ねへほもんの謎企画、「東進より先にセンター数学を解説してみた」の後半戦です。

予備校界の大手を敵に回すとは、恐ろしや・・・

 

まだだよな・・・と思って17日に東進のサイトを見たら解説が出ていましたw

とはいえ一度やり始めた企画ですし、責任を持って完遂させることとします。

それじゃあ、Ⅱ・Bも解いていきますよ~

 

1.第1問〔1〕

 

(1)1ラジアンの定義www

正解はです。

 

唐突にこんな問題が出ると焦りますが、「180度の円周角=π」を切り口に、「これってどれに当てはまるっけ?」と考えれば答えが出ます。

 

半径1、弧の長さがπの扇形(つまり、半円)の中心角の大きさはπラジアン
→半径1、弧の長さが1の扇形(つまり、半円)の中心角の大きさは1ラジアンという要領です。
見慣れない問題が出ても、手持ちの知識からそれっぽい選択肢に辿り着くことが、少しでも多く得点を稼ぐコツです。

(2)180度がπラジアンというのは経験則で知っているでしょうから、これを基に解くと、144度は144/180π=4/5πラジアンとなります。
また、23/12π=23*180/12=345度です。

(3)まずは①の置き換えで、これはさすがに解説不要でしょう。
2sinx-2cos(x-π/6)=1
と表せます。
加法定理より、
cos(x-π/6)=cosxcosπ/6+sinxsinπ/6
                =√3/2cosx+1/2sinx

となるので、上の式は、
2sinx-2(√3/2cosx+1/2sinx)=1
よって、sinx-√3cosx=1となります。
 
この式より、1/2sinx-√3/2cosx=1/2 つまり、
sinxcosπ/3-cosxsinπ/3=1/2となるので、合成(加法定理の逆)すると、
sin(x-π/3)=1/2と変形できます。
 
これより、x-π/3=π/6or5π/6となり、x=π/2,7π/6
これをθ=x-π/5に代入して、θ=3π/10,29π/30、うち条件を満たすのは、θ=29π/30です。
 
 
2.第1問〔2〕
 
三角関数→対数関数の流れは僕が受験生の頃から続く流れで、なんだか見ると安心します。。。
という感慨はさておき、解いていきましょう。
 
3を底とする②の両辺の対数を取ると、
左辺=log3(x^log3x)=log3x*log3x=t^2
右辺=log3(x/c)^3=3(log3x-log3c)=3(t-log3c)となるため、
 
t^2-3(t-log3c)≧0 すなわち、
t^2-3t+3log3c≧0・・・③となります。
 
c=9^1/3=3^2/3の時、log3c=2/3となるため、③は
t^2-3t+2≧0 すなわち、
(t-1)(t-2)≧0より、
t≦1,t≧2となる。
 
log3x≦1より、0<x≦3
log3x≧2より、x≧3^2つまり、x≧9です。
 
t=logxで、x>0全体を動く時、x→0とするとt→-∞となります。
一方、x→∞とするとt→∞となります。
tは連続に動くので、tの取り得る値の範囲は-∞から∞、すなわち実数全体なので、ニは②です。
 
③を平方完成すると、(t-3/2)^2+3log3c-9/4≧0となります。
左辺の最小値はt=3/2の時で、この時に3log3c-9/4≧0、すなわちlog3c≧3/4が成り立てば良いです。
ゆえに、c≧3^3/4より、c≧27^1/4となります。(27の4乗根)
 
 
3.第2問〔1〕
 
(1)続いては微分・積分ですね。
放物線の接線とセットで出ることが多いので、まずは簡単な図を載せておきます。
 
 
うわぁ、汚い図だ・・・
まぁ、気を取り直して解説を進めていきましょう。
 

y=2x-1から明らかなように、接線ℓの傾きは2です。

当たり前すぎて、逆に不安になる問題ですねw

 

Cの式を微分すると、y'=2px+qで、これにx=1,y'=2を代入すると、

2=2p+q よって、

q=-2p+2

となります。

 

また、y=px^2+qx+rに(1,1)を代入して、

1=p+q+r

  =p+(-2p+2)+r よって、

r=p-1

となります。

 

よってCの式は、

y=px^2-2(p-1)x+(p-1)と表せます。

 

(2)上の図のように、Cの方が上に位置するため、

S=∫(Cの式)-(ℓの式)dx  (積分範囲はx=1→v)

 =∫〔{(px^2-2(p-1)x+(p-1)}-(2x-1)〕dx

  =∫(px^2-2px+p)dx

  =p*∫(x-1)^2dx

  =p/3*〔(x-1)^3〕 積分範囲を考慮すると、

  =p/3*(v-1)^3

  =p/3*(v^3-3v^2+3v-1)

となります。

 

次にTですが、(1,1)、(1,0)、(v、0)、(v、2v-1)の4点を結ぶ台形の面積です。

上底は(1,1)、(1,0)の2点の間隔、つまり1です。

次に下底は(v、0)、(v、2v-1)の2点の間隔、つまり2v-1です。

最後に高さは、(1,0)、(v、0)の2点の間隔、つまりv-1です。

以上より、

 

T=1/2*(1+2v-1)*(v-1)

  =v*(v-1)

  =v^2-v

となります。

 

U=p/3*v^3+(-p-1)v^2+(p+1)v-p/3 微分すると、

U'=pv^2+2(-p-1)v+(p+1)  v=2で極値を取る(つまり、U'=0となる)ので、

p*2^2+2(-p-1)*2+(p+1)=0 整理すると、

p-3=0 よって、

p=3 となります。

 

この時、

U=v^3-4v^2+4v-1となります。因数分解すると、

U=(v-1)(v^2-3v+1)

v>1より、U=0となるのは、

v^2-3v+1=0となる時です。

 

2次方程式の解の公式より、

v=(3±√5)/2 v>1より、

v=(3+√5)/2 です。

 

 

上の増減表より、1<v<v0の範囲でUは負の値のみを取ることが分かります。

よって、ソは③です。

また、最小値は上図の通り、v=2で取る極値(-1)です。

 

4.第2問〔2〕

 

(1)大まかに言うと、「積分は微分の逆」です。

F'(x)はf(x)を積分してから微分しているのですから、元のf(x)に戻ります。

よってツは⑦です。

 

f(x)が常に0以下の値を取ることに注意すると、

W=-∫f(x)dx

  =-〔F(x)〕 ここに積分範囲(x=1→t)を代入すると、

 =(-1)*(F(t)-F(1))

 =-F(t)+F(1)

となり、テは④です。

 

また、Wについては問題文に色々と書かれていますが、簡単に言うと下図の面積と等しいです。

 

 

この三角形は、三平方の定理より高さが2tと求まる((t^2-1)^2+(2t)^2=(t^2+1)^2が成立)ので、面積は簡単に求められ、

 

W=1/2*(2t^2-2)*2t よって、

W=2t^3-2t となります。

 

よって、

2t^3-2t=-F(t)+F(1)が成立し、両辺をtで微分すると、

6t^2-2=-f(t) よって、

f(t)=-6t^2+2

となります。