どうも、ねへほもんです。

前回の記事は零細ブロガーの僕にとっては多くの方にご覧いただけたようで、ありがとうございます。

 

 

前回の記事自体はそんな大したことは書いていませんが、今後も経過報告を続けますので、参考になる情報があれば幸いです。

さて、今回も引き続き「元素法典」です。

Twitter上では使用報告が相次ぎ、なんで皆呑み込みが早いんだ・・・と驚いていましたが、徐々に感覚を掴んでいるところです。

 

 

1.法典を活用するコツ

 

Twitterにて「元素法典」で検索していると、以下のツイートを見掛けました。

 

 

元素法典は英語部分のプロンプトさえ読めれば良いので、本文が中国語でも別に問題なかったのですが、使用上の注意を見て驚きました。

法典ではみんな()を使っていたし、何も知らずにCuratedを使っていました。

Fullはエッッッ!???な絵を出すためのもので、綺麗な絵には合わないと思っていたからです。

 

後、NovelAIではScaleが指定できますが、Scaleが大きいほどプロンプトに忠実な絵を出力するようです。

プロンプトを増やすだけだと指定条件が増えて絵の幅が狭まるため、Scaleを下げてランダム性を高めてバランスを取ると良いようですね。

 

で、元素法典の各絵を研究する前に、まずは自分のプロンプトのテンプレを作ることにしました。

だいたい皆メインプロンプトにmasterpiece, best quality, ultra-detailed・・・とか付けていますが、要は「上質な絵を出力してくれ」を何度も繰り返しているに過ぎませんし、ネガティブプロンプトもlow quality, missing arms, too many fingersみたいに、「粗悪品、欠損品はやめてくれ」と繰り返しているに過ぎません。

 

どの単語を入れるかで絵の質が大きく変わるものではなく、とりあえずごっそりぶち込めば良い感じになるものなので、テンプレ化した方が気が楽です。

何より、非常に長そうに見える元素法典のプロンプトのうち、絵の構成に関わる要素はごく一部だと単純化できるので、解析が非常に楽になります。

 

という訳で、僕はテンプレを以下に定めました。

前回の記事で書いた通り、出現頻度を集計して、頻出のやつを寄せ集めた感じです。

 

メイン:{masterpiece}, {best quality}, {illustration}, {beautiful detailed eyes}, {ultra-detailed}, {an extremely delicate and beautiful}, {extremely detailed}, {world masterpiece theater}, {8k_wallpaper}, {extremely detailed CG}

ネガティブ:bad anatomy, bad hands, blurry, missing fingers, error, signature, cropped, username, low quality, text, watermark, normal quality, fewer digits, extra digit, worst quality, jpeg artifacts, lowres, bad feet, disfigured, missing arms, ugly, mutated hands, long neck, duplicate, morbid, bad proportions, fused fingers, multiple breasts, text font ui, cloned face, extra legs, extra limbs, more than 2 nipples, mutation, mutilated, poorly drawn hands, lowers, malformed hands, futa, missing legs, nsfw, too many fingers, tranny, owres, worstquality, missing limb, artist name, bad anatomy disfigured malformed mutated, deformed, fused anus, jpegartifacts, malformed, mutated, out of frame, unclear eyes

 

メインの方を全て{}で囲ったのは、特に理由がないです。数が多い方が呪文が強調されますが、一旦は括弧1個で様子を見つつ、今後微調整する予定です。

後、Scaleは小さめにとありましたが、元素法典のおよそ平均付近として6に固定します。

 

これで準備完了。続いて実例に移りましょう。

 

 

2.意外と無駄なプロンプトが多い件

 

本日扱うのはこちらのイラストです。

 

 

元素法典で「冰系改」として挙げられていたイラストで、僕はExcelの通し番号で管理しているので「16番」と呼んでいます。

この16番のプロンプトを解析し、自分なりにアレンジしたのが今回の報告内容です。

 

まずは元のプロンプトをそのまま入力し、出力させてみました。

シード値が異なる以上、完全な再現は無理そうですが、どうなるか?

 

 

うん、全然違う

 

前回も丸ごとぶっ込んだらブラマジガールが出てきた事件がありましたが、Scaleを下げてランダム性を高めている分、かなり再現性は悪いようです。

続いて、より意図通り、かつ自分好みのイラストになるよう、プロンプトを解析してみました。

 

長いプロンプトでしたが、以下の3つに大別すると割と解釈しやすかったです。

 

・絵の構成に関係

beautiful detailed glow, detailed ice,beautiful detailed water,expressionless, (floating palaces:1.2),azure hair,disheveled hair,long bangs, hairs between eyes, (skyblue dress),big forhead,blank stare,(((ice crystal texture wings))),{{{{{{detailed cute anime face}}}}}},{{{{{watercolor_(medium)}}}},{{loli}}

 

・品質系

(((masterpiece))),best quality, illustration,(beautiful detailed girl),(beautiful detailed eyes),,{{{half closed eyes}}},,{{{{{watercolor_(medium)}}}},(((masterpiece)))
 

・載ってない

beautiful detailed white gloves,black ribbon,white bowties,midriff,flower,large top sleeves,{{{{{{{{Iridescence and rainbow hair:2.5}}}}}}}
 

 

もう一度原画を載せますが、なんとイラストに反映されていないプロンプトも存在しました。

 

・美しくて詳細に描かれた白い手袋→手が写っていません

・黒いリボン→ない

・白い蝶ネクタイ→ない

・midriff→和訳したら横隔膜でしたが・・・これは必要?

・花→ない

・大きな上着の袖?→ない

・虹色の髪→ない

 

{{{{{{{{Iridescence and rainbow hair:2.5}}}}}}}がやたら強調されていましたが、虹要素はゼロです。

どないなっとんねん。虹要素を取り入れるのも面白いとは思いつつも、今回は青系統で統一された世界観を描きたいと思い、プロンプトから削除しました。

 

元素法典のプロンプトを3分割しましたが、

 

・絵の構成に関係→活用

・品質系→自分のテンプレで代用

・載ってない→無視

 

という訳で、絵の構成に関係するプロンプトのみを活用します。

具体的には、以下のプロンプトを入力しました。

 

・メインとネガティブ→上記のテンプレ

 

・元素法典の引用

beautiful detailed glow,detailed ice,beautiful detailed water, {floating palaces:1.2}, azure hair, disheveled hair, long bangs, hairs between eyes, {skyblue dress}, big forhead, blank stare, {{ice crystal texture wings}}, {{{{{{detailed cute anime face}}}}}},{{{{{watercolor_(medium)}}}}

 

・アレンジ

{{loli}}, minigirl, small breasts, female_child

 

要は余計なプロンプトを撤去して、ロリロリさせる呪文を入れただけですが、どう変わるか見てみましょう。

 

 

可愛いけど、なんか違う・・・

そもそも画風が鮮明じゃないなと思ったら、{{{{{watercolor_(medium)}}}}が原因でした。

これを入れると水彩画っぽくなるのですが、括弧つけすぎやろ。

後、{{{{{{detailed cute anime face}}}}}}も強調し過ぎて、ここまで可愛い顔を指定すると逆にぶっ壊れそうです。

という訳で、

 

{{{{{{detailed cute anime face}}}}}},{{{{{watercolor_(medium)}}}}

→detailed cute anime face, watercolor_(medium)

 

に弱めた上で、再度出力しました。

 

 

うん良い感じ。

あまり水彩画感が強すぎるのは個人的に好みではないので、この位が丁度良いです。

ただ、まだ背景が物足りない印象です。

 

{floating palaces:1.2}

 

で、原画では背景の宮殿を描いていたようですが、全く写っていません。

そこで、{{{{{floating palaces:1.2}}}}}へ強調しました。

 

 

これですね。

凍り付いた塔(左端)とか、宮殿(右端)の雰囲気が、より凍える世界観を演出しています。

 

元素法典の元絵には敵いませんが、自前で添削したように、あのプロンプトから到達できる気がしません。

小さいScaleを活かしてひたすら出力ガチャを回したのでしょうか・・・?

なお、僕はほぼ一発成功です。数十回試すと上積みがあるかもしれませんね。

 

最後に他の加工事例です。

昨日時点の作品で、まだプロンプトの添削やテンプレ化には至っていない段階で、ほぼ元素法典のプロンプトのまま、数単語いじった程度です。

プロンプトはALT参照、ネガティブはスペース不足で書けませんでしたが、上記のテンプレのやつです。

 

 

 

 

個人的には御坂美琴が好みで、有名キャラは名前を入れれば意図通りに出力されるんだなと実感しました。

元素法典で電撃ビリビリの絵を見掛けた瞬間に、ついLevel5と組み合わせたくなりました。

元のプロンプトに引き摺られて謎のクリスタルを持っていますが、まぁこれも演出ということで。

 

以上、元素法典の解析事例と、イラスト4点紹介でした。

元素法典の個別プロンプトは全然見られていませんが、今後研究を進めるとします。

 

では(^^)/