どうもです!

「りゅうおうのおしごと!」第3話、今回も良かったですね~

研修会への入会試験という1つの節目でしたが、懸命に将棋盤へ向かうあいちゃんの姿にただただ見入っていました。

 

平日の朝は録画したアニメを観てから出勤するのが日課ですが、最近は、

 

火曜:りゅうおう!

水曜:りゅうおう!

木曜:りゅうおう!

金曜:りゅうおう!

 

のローテーション(?)が定着しつつあります。

 

ちゃつねさんという方の可愛い絵がTwitterで回ってきたので貼っておきます。

 

 

料理が上手な子と聞くと、嫁でも娘でも妹でも弟子でもいいから同居したいと思ってしまいます。

あいちゃんの髪がぴょんぴょん動く仕草が可愛すぎるんですよね・・・

 

「りゅうおうのおしごと!」はあいちゃんを初めとした可愛い子達が魅力的な作品ですが、他にも注目すべき要素があります。それは、

 

将棋

 

です。

メインとサブの要素が入れ替わってる・・・?

 

ご存知の方も居るかもしれませんが、僕は将棋も大好きで、高校の頃は部活で将棋漬けでした。あの頃は楽しかったなぁ・・・

未だにネットではちょくちょく指しています。

 

 

先日矢向チーム戦に将棋盤と駒を持ち込みましたが、久々の対人戦は楽しかったです。

盤といってもゴム盤で、僕が全国大会に出た時の参加賞で貰ったやつです。

 

今後もしばらくはWPS会場に将棋盤と駒を持ち込みますので、興味がある方はお声掛けください!

自信のない方は、飛車角落ちまでなら駒落ちでも受けられます。

 

という訳で、今日のテーマは「将棋」なのですが、将棋の魅力を伝えるにはどうしたらいいか?を考えました。

淡々とルールを解説するのでは面白くないし、かといって将棋のルールとかを知っている前提だと敷居が高いし・・・

 

という訳で考え付いたのが、「プロ棋士の紹介」です。

ずっと盤の前で考え続けるという、常人とは異なる次元で暮らす方々なだけあって、個性溢れる人材が集まっています。

僕の推しの方、この人はクセが強いなぁ・・・と思った方を何名かご紹介しますので、興味を持っていただけると嬉しいです。

 

※肩書きは2018年1月23日時点のものです

※顔写真は日本将棋連盟HP(https://www.shogi.or.jp/player/)、紹介内容の一部はニコニコ大百科(http://dic.nicovideo.jp/a/将棋)から引用しています。

 

1.羽生善治竜王・棋聖

 

 

ご存知、将棋界の第一人者こと羽生さんです。

話題の新星藤井四段との対局が話題になっていましたが、47歳VS15歳という、息子といってもおかしくない年齢の棋士と本気で勝負する心境はどうなんですかね?

 

今の7大タイトルは6人で分けて保有していますが、羽生さんだけが唯一2冠です。

「羽生世代」と呼ばれた同世代の方々がタイトルを失う中、唯一羽生さんだけが40代で未だにタイトルを保有しており、実力が衰えない点は凄いなぁ・・・と思わせられます。

 

羽生さんの凄さをニコニコ大百科で分かりやすく表現されているので引用しておきます。

 

A:羽生はどれくらい凄いの?
B:簡単に言うと、日本の将棋界には7つのタイトルがある。
A:うん。
B:過去10年間だと、延べ70人のタイトルホルダーがいるわけだ。
A:うんうん。
B:その70人のうち、半分の35人が羽生だ。
A:( ゚д゚ )

 

「羽生睨み」や、勝利を確信した時に手が震える等、エピソードも尽きないですが、最後に「相手の魂を奪う勝ち方をした図」をご紹介して終わりにします。

色々なところで取り上げられており、目にしたことがある方も多いかと思います。

 

 

こちらは広瀬章人八段です。一度タイトルを獲得したこともある実力者ですが、一般にはこちらの写真が有名かもしれませんね・・・

 

 

2.加藤一二三(元)九段

 

 

皆さんご存知、ひふみんこと加藤一二三(元)九段です。

後でご紹介しますが、僕にとっては昔の強豪棋士というイメージが強いですが、皆さんにとってはメディアに出てくるユニークなおじいちゃんというイメージが強いかもしれません。

 

棋士としてのキャリアは一流で、まずは14歳7か月という当時の最速ペースでプロ入りを果たします。「当時」と書きましたが、直近の藤井四段が破るまで62年間破られなかった大記録です。

ちなみにそんな藤井四段の公式戦初の対戦相手がひふみんでした。

 

「神武以来の天才」という人生で一度は呼ばれてみたいような異名を持ちます。

毎期昇格を続け、18歳でA級昇格、20歳で名人挑戦という神童ぶりを発揮し、以来62年10ヶ月間にわたってプロ棋士として戦い続けました。

 

A級がどれほど凄いかということをご説明するために、「順位戦」のシステムが分かる形でご紹介しましょう。

 

1年目:C級2組スタート。10勝1敗ペースの好成績を収めて昇格。

2年目:舞台はC級1組へ。10勝1敗ペースの好成績を収めて昇格。

3年目:舞台はB級2組へ。10勝1敗ペースの好成績を収めて昇格。

4年目:舞台はB級1組へ。10勝1敗ペースの好成績を収めて昇格。

5年目:A級に到達。

 

4年連続で勝率9割ペースを維持し続けなければ成し得ない偉業です。

B級1組まで来ると、タイトルホルダーレベルがぞろぞろ居る環境なので、そこで1期抜けを決めるのは至難の業です。すげぇw

 

ニコニコ大百科には色々な面白いエピソードが紹介されていたため、引用しておきます。

 

・何故か妙に駒を打つ力が強いらしく、若い頃には駒を割った事がある。
・対局場の滝がうるさいので止めさせた。
・三浦弘行九段とエアコンの温度設定で盤外戦争。
・神谷広志八段と対局中、「神谷さんが寒いだろう」と考え持参した電気ストーブを神谷に直射。怒られる。
・同じく神谷八段に、自身の専門である棒銀戦法を「カニがチョキ出しててもパーを出すような戦法」と煽られ「そんなことないですー!最近新戦法開発したし」と全力で反論。この時74歳。
・ネクタイが長い。とにかく長い。座ってる時に床についても「短いなー」って言うくらい長さにこだわる。

 

戦いの舞台でも、今メディアで見せるような個性あふれる要素が沢山あったんですねw

 

 

3.糸谷哲郎八段

 

 

見るからに漂うオタク感(褒め言葉)で、僕的には非常に親しみの持てる方です。

「恐ろしいまでの早指し」「哲学専攻の独自の思想」「スイーツ男子」といった特徴は色々ありますが、カードゲーマー的には、糸谷八段のカードゲーム歴を是非知っていただきたいです。

 

・2010年にMTGの全国大会でベスト16入賞

・2015年にプロツアー『タルキール龍紀伝』(世界大会)に“竜王”つながりで特別招待で出場

・ポケモンカードゲームの大会にゲスト参加した際には、当日初めてポケカをやったのに優勝してしまい、世界に100枚しかないカードの1枚目の所有者となった。

 

最後のエピソードが特に凄まじいですが、ウィクロスを始められるとあっという間にトッププレイヤーになりそうなので、参戦してもらって知り合いになりたい反面、強敵が増えるのが怖いという気持ちもあります・・・

 

 

4.橋本崇載八段

 

 

「ハッシー」という愛称は、「ひふみん」同様将棋界では有名で、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

NHK杯に紫シャツ、金髪パンチパーマという奇抜な格好で登場したのは有名ですね。

僕も見た時はびっくりしましたw

 

 

 

5.稲葉陽八段

 

 

顔面の形から、「ぺヤング」と呼ばれているそうです。

おわり。

 

※A級所属、名人挑戦まで到達するレベルの実力者です

 

最後に、僕が最も尊敬するお二人をご紹介して締めさせていただきます。

 

6.藤井猛九段

 

 

とにかく解説が分かりやすく、僕が初めて戦法を勉強する時に読んだのが藤井九段の本でした。

10冊以上著書を持っており、信者といっても良いレベルです。

作戦の組み立て方がユニークで、いつも見ていて感心させられます。

 

初めて竜王を獲得した時は、当時の流行を先取りした戦法「藤井システム」と「相振り飛車」を投入して4-0のストレート奪取を果たしました。

分かりやすく言うと、知名度が低い状態の1止めエルドラと2止め遊月を投入して初見殺しをしたようなものですw

今後も面白い棋譜を見せ続けてほしいな~と思っています。

 

 

7.故大山康晴十五世名人

 

 

最後は昭和の大名人をご紹介して締めさせていただきます。

今では羽生さんが最多勝やタイトル獲得数の記録を更新していますが、その前は大山名人がトップ系の記録を独占していました。

偉大なる記録ばかりですが、ニコニコ大百科で特に凄い記録が並んでいます。

 

・連続A級以上在位44期
・連続タイトル戦登場50期(10年以上に渡って全てのタイトル戦は大山対誰かだった)
・A級在位最高年齢69歳(生涯A級)

 

69歳までトップに君臨し続けたというのはとてつもない偉業で、休場もなく、死去されるまでA級を守り続ける持続力には驚かされます。

晩年で、ガンと闘病しながらも負けずに戦い続ける姿が印象的でした。還暦を過ぎ、60歳でNHK杯テレビ将棋トーナメントの決勝戦に進出、63歳となった1986年に名人戦で中原名人に挑戦し、平成元年度の1990年には棋王戦で66歳にして南芳一棋王に挑戦しました。

66歳というのは、当然ながらタイトル挑戦の最高齢記録です。

 

1991年度の順位戦では、ガン治療中の身でありながらも名人挑戦権を争い、残り1局の時点で単独トップの谷川浩司四冠王(当時)を最終9回戦で破って、6勝3敗の4人でのプレーオフに持ち込みました。

ガンの手術後で弱っているはずの体で戦い続けられることに驚きを隠せません・・・

 

死去されたのは1992年7月で、僕が生まれて半年しか経っていない時なので、当然直接知っている訳ではありませんが、本を通してその戦いぶりを学んでいました。

その名も、

 

「大山康晴全集」

 

 

です。

 

1冊500ページ以上ある三部作で、厚さだけでなく縦横にも広く、高校3年間かけて少しずつ読みすすめていました。

戦いの模様を盤上で再現する「棋譜並べ」が基本的な勉強法でしたが、何百時間かけて並べ続けたのかは分かりません・・・

高校の部室に置いてあったのを偶然手にとったのがきっかけですが、僕の高校時代、いや生涯で最も熟読したと言っていい本だと思います。

 

ご紹介は以上ですが、いかがだったでしょうか?

「あいちゃん可愛いよぉ(>_<)」だけではなく、ちゃんと将棋も好きだということがご理解いただけましたでしょうか。

また、個性溢れる棋士の方々を知り、少しでも将棋に興味を持っていただければ幸いです。

 

まずは「りゅうおうのおしごと!」の今後に期待ですね!

ではまた(^-^)/