どうも、ねへほもんです。
僕は今、バンクーバー空港に来ています。
そう、留学の最終日、帰国の日が訪れたのです・・・!
じゃなくて!
今日は午前中で授業が終わり、その後土・日・月と3連休に入るため、別の都市に旅行します。
日本では11日が祝日ですが、カナダでは18日が祝日でお休みです。
どこに行くかは明日お伝えします。
1.日本人は英語が苦手?
今日は移動のみで、特別なイベントは無いため、コラムっぽい内容にします。
完全に主観的な内容ですが、「英語を話すコツ」についてお話しします。
カナダの語学学校に通い、ブラジル・メキシコといった他国の留学生と会話していると、「日本人は英語を話すのが苦手」というイメージが正しいと実感できました。
一方で、語彙や文法に関する知識は僕の方が上だと感じることが多く、総合力で見れば日本人の英語力は低い訳ではなさそうです。
「英語=言語=話すもの」というイメージが先行しているせいで、話すのが苦手な日本人は英語自体が苦手という意識が先行しているように感じます。
苦手意識を持ってしまうと、実際に英語を使って会話しようとする意欲が減退してしまい、話す能力が伸ばせないという悪循環に陥ってしまうため、非常に勿体無いなと感じます。
僕も話すことに極端な苦手意識を持っており、未だに苦手意識はありますが、ある程度は改善された気がします。
語学学校で実際に話す経験値を積んでいることが最も大きいですが、それだけでなく、他国の留学生の話す姿を見たということも精神面で大きく影響を受けました。
外国人は話すのが好きな人が多く、
「ずっと俺のターン!」と言わんばかりに人の話を聞かずに延々と話す人
や
発音が滅茶苦茶でさっぱり聞き取れないけど構わずに話し続ける人
が居て驚きました。
最初、「他国の留学生の話が聞き取れないのは僕のリスニングスキルの問題だ」と思っていましたが、先生の話はよく聞き取れたため、どちらかと言うと話し手の問題でした。日本人は語彙力が高く、単語を覚える時に発音までセットで覚えているためか、発音を訂正されることは少ないです。受験勉強で単語をひたすら叩き込むのも無駄ではないということです。
外国人の方が流暢に話すため、油断していると発音もそれっぽく聞こえますが、よく聞いてみると間違った発音をしており、意味がさっぱり分からないことが多いです。
そういう他国の留学生と話していて、「僕は英語の能力が低いのではない。話す経験値が不足しているだけで、経験を積めば十分に通用する」と感じました。
まだまだ能力の向上が追いついてはいませんが、「経験さえ積めばできる」という感覚を持てたことで、授業で積極的に発言できるようになりました。
2.英語を話すコツ
「経験さえ積めばできる」と言っても、経験を積む時に最低限の会話も続かないと、さっぱり経験にならず、苦手意識ばかりが強くなってしまいます。日本を出る前、「話すコツを教えてほしい・・・」と思っていましたが、会社の人は「海外たのしそー」位の話しかしてくれず、全然アテになりませんでした。
という訳で、この記事では僕が役立つと感じた英語を話すコツをお届けしたいと思います。
あくまでも個人的な意見で、詳しくはプロに相談するのが一番でしょうが、何かヒントになれば幸いです。
①最初は受け身の姿勢でOK
英会話でよくある誤解が、「自分から話し始めないと会話が成立しないのではないか・・・?」というもの。ただ、会話というのは話し手だけでなく、聞き手も居ないと成立しません。つまり、人の話を聞くというのも重要な会話の1要素なのです。
外国人は話し好きな人が多いので、待っていれば相手から質問を投げかけてくることが多いです。質問を待って、それに答えるという形でも、十分会話は成立すると感じました。
相手の質問を待つという姿勢で居ると、「自分から話し始めないといけない」という心理的なプレッシャーから解放されるのと同時にもう1つ利点があります。
それは、
相手の理解しやすい文脈で話が進む
ことです。
自分から話し始めることの難点として、「会話文を1から考えないといけない」というのはすぐに浮かぶでしょうが、それに加え、「自分の意図を相手に伝えないといけない」というのも障害になります。
僕自身、自分から会話を投げかけて、「何それ?」という反応をされて悲しい気持ちになったことが何度もあります。
自分から会話を始める場合、「今日のランチの話」「週末どこに出かけるか」「次の授業について」など、話すテーマを設定し、何の話題かを相手に伝えないといけません。
何の話題かを共有できていないと、自分の発音が相手に間違って受け取られる可能性が高くなります。
特に、ate(食べた)とeight(8)のように、同じ発音の単語で誤解が生じやすいです。
一方で、相手の質問に答える形で会話を行うと、当然ながら相手は何の話題かを把握できている訳です。話題が把握できていれば、自分の発音がどの単語を意図するのかが伝わりやすくなるため、自分の意図が正しく伝わりやすくなります。
勿論、相手の質問の意図を理解する必要があるため、リスニングのスキルが必要になります。一般に日本人はTOEIC等で一定のリスニングの経験値がある一方、スピーキングの経験は相対的に少ないと考えられるため、受け身のスタイルに合っているのかなと思います。
ただ、「受け身だけでは英語が上達しない」と思われるかもしれません。
例えば、
「昨日何時に寝た?」
という質問に対し、
「12時」
とだけ返すだけでは、話す経験があまり積めません。
ではどうすれば良いか?
それが2番目のコツに繋がってきます。
②端的な回答→補足説明という順で答える
受け身の姿勢で話す経験を積むには、どうすれば良いのでしょうかを、「昨日何時に寝た?」という例題で見てみましょう。
例えば、以下の回答ならいかがでしょう。
「2時。昨日は宿題が沢山出たので、遅くまで起きてやっていた。」
単に時刻を答えるだけではなく、補足説明を加えることで、十分な長さの返答ができており、良い話す練習になりますね。
僕の返答する姿勢として、「難しい質問は端的な返答だけで済ませる。簡単な質問に対しては、補足説明を加えて話す経験値を積む。」ことを意識しています。
更に、補足説明を加える時に「端的な回答→補足説明」という順序を意識すると答えやすいです。
上の回答例について、2通りの方法で英訳してみました。どちらが実用的でしょうか?
・Because I had to do a lot of homework yesterday, I went to sleep at AM 2:00.
・At AM 2:00. I had to do a lot of homework yesterday.
2番目の方が短くて、答えやすそうですね。
実際の会話でも、2番目の方が使いやすいです。
以下の通り、色々と利点があります。
・英文を紡ぐことに意識を取られる間に、「2時に寝た」というコアな情報を忘れるおそれがあるため、初めに伝えるのが確実
・接続詞を使うと、無駄に英文が長くなり、時制の一致など注意すべき要素が増える
・とりあえず「2時に寝た」とひと呼吸置くことで、「次に補足説明を続けるか?それともここでギブアップするか?」を考える余裕が生まれる
日本語で話しているとあまり意識しませんが、会話というのは相手の話を聞き、理解し、答える内容を考え、それを文章にするという複数のプロセスを短時間で行う複雑な行為です。
「At AM 2:00.」で文章を区切って生まれた一瞬の隙だけでも、次に伝える内容を考えるには十分な時間となることがあるので、実戦的なコツだと思います。
ちなみに「英会話は英語より会話が苦手」な僕は、日本語レベルでも「答える内容が色々と脳内を駆け巡って衝突事故を起こす」「相手の話の内容を一部聞き飛ばす」「単語をド忘れして会話に詰まる」と問題を抱えているので、英語の方が「会話が詰まっても仕方がない」と気楽に考えられる面があります。
③役立つフレーズ3選
最後に、僕が会話で愛用している表現をご紹介します。
色々ありますが、特に役立つと感じているものを3つ挙げておきます。
・How about you?
「話すことねぇ・・・どうしよ・・・?」となった時に、使える最終兵器が、「相手に投げ返す」というものです。
外国人は話好きなので、とりあえず投げ返せば何とかなります。
・Year!
「Yes」の砕けた表現ですが、非常に言いやすいです。
あまりにも自然に出てくるので、どうしてだろうと考えたら、日本語で多様していることに気づきました。
「いやー・・・・・」
日本語でもしょっちゅう会話が詰まる僕にとっては常套句です。
相手の話が同意できる内容であれば、とりあえず相槌がてら「いやー」と言っておけば「話を聞いている」という姿勢を伝えられます。
・Good!
「Noと言えない日本人」なら、相手が得意気に話している時は相手に乗っておくのが無難でしょう。
単に"Good!"だけ繰り返すと頭が悪そうですが、"That sounds good!"と文章にしたり、"Great!""Amazing!""Excellent!"とたまに感動のレベルを上げておくと多用しても不自然になりづらいです。
いかがでしょうか?
完全に個人的な意見ですが、参考になれば幸いです。
明日はバンクーバーを離れ、新たな舞台から記事をお届けします。
お楽しみに(^o^)/