どうも、ねへほもんです。
昨日は早速書く気になったので、「おちけん!」の第1話を書いてしまいましたw
具体像が見えない中で書き始めたので不安でいっぱいでしたが、書き進める中で「越智玲子ちゃん」の姿が徐々に浮かんでくる気がしました。
今週は定時上がりできるので、続々と書き進めたいなと思っています。
鉄は熱いうちに・・・という訳で、今日も第2話をと思いましたが、今日は楽しみにしていた番組があったのでそちらの話を。
今日は「R-1ぐらんぷり」の決勝戦がありました!
※以下、今年のR-1の盛大なネタバレを含むためご注意ください。
大学時代に落研に入っていただけあってお笑いが好きで、決勝の常連「ルシファー吉岡さん」は生でネタを観たことがあることから、特にR-1には親近感を感じます。
今回も、高校生の息子のPCを覗き、奥深くのフォルダに隠された「無修正画像」の中からショウガの画像を見つけるという独創性溢れるネタを見せてくれました。
この人の「100回目のプロポーズ」というネタが大好きで、ただチラッと見かけただけの1人の女性に付きまとい、100回のプロポーズを仕掛けた男が、ネタ中に過去のプロポーズを振り返るという話です。
ストーカー以外の何者でもないのですが、最後に何故か100回目にプロポーズが通った時に、逆に男の側が「ごめんなさい!」と断ります。そこで言った、「こんな変態の俺のことを好きになるような、変な女性のことを俺は好きになれない」という言葉が、お笑いのネタなのに何故か強く心に残っています。
僕自身に置き換えられる話なのかもしれませんし、ネタではなくルシファーさん自身が思っていることなのかもしれません。
R-1のRは「落語」の頭文字であることから、「おちけん!」のヒントになればという意味も込めて観ていましたが、たった1人の舞台の上で、それぞれ工夫を凝らして場を盛り上げていて凄いなと感じました。
僕自身が舞台の上に立った経験があるから分かりますが、相方すら居ないたった1人の舞台というのは非常に強い緊張感に襲われます。
またネタとしても、1人で喋り続けるとリズムが単調になりがちで、盛り上がらなかったり、後半にだれてきたりする可能性があります。
口調や喋るリズムの違う2人が居ると飽きずに聞きやすいので、2人芸の漫才やコントが主流なのも自然の成り行きなのかなと思います。
この「単調になりがち」というのがピン芸の難点であり、以下のように観客に飽きさせないする仕組みが必要だと思っていました。
・小道具やフリップを使う
・架空の誰かとのやり取りをしているという設定のネタにする
・話にストーリー性を持たせ、単調なボケの繰り返しではなく、ネタに展開を付ける
・ナレーションを付けて、2人芸の掛け合いに近い要素を入れる(ピン芸らしさは薄れますが、賢い手だと思います)
ピン芸の代表格と思われがちな「漫談」ですが、どうしても単調になりがちという問題をクリアするのが困難で、ピン芸のジャンルとしてはあまり評価していませんでした。
・・・が、今年は漫談ネタの方が優勝しました。
濱田裕太郎さんです!!!
写真で杖のようなものを持っているのがお分かりかと思いますが、実はこの方は盲目で、片目は明るさが分かる程度、片目は全く見えないそうです。
そうした盲目の方ならではの観点から漫談を展開されていて、非常に面白い話でした。
世間一般でいうハンディキャップを背負った方に対し、「バリアフリーをもっと手厚くしないといけない」や逆に、「特別扱いは差別につながるから、もっと身近な存在に感じるべきだ」とか様々な意見を聞きますが、そんな難しい話を吹き飛ばすような明るい笑い話を濱田さんは届けてくれました。
僕が想像できない位に、目が見えないことで苦労したことは沢山あったのだろうと推察されます。でも、それを笑い話に変えられるような強いエネルギーをネタから感じたからこそ、「笑いという最高の賛辞」を以って、僕や観客、審査員の方々が応えたのではないかと思います。
誰だって多かれ少なかれ悩みはあります。スロウスタートの花名ちゃんは中学浪人という過去を背負っています。僕も時折、「歳相応の女性に興味を持つべきなのか・・・?」と感じることもあります。でも、そういう「負」だと感じる側面とも向き合い、その中で生き方を模索することが、真に個性ある生き方に繋がるのではないかなと思います。
僕は「個性を伸ばす」という表現が嫌いで、「伸ばす」という時点で長所にしか目を向けていないのでは?と感じてしまいます。良い面、悪い面を全て受け止めることから、自分らしさは生まれてくるのだと思います。
「おちけん!」の越智玲子ちゃんは第1話で、「話がつまらない」というコンプレックスを抱えていますが、今後それをバネにして成長する姿を見せてくれることでしょう。ありがちな展開ではありますが、筆者自身がそうしてあげたいと強く感じているので、そこまで辿り着けるように、なるべく話を面白く盛り上げていけるよう努力します!
何を意図して書いたかよく分からない記事となりましたが、「芸には人となりが出る」ということです。
最後に、濱田裕太郎さん、優勝おめでとうございました!
この記事が目に留まるといいなぁ~なんて言ったら、気さくに「見える訳ないやろ!」って返してくれるんでしょうねw