どうも、ねへほもんです。
先週はセンター数学解説という謎の企画を進めていましたが、ようやく平常運転に戻れます。
今日はブロガーとして日頃気にしている、「漢字と仮名の使い分け」に関するお話です。
1.使い分けの重要性
文字情報で正確性が重要視されるのは勿論ですが、全ての読者が全ての文章を丁寧に、誤解なく読み取るという前提には無理があるので、理解のしやすさというのも重要です。
漢字と仮名の使い分けでは、受け取った印象も大きく変わる点です。
漢字だと畏まった印象を受け、ひらがなだと柔らかい印象を受けます。
これを意識するきっかけとなったのが、仕事でのファイル名の決め方でした。
手元のメモ書きを保存する時に、普段は「作業メモ」や「作業Memo」という名前で保存していたのが、変換を忘れて「作業めも」という名前で保存したことがあります。
最初は「変換忘れたw」と思いましたが、改めて見てみると、「これはこれで和むなぁ・・・」と感じるようになりました。
皆さんご存知の通り、癒し系アイテムが大好きな僕は、それ以降「めも」という名前で保存しています。
今はSNSで短い文章を発信する機会が多いため、「短い文章で意図を正確かつ明瞭に伝え、かつ意図に沿った印象を持たせる」ことが重要になり、そこを誤ると、内容が正しくても炎上や喧嘩の原因になってしまう可能性があります。
以上は当たり前の話かもしれませんが、実際に使い分けるのは経験が必要です。
という訳で、まずは漢字・ひらがなの特徴をまとめた上で、実例の中で使い分けが与える印象の差を見ていきましょう。
ちなみにカタカナは今回取り扱いません。
今回取り扱いません←普通
こんかいとりあつかいません←少し読みづらいが読める
コンカイトリアツカイマセン←さすがに無理があるw
と言いつつ、短いキャッチコピーならカタカナも使いどころがあるかもしれませんね。
表現の幅を広げるために研究してみます。
2.漢字・ひらがなの特徴まとめ
ⅰ漢字の特徴
・短く表現できる
・畏まった表現になる
ⅱひらがなの特徴
・表現が長くなる
・柔らかい表現になる
これまた当たり前の内容ですね。
さっさと本題の実例に移りましょう。
3.使い分けの実例
ⅰ漢字の使用例
①中共中央召开党外人士座谈会 习近平主持并发表重要讲话
漢字の代表例と言えば、オール漢字、つまり中国語ですね。
上のニュースは中国のニュースサイト「人民日報」のトップニュースのタイトルですが、タイトルだけで漢字だらけで読むのが大変です・・・
日本人も漢字をそこそこ使うので、全く分からないということはないですが、パッと見た感じでは習近平さんが関係ありそうということしか分かりませんね。
たとえ中国語が読めたとしても、漢字だらけの文章だと堅すぎて読む気が続かないです・・・
経験の差なのでしょうが、適度にひらがなが混じっている方が読みやすいですよね。
全て漢字だと、手書き文章の画数が多くて時間が掛かりそうですが、中国の方はどうしているのですかね?
②【お詫び】
この度は、私のせいで生まれたルールを無視する方が出て、TL上が荒れていることに関し深くお詫び申し上げます。
今後は健全な活動を心掛け、これ以上繭の部屋を複雑化させないように意識しますので何卒宜しくお願い致します。
これは何の文章かって?
僕の謝罪()ツイートですw
(経緯)
とある大会の優勝レシピにバスラとダイナマイトを併用したエルドラが掲載されていて、「同時使用はアカンやろw」ということで大量RTされていた。それを見掛けた僕が乗っかる形で謝罪()ツイートを出した。
あくまでも謝罪()ツイートなので、所詮はネタです。
「僕の作ったルールのせいで無視する人が出ちゃいました。ごめんなさい!!!」
という話なのですが、こういう時に僕がよく使う手が「本気でふざける」というものです。
謝罪()という軽いノリで書くのですから、軽いノリで書けば良いのは当然ですが、敢えて堅い表現を連発し、「こんなことでマジで反省しているのかよw」というウケを狙う方がより謝罪文()としての破壊力を増します。
こういう文章は後半に畳みかけるのは基本なので、特に後半は漢字だらけの堅い表現にしています。
・ごめんなさい→深くお詫び申し上げます
・まともなデッキを使います→健全な活動を心掛け
・ややこしくしない→複雑化させない
・よろしく!→何卒宜しくお願い致します
社会人になると、メールでこういう堅い表現を使うことが増えるので自然と身に付きます。
表現は大人でも、使用意図は「文章のネタ要素を増す」というクズの発想ですがw
ⅱ平仮名の使用例
①りゅうおうのおしごと!
使い分けを意識するきっかけは「メモ」と「めも」の差ですが、この記事を書こうと思ったきっかけはコレです。
アニメの内容が一目で分かる、非常に良いタイトルだと思います。
りゅうおう→将棋
平仮名遣い→小学生
「!」→より柔らかい表現に
これが漢字表記だと、
竜王の御仕事
「プロフェッショナル 仕事の流儀」の仲間だと勘違いしそうになりますねw
②る守
小学校低学年の漢字の読み問題として、ニュースで見掛けたことがあります。
正解は「るす」なのですが、留守の「留」の方が後の学年で習うため、漢字表記を使えなかったそうです。
結果として、「る守」という大人でも読めない謎の表現が誕生しました。
中途半端な使い分けが文章を読みづらくする代表例ですね。
③ロウきゅーぶ!
何でもそうですが、タイトル名って大事ですよね。
Twitterでも短いとはいえ、140字(今もだっけ?)という一定の枠があるため、簡単な文章位は書くことができます。
しかし、タイトル名はせいぜい10文字位なので、その中で「番組の内容を伝えつつ、かつ視聴者に観たいという印象を与える」ことが求められるため、難しいですよね。
但し、敢えて長いタイトルを付けるという戦略もあり、例として1990年代のヒット曲が挙げられます。
(例)
B'z「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」
篠原涼子「愛しさと せつなさと 心強さと」
WANDS「愛を語るより口づけをかわそう」
全てサビの一節から引用されています。
こういうタイトル付けにしたのは、以下の意図があると言われています。
・タイトル名にインパクトを与える
・カラオケで検索しやすい
2つ目はなるほどなと思いました。例えば「さくら」というタイトルだと、様々なアーティストが名付けている上に、「さくら」「サクラ」「桜」「SAKURA」と色々な表現が考えられるため、検索しづらいです。
カラオケの検索なら、フルに入力する必要はないため、「愛のままに」まで打てば迷わずB'zの曲に到達できるということです。
さて、話を戻しましょう。
「ロウきゅーぶ!」というタイトルですが、全てが平仮名ではありません。
ですが、ここにタイトル決めの妙味があると思います。
色々と考えられる代替案を挙げていくと、
籠球部→堅い
ロウキューブ→「キューブ」で箱状のものを連想してしまう
ろうきゅーぶ!→何を表現しているのかよく分からない
ロウきゅーぶ!→「ロウ=籠」と「きゅー=球」が切れ目になって少し分かりやすい、またカタカナを少し混ぜることでアクセントになる
平仮名には、「羅列すると文字の切れ目が分かりづらい」という欠点があります。そこを理解した上で、かつアクセントにもなるカタカナを混ぜたとは非常に上手いと思います。
ブログは分量が多くても飽きさせずに伝われば良いという世界なので、なかなか表現力が「ロウきゅーぶ!」の域まで到達しませんね・・・
カタカナとひらがなを織り交ぜる発想は斬新ですよね!
ドラえもんのパクリという説が
④天使の3P!
紹介事例に悪意を感じる・・・?
気のせいですよ(多分)
今までの流れだと、「てんしのすりーぴーす!」でも良さそうですが、短く5文字にまとめてきました。
・・・が、これも「表現が冗長になりがち」という平仮名の欠点をよく理解しているなと思いました。
「(短いタイトル名)+!」が黄金パターンであって、タイトル名が長くなると「!」の威力が薄れてしまいます。
そこで5文字にぎゅっと集約するという表現技法が効果的になります。
「スリーピース」を「3P」と略すのは上手いですよね。
世界本戦のチーム名「オサキの3P!」はmasterさんに「さんぴー」と誤読されまくりましたが・・・
ここで、「りゅうおうのおしごと!も長いよね?」と思われた方も居るかもしれません。
確かに文字で並べてみると長く、僕はよく「りゅうおう!」と略します。
文字数自体は10文字ですが、発音面では「りゅー/おー/の/お/し/ご/と」と7つに集約できるため、かろうじてセーフなのかなと思います。
「天使の3P!」は発音しても長くなるため、集約する方が正解でしょう。
⑤ねへほもん
平仮名5文字のHNだと、物腰柔らかそうな人だと思うでしょ???
いかがでしょうか?
ブロガーにはあまり関係ない話題だと思いつつも、色々な事例を考察していると、「やはりこの表現がしっくり来るな・・・」と納得する事例ばかりでした。
ブロガーも記事のタイトル決めでは「短く内容を伝えつつ、かつ読む気にさせる」ことが求められるため、ここで書いたことを今後活かせていければと思います。
漢字とひらがなの使い分けは定式化しやすいのですが、カタカナやアルファベットをどう織り交ぜていくか?が今後の課題ですね。
ではまた(^^)/