レオナルド・ダ・ヴィンチ | つくば暮らし(隠居日記)

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今年はレオナルド・ダヴィンチ没500年だそうである。 本屋を覗いていたら書評に載った本を展示しているコーナーでたまたまレオナルド・ダヴィンチの本を見つけた。  ウォルター・アイザックソンというアメリカの伝記作家の本「レオナルド・ダヴィンチ」 である。 上下巻700頁余りのボリュームのある本ですが衝動買いしました。

ウォルター・アイザックソンは、アインシュタインやスティーブ・ジョブスの伝記で知られた作家らしい。 レオナルド・ダヴィンチの膨大な手稿を調べてレオナルドの人生を描いています。 断片的にしか知らなかったレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を知ることができました。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチは、フィレンツェの裕福な公証人の息子として生まれますが、私生児であったため家を継げず16歳の時、フィレンツェの絵描き職人ヴェロッキオの工房に弟子入りしてからレオナルド・ダ・ヴィンチの人生が始まります。 

フィレンツェでの修業時代を経て20の時にミラノの宮廷でルドヴィーコ・スフォルツァに仕える。ミラノ時代は宮廷に工房を与えられ宮廷で催される演劇や祝祭のプロデューサーとして活躍するほか、何千枚もの手稿を残した。レオナルド・ダヴィンチは常にノートを携帯し、芸術や科学、数学についてのアイデアや考えをメモしていた。 

このミラノ時代にレオナルドのキャリアは全盛期を迎えた。ルドヴィーコ・スフォルツァが一族のための霊廟をサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に設けることになり、その食堂の壁にあの有名な「最後の晩餐」を描きました。

ミラノがフランスによって占領され、ルドヴィーコ・スフォルツァが追放されるとレオナルド・ダ・ヴィンチはフィレンツェに戻ります。

フィレンツェでは、「モナリザ」に匹敵すると言われる「聖アンナと聖母子」を描いています。 フィレンツェ時代、若い頃からの夢であった軍事技術者としてローマ法王軍の最高司令官だったチェーザレ・ボルジアに8か月間だけ仕え、軍事用の地図や橋の設計を行った。

またこのフィレンツェ時代にフィレンツェ政庁から頼まれてシニョーリア宮殿の大広間に戦争画(アンギアーリの戦い)を描くという注文を受けた。 ミケランジェロも同じ大広間の戦争画の依頼を受けており2人は競作するような形であった。しかし2人の大作は共に未完のままで終わっている。 レオナルドの未完の作品を見た美術史家のヴァザーリは絶賛しているが、今現存はしていない。残っているのはルーベンスによる模写だけである。

レオナルドがアンギアーリの戦いに取り組んでいたころ父親が亡くなり以後兄弟との間で遺産を巡る争いがおこったことも影響してレオナルドはフィレンツェを去り再びミラノに戻った。このころ熱中したのが解剖である。病院へ行き自らメスをとって筋肉や血管から始まり脊椎、脳、心臓の血液の流れまで緻密で芸術的な図に書き残している。

ミラノでレオナルドは新しいパトロンを探していたが見つからず、メディチ家から法王になったレオ10世の弟ジュリアーノから定額の報酬を約束されローマへ行くことになった。 しかしパトロンであるジュリアーノの庇護をうけながら、絵の注文を受けても絵筆はとろうとはせず、凹面鏡の研究とか溶鉱炉の設計や解剖学の研究に熱中した。

レオナルドがレオ10世のボローニャ訪問に随行した際に彼の晩年を決定する出会いがあった。フランスの新しい王フランソワ1世である。

フランソワに請われて64歳の時フランスへ旅立った。 当時の芸術家はパトロンによって人生を左右される。フランソワ1世の国王付き主席画家兼建築家の肩書で住まいと報酬を与えられ宮廷での演劇やショウをプロデュースする日々を過ごした。フランソワ1世という幸せなパトロンを得るも、しかしフランスに来て3年後の67歳で生涯を終える。

 

とこれらが駆け足でみたレオナルド・ダヴィンチ」の一生でした。通常我々が知っているレオナルド・ダヴィンチは「モナリザ」や「最後の晩餐」の画家として有名ですが、しかしその何百倍ものエネルギーが科学者レオナルドとして自然観察と創造のアイデアに向けられていたということに驚かされました。

 レオナルドは生涯1万枚以上の観察ノートを残しています。 現存するのはそのうち7000枚ほどでアトランティコ手稿やパリ手稿、ウィンザー手稿・・・という形で知られています。 水の渦の様子や飛行装置、兵器、巻き上げ機、ジャッキだったり、数学の図形の問題だったり、光と影や遠近法の研究だったり、人物の多彩な表情のデッサンだったり解剖図だったりレオナルド・ダヴィンチが興味を持った問題について脈絡なくノートに書き留められています。 しかも非常に精緻にかつ芸術的に描かれています。特にウィンザー手稿として残る解剖図は圧巻で図とメモは当時出版されていれば解剖学の歴史を数百年は進めるものだともいわれています。

ウォルター・アイザックソンはこれらのノートをもとにレオナルドの生涯をたどっています。 大部な本でしたが一気に読みました。

近くこの伝記はレオナルド・ディカプリオ主演で映画化されるらしい。 楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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