新書以外の本は図書館で読むことが多いし、ベストセラーはほとんど読みません。
しかしある書評が目に付いて書店で衝動的に買ってしまいました。 「ホモ・デウス」です。 世界的なベストセラーらしい。
著者はイスラエル人でオックスフォードで学んだ俊英です。
まず現在の人類の置かれている状況についての把握が面白い。人類は過去数万年悩まされ続けてきた飢饉と疫病、戦争を克服し、今後は長寿と幸福、神性の獲得に向かうだろうという。
これまで人類は宗教による神を作り出して来たが、18世紀に人間個々人がなにものにも代えがたい神聖なものだとする人間至上主義が生まれ現在に至っている。
これがいま崩壊しようとしている。 原因はAIに見られるような急速なコンピュータの進歩と遺伝子工学に見られるような医学の進展だという。いまでもビッグデータと呼ばれるインターネット上のデータを使って様々な予測利用が行われているが、これが進んで地球上のすべての人と物がインターネットにつながった世界ではAIが人間に替わってすべての判断を決定するというデータ至上主義に人間至上主義がとってかわられるという予測を示している。
今GAFAと呼ばれるインターネット企業が世界を席巻している。 インターネットのビッグデータと呼ばれる個人データを取り込みコンピュータのAI技術と合わせて、これまでなかったような経済活動を行っている。ホモデウスの作者の意図は、このGAFAの先にある未来を予測したもののように思えます。
また著者は生命とはアルゴリズムであると言っています。 生命は動的平衡、流れであると言っている福岡ハカセの見解を聞いてみたい。