どうも、ねへほもんです。

3連休のオーロラ鑑賞を終えて帰宅しました。

2日目以降、実際にオーロラを観測できたのか、その模様をお届けします。

 

1.オーロラ鑑賞2日目

 

立ち上がりは1日目と同様、低調なスタートでした。

空は澄み切っていると言えば聞こえが良さそうですが、オーロラが出る気配はありません。

どうするか?

 

「飯にしよう」

 

鑑賞時間は22時〜翌1時の3時間と長丁場です。

ずっと外に居られるはずもないので、休憩は大事。

 

 

注文したのは、極北の魚が入ったクラムチャウダーと、カナダ名物アイスワインの2品。

アイスワインとは、凍ったブドウから造られるワインのことで、凍結して果汁が凝縮されたブドウを用いることで、糖度を高め、甘くて美味しいワインになります。

 

凝縮するということは、一定量のブドウから生産されるワインの量は少なくなります。

単位量当たりの値段では通常の8倍です。

僕が飲んだのは、60mlで15ドル(約1300円)でした。

 

実際に飲んだ感想は・・・

 

「あまーーーーーーーーーーい!!!!!」

 

これが言いたかっただけw

8倍の値段なので当然ですが、僕が今まで飲んだワインの中で最も美味しかったです。

 

もう一方のクラムチャウダーですが、とりあえず地元の食材を使われている料理ということで注文しました。

クラムチャウダーよりもっとメイン寄りの料理にすれば良いかとも思いましたが食べてみると、

 

「めっちゃうめぇ・・・」

 

スープと具材のバランスが絶妙でした。

スープは牛乳の風味が強すぎず、野菜や魚の旨味が溶け出していました。一方で具材では、野菜が適度な歯ごたえを残しながらも、スープが良く染み込み、素材の味と調和していました。

 

最近、「肉を焼いて挟んだだけ」のような単純な料理が多かったため、具材間のバランスや歯ごたえにこだわった、繊細な調理法にただただ感動させられました。

2品で35ドル(約3000円)となかなかのお値段でしたが、大満足のディナーでした。

 

さて、続いては肝心のオーロラ鑑賞です。

うっすらではありますが、徐々に写真に写り始めます。

 

 

ここで、「写り始める」という曖昧な表現を使いましたが、オーロラとは心霊写真のようなもので、「目で見えないが写真を撮ると緑に写った」ということがよくあります。

薄いオーロラであれば、空に軽くモヤがかかる程度で、雲かオーロラか肉眼では判別できません。

僕の周りでは、「あれはオーロラか、雲か」という議論がアマチュア撮影家達の間で繰り広げられていました。

 

残念な話ですが、

オーロラツアーのパッケージ写真に載っているオーロラの美しさを100とすると、

3泊4日のツアーで平均的に写真で撮れるオーロラの美しさ:50

実際に肉眼で見えるオーロラの美しさ:25

に過ぎません。

 

パッケージ写真は大成功例なので、実際は50程度のクオリティかなと予想していましたが、肉眼でさっぱり見えないのは大誤算でした。上の2枚の写真も、撮ったときは「何かもやっとしてるなー」位にしか感じられませんでした。

 

正直がっかりしました。

オーロラか雲か、そんな議論はナンセンスです。

オーロラか雲か怪しいレベルのモヤなんて、僕は観たくありません。

僕が観に来たのは、「明らかにオーロラだ!」と分かるような感動的な風景なのです。

 

特にオーロラの光が強くなることもなく、帰宅時刻となったため、片付け始めていたその時、ティーピーの外から歓声が。

 

 

「私にオーロラが舞い降りた!」

 

慌ててティーピーから飛び出してスマホを構えたため、手ブレ全開の写真となってしまいましたが、この位強い光であれば、肉眼でもはっきりと認識できました。

不覚にも風景に心を奪われてしまった自分の様子は、わたてん1話の花ちゃんが登場したシーンと相通ずるものがありました。

 

一瞬の感動の中に、オーロラツアーの全てが詰まっていました。

 

 

2.3日目の昼間

 

上の写真がほぼ全てで、以下の話はおまけのようなものですw

最終日の昼間、外は相変わらず殺人的な寒さで、出歩く気にもなれませんでした。

犬ぞり体験、寒中釣り体験などのオプションツアーも用意されていましたが、

 

集合12時、解散17時

→5時間も外に居たら凍死するわwwwww

 

無理です。

とはいえ完全引きこもりも勿体無いので、「一応」観光スポットとして紹介されていた、州議会と博物館に行くことにしました。

 

・州議会

 

お休みなので、2階の傍聴室から1階の議場の様子を見学させてもらいました。

これだけw

 

・博物館

あまり期待はしていませんでしたが、案外多くの資料が保管されており、先住民との共生、イエローナイフの発展の歴史について学べました。

 

 

ねへ「みんなおっきーねー」

 

英語の資料を真面目に読む気になれず、ただ剥製でけーなーと思って終わりましたが。

 

・ホテルビュッフェ

前日でも問題となった、「お店に着くまでに凍死しかねない問題」の再来です。

州議会や博物館の辺りにお店はなく、レストランのある区域までは距離があります。

既に足先は冷え切っており、歩きたくなかったため、出した結論が、

 

「自分のホテルのレストランで食べる」

 

これしかねぇ。

 

幸い、ランチはビュッフェ形式でした。つまり、

 

昼にまとめ食いして、夜まで保たせる

 

という作戦が使えるということです。

晩飯のためだけに出歩きたくねぇ。

 

 

肝心のメニューですが、イエローナイフ最高級のホテルとだけあって、非常に美味しかったです。

僕が第一に出てきた感想が、

 

「野菜がうめぇ・・・」

 

でした。

前日のクラムチャウダーもそうでしたが、素材の歯ごたえと味が絶妙でした。

「素材の味を活かす」ことと、生のままで食べることはしばしば混同されますが、全く別物だと改めて実感しました。

 

①素材の食感・味の強みと不足している点を理解する

②強みを残しつつ、不足を補う調理法を考える

③②の調理法を実践する

 

の3段階を踏まえて、ビュッフェの品々が作られているのだなと唸っていました。

ここで止めておけば美食家っぽいですが、最後はせっせとまとめ食いするべく、合計5皿分をおかわりして貪る獣と化していましたw

 

 

3.オーロラ鑑賞3日目

 

最終日のオーロラ鑑賞では、空は雲1つ無く澄み渡っており、オーロラ鑑賞に適した環境でした。

実際、序盤は快調に写真を取り続けていました。

 

 

オーロラがうっすらと広範囲に広がっていました。

まだ色は薄いですが、見える範囲は広いので、どこかの色が濃くなることは十分に期待できます。

前日に手ブレ全開の写真を撮ってしまったため、リベンジしたいという気持ちに燃えていました。

 

写真を撮る時に、一時的に手袋を外す都合上、写真を撮り続けると手が冷えてしまいます。

一度撮影を切り上げ、ティーピーに戻りましたが、そこで思わぬトラブルが。

 

スマホの電源が切れる

 

一瞬何が起こったのか分かりませんでしたが、電源ボタンを長押しすれば、電源が入りました。

何かの拍子で切れてしまったのでしょうか?

安心も束の間、電源が入った後、衝撃の光景を目にすることになります。

 

電池残量17%

 

100%充電した状態で持ち込み、また30分しか使っていない中で充電切れスレスレに。

前日は3時間稼働させても、50%位残っていたため、想定外の事態でした。

写真撮影は充電を消耗するため、今後不用意な撮影はできなくなりました。

 

まぁ、オーロラの写真は十分撮れたし、後は目に焼き付ければいいかと気分を取り直そうとした矢先、更なる問題が立ち塞がります。

 

オーロラ消失

 

見上げると、そこには何もない綺麗な暗闇が広がるばかりでした。

充電切れに関係なく、残りの2時間半は1枚も写真を撮ることなく、ただ時間だけが過ぎ去りました。

 

休憩の度にティーピー内に立ち寄ると、いつもより多くの人の姿が。

オーロラ鑑賞という目的を忘れたのか、陰鬱とした様子で無関係の話をしています。

普段は陽キャしか居ないティーピー内で、ようやく陰キャ仲間が出来たと密かに嬉しく思っていましたw

 

現実はこんなもんかと思いながら、オーロラ鑑賞最終日を終えました。

2日目にバッチリ観られてラッキーでしたね。

 

いかがでしょうか?

3泊4日の滞在、合計8時間ほどの鑑賞時間の中に、僅か数分の感動が存在していました。

掛けたお金と時間に釣り合うのかと考えるのは無粋というものでしょう。

貴重な体験が出来て良かったと思います。

 

明日からは授業再開の平常運転です。

朝早く起きる生活に戻せるか不安ですが、留学後半戦も引き続きお楽しみに(^o^)/