NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟」を毎週見ている。 以前の回で信長の妹のお市が、夫の浅井長政の切腹の介錯をする場面があり、素人ながら違和感を感じたことがあった。
夫婦で切腹、介錯するなんてことがあるのだろうか。
昔買って、机の上に積んでおいた佐藤賢一の「歴史小説のウソ」を思い出し、違和感を考える助けになるかと取り出して読んでみた。
佐藤賢一は、歴史小説は史実を土台としながら、人間の感情や葛藤、時代の空気を表現する文学である。 そのため事実を守るだけでは優れた作品にならず、読者を納得させる説得力あるフィクションが不可欠であると言う。
ただ歴史小説のフィクションは歴史を偽ることではなく、史実の本質をより深く伝えるための創造的な手法であると結論付けています。
果たしてドラマのお市の介錯は史実の本質をより深く伝えるための創造的なフィクションといえるのであろうか。 専門家の考えを聞きたいところである。