速くありません。

 

コース形状的にも、桜花賞やオークスは直線の長いコース、秋華賞は馬場が綺麗な開催序盤と考えると、

「2200mで」

「内の馬場が荒れて」

「阪神内回り」

という条件は不慣れな馬が多い気がします。

 

エリ女の阪神開催は2年連続で1000m通過が59秒台、宝塚記念もハイペースになったことを考えると、今年もそこそこペースが流れ、終盤は消耗戦となることが想定されます。

末脚の実力勝負以外の面を問われるという意味では、経験値的に古馬の方が上なのかなと思います。

 

 

・レース間隔

 

秋華賞から中2週のGⅠ連戦という、なかなかタフな条件です。

普通に考えて、全力仕上げで秋華賞に突撃し、勝てたから次のエリ女も出ようかなという馬ばかりで、始めからエリ女本命という馬は居ないはずなので、状態は秋華賞より落ちるのかなと思います。

特に、スタニングローズは紫苑Sからこの秋3戦目で、さすがにしんどい気がします。

 

以上の理由から、スタニングローズ・ナミュールの2頭はバッサリ切ります。

来たら惨敗ですが、人気馬に斬り込まんと馬券点数絞れんのよ。

 

 

②その他注目馬

 

〇ウインマリリン

 

以前は肘の腫れから調子を落としていましたが、宝塚記念7着→札幌記念3着と、ようやく復調してきました。

前走はスーパーGⅡと言われるハイレベルなメンバーで、2000m2分1秒4と凄まじく時計が掛かっていますが、こういう馬場が荒れて時計の掛かる勝負で好走できた点でエリ女への適性が窺えます。

 

札幌記念の上位は、ジャックドールが秋天4着、パンサラッサが秋天2着と好走しており、その2頭と接戦を演じたのですから実力は十分でしょう。

去年のエリ女は肘腫の影響が大きく最下位惨敗でしたが、2年前は4着と好走しており、まともな調子なら戦えるはずです。

 

 

ローザノワール

ピンハイ

デアリングタクト

マジカルラグーン

イズジョーノキセキ

アンドヴァラナウト

ウインキートス

ウインマイティー

ジュラルディーナ

 

いわゆる、実績があって消し理由が無いのでオッズが付くなら買う組です。

デアリングタクトもこの辺りと同列の評価です。

 

前走オールカマーは1.0秒と大敗しており、いくら内が伸びるトラックバイアスだったと言っても差が付き過ぎで、現地観戦していましたが、外回りロスだけでなく最終直線の伸びも見劣っていたという印象です。

調教師コメント「デアリングタクトは大人し過ぎたようで、元気な時はもっと気性が荒い」で、トラックバイアス+状態の悪さで前走の説明が付くのなら、宝塚記念3着の戦績で好走の見込みはあります。

ただどうせ人気するでしょうし、取り立てて買う馬ではないと思っています。

 

3歳馬は消しといいつつも、ピンハイだけは候補に入れています。

桜花賞5着、オークス4着と馬券に絡まない着順ながら好走しており、実力の割に人気しない可能性があるのと、前走がただの3勝クラスで、秋華賞組よりは余力があるのでは、と期待しています。

 

前走本命に据えて最下位敗北してくれたローザノワールですが、前走は3番、今走は2番と再び内枠に入りました。

スタートでもたつくと、前走のように無理矢理追い立ててハナを奪う必要がある枠ですが、今回はスタートが決まるのか?

もたついて慌てるパターンの方が、ペースが上がってアカイイトが勝ちやすくなりそうですが、ローザノワールのせいで展開が読めないというのが正直な感想です。

距離自体は初の2200mですが、未経験というだけで適性が無いとは言い切れません。父マンハッタンカフェばりのスタミナを秘めているかも・・・?人気馬だと信頼度ゼロですが、逆にアッと驚く好走をする可能性もあるので、大穴評価でバカにされまくっていたら買います。

 

以上エリザベス女王杯の予想でした。

日曜は府中からデカいスクリーン越しに観戦する予定ですが、エリ女の予想はこの位で締めて、明日は府中レースの予習に充てるとします。

では(^^)/