1.n年ぶりのウパ

 

7月22日 自宅にて

「17時開始の会議だとぉ!!!?」

 

7月24日 都内某所

「公式HPの地図見たら店が廃墟なんだが!!!?」

 

年初からの環境トップ「コロナ」に恐れおののき、引き籠りを続けてはや半年。

新たな一歩を踏み出そうにも、その好機は訪れない。

相変わらずその猛威は衰えぬことを知らぬが、世間は「with コロナ」の合言葉の下で変化を始める。

僕の会社も来週遂に対面会議の予定が入るなど、「リモート」「在宅」一辺倒からの脱却を見せていた。

世間の流れに触発されたのだろうか、僕にも心境の変化が訪れていた。

 

「ウパに出たい」

 

きっかけは先日のWIXOSS EXPO。

全く参加する予定が無かったのが、金曜仕事終わりのテンションで始めた動画投稿。

EXPO終わりにはばこさんのキャスにお邪魔したりと、久々に人との関わりを持てた気がした。

 

仕事で画面越しに人と話しても、ゲームでクエストの依頼をこなして報告するだけのような、実態の無い感覚に陥っていた。

「コロナ禍であなたを支えた身近な人は?」

そう聞かれると幼女の顔しか浮かばない始末。

 

福本伸行氏は「カイジ」で、

「人は結局孤独だ。他人と分かり合えたと自分がそう思い込むだけの一人よがりかもしれない。分かり合える保証の無い中で、頼りない交信を続けることでしか、人と繋がりを持てない。」

と書いていたと記憶している。(※記憶怪しい)

 

以前の僕なら、額面通りに受け取るだけだった。結局人は当てにならない、と。

だが、今なら分かる。

別に紙でなくてもいい、ただ、「生」を感じたい。

そのためには、頼りなくても良いから、何らかの交信が必要なのだ、と。

 

その機会として、再開されたばかりのウパを狙っていたのだが、出られず仕舞となること2回、本日3回目の挑戦でようやく機会が訪れた。

面倒くさがりの僕が、リモート対戦の環境など有している訳もなく、新弾のカードに下調べをしている訳でもない。

必要な数枚だけ買い足して店に向かった。

相棒は当然、半年前の復帰でも世話になった「ウリス」だ。これ以外の山を僕は知らない。

 

 

1回戦 にじさんじ ×

 

先攻を取られ、「Lv2以下のルリグアタックを受けません」などと言われて開幕から翻弄される展開に。

相手がLv4へグロウし、アイツの顔を見た瞬間、敗北を確信した。

 

 

他にも赤ゲイン、白ダイヤブライド、健屋花那等、テキストを読み飛ばすと陥穽に嵌りかねない難敵の顔がチラつく。

逆に採用カードを散らしたせいか、ギバラの顔を1度しか見なかったのは、不幸中の幸いと言えよう。

予習ゼロの僕にとっては、一からテキストを読み、一から対策を練る必要があり、ターン毎に神経をすり減らしていた。

劣勢で戦いが進行する中、思いもよらぬ方向から敗北の足音が忍び寄っていた。

ライフ1、エクシード1回、アーツ1枚、ディスペア未使用。詰めまで数ターンというところで、ゲームは突然終わりを告げる。

 

「時間です!」

 

時間切れ両負け。

テキスト予習不足の僕のせいです申し訳ありません。

 

 

2回戦 レイラ ×

 

今回は先攻を取れ、先1リワトゥムのリミット1スタートを決められ、快調な滑り出し。

相手の真遊月キー+イチリンシャダブクラ4点要求が飛んでくるも、

 

 

で一気に3点止めるなど、順調にライフレースで優位を築く。

こちらはライフ3点、アーツ2枚、エクシード残り1回、ディスペア未使用、相手はライフ0点、アーツ1枚。

火を見るよりも明らかな優勢に、僕は勝利を確信していた。

そんなラストターン。

 

 

夏の終わりを迎えた蝉のような、呆気ない死。

いや、死が想定されていないという意味では、蝉以上に儚い。

メインフェイズにライフを3枚も焼却されるという、未だ経験の無い猛ラッシュを前に、盤面をただ茫然と見つめるほかなかった。

 

アタックフェイズ。ルリグデッキに手を伸ばす。

相手の盤面は手札捨てを投げ続けたせいか、サーバントT3のみ。

ドーピングを前にしても、まだ勝利の芽を残せるとは、ウリスも一環境築いただけの地力があるということか。

 

 

丁度耐えきった、そう思いエナゾーンに手を伸ばすと、ここで不可解な状況に気付く。

爪が飛んでくる前の時点でエナは2枚。爪の2打点で2エナ増え、丁度4エナになったはず・・・

 

 

遊月「エナを1枚トラッシュに置いてください」

 

かくして、久々のウパは2戦全敗で幕を閉じた。

だが、結果などどうでも良い。久々の気晴らしとして、これほどの舞台は無かった。

マスク越し、アクリル板越しの交信であったとしても、そこには確かな「リアル」が存在していた。

 

 

丁度知り合いの方と一緒だったこともあり、久々のメシ(と酒1杯)を嗜み、気分上々で家路に就いたのだった。

 

 

2.デッキ解説(する価値はあるのだろうか)

 

 

ベースは遊々亭に上げたやつ。

キーを1枚入れ替えるだけで全く別ゲーになるのだから、一応新弾デッキと扱ってほしい。

 

2面防御アーツ×4枚+ディスペア(2面)+リワトゥムキー(最大6面)=16面防御(理論値)が売り文句だ。

 

 

ウリス黎明期から、「ハナレキーとコレは序盤に使うカードでは同等に強い」と一人言い続け、ハナレキーの代わりにこっちを積む時期すらある位に、ウリスで一番好きな1枚である。

2エナで2面防御、しかも蘇生した1体がエナに行けば差し引き1コスト。序盤から気軽に使え、終盤でもアンミラを出して返しの攻めに繋げるなど、ゲームを通して使えるその性能は、まさに「グッドスタッフ」と言えるだろう。

3面空けを連発されると腐るというリワトゥムキーの弱点を補うように、出現時無効の蘇生能力が噛み合ってきて、その評価は留まるところを知らない。リワトゥムキー採用型では、リーサルと並ぶ必須の1枚と言って過言ではないだろう。

 

 

 

更に、出現時無効の蘇生カードとして、追加でグリモワールを採用した。

3面空けを連発され続けた実戦を見ていると、やはりリワトゥムキー単体では腐りやすい。

2回のエクシード使用のうち、最低1回は3面空けられた状態から、蘇生アーツと併用することになると考えれば、蘇生アーツ2枚体制自体は悪くなかった。

後はオリサプとの比較だが、オリサプはトラッシュ枚数が安定しない上、ルリグ起動の除外コストと相性が悪い。

しかし、パワーダウン&蘇生→リワトゥムキーでアンミラ蘇生と繋げれば、オリサプ&アンミラのパワーダウンで相手ターンに3面空けという爆発力を秘めていることを思えば、検討に値する。

いっそのこと、ルリグ起動を基本は捨て、エナを削りたくなった瞬間に黒龍波+ルリグ起動で一気に削るという発想もアリかもしれない。トラッシュを肥やす必要が生まれるため、ティアマーの価値が上がるなど、メインの構築もいじる必要がありそうだ。

 

最後に、遊々亭構築から変えた1枚を紹介して、締めるとしよう。

 

 

元はハッピー5の枠。

リワトゥムキーは3面空けでケアされやすく、相手が3面空けに失敗するまでキーを盤面に残したいため、ハッピー5のアンコールタイミングが非常に難しい。

3面空けされるとメンダコの能力消しも腐るという難点はあるものの、相手の先攻4ターン目の2面防御に使い、4グロウ時に手札を補充して戦力を立て直すという使い方も可能なので、まだ柔軟性は高い。

色々と本デッキとは噛み合っており、

 

・手札コストが確保できる場合には、序盤から使える2面防御

・ミラーの黒龍波カットイン等、奇襲で使える除外効果

・ハンデス相手にハンドコストを踏み倒してトラッシュ送りにしつつ、手札を2枚補充できる

・アンミラが場に残った場合には、トラッシュ送りのついでに手札を捨てて追加のパワーダウン

・何より、終始アンミラで切る手札コストが必要となるウリスにおいて、手札補充が出来るという保険の存在が偉大

 

今まで、ハナレキー、ウリカニキーと、初手からキーを出すデッキを使っていた都合で、ハッピー5はどうしても外せない1枚となっていた。

メンダコ+アンミラのコンボは噂に聞いていただけに、いつか使ってみたいと思っていたが、ようやく好機が巡ってきた。

今日のにじさんじ戦でも、赤ゲイン込みアタックトリガー×3という必殺盤面を作られたものの、アンミラ2体が盤面に残ったことを幸いとして、隠し玉のメンダコトラッシュ送りで逆に3面除去を決めることが出来た。

 

 

大会後のメシも含め、非常に楽しい1日であった。

今後も大会に出続けるかは、予断を許さぬ感染状況を見る限り、何とも言えない。

継続的に出る訳でもないし、かといって全く出ない訳でもない。

 

「出たくなったら出る」

 

明日の気分の風が東に吹けば東に向かうし、西に吹けば西に向かう。

気分屋を嫌というほど自覚している自分にとって、無理なく、無茶なく生きられればそれでいい。

次の対戦の機会があらんことを―――