Esper」リリースから気がついたら、2週間ほど。経っていました。🪩

手前味噌だけど、改めて自分で聞き直してみて、ほんとにミニアルバムとして楽しい作品になったなあと思います。

5曲通して聴いた時、一曲一曲が濃くて、でも胃もたれしなくて。あっという間に終わるから、もう一度聴きたくなる。そんな塩梅を探して、様々な方の力を借りながら丁寧に作っていったアルバムだから、聞いてくれる人にとってもそんな風に何度も楽しんで聞ける作品になれていたら、とても嬉しいなと思います。




https://www.sma.co.jp/s/sma/music/Esper




各曲についての短いライナーノーツを、リリース前の1週間でX(もうTwitterじゃないのね!)と、インスタで投稿していたので、すでに読んでくれている方もいると思いますが、気になった方は覗いてみてね。

作り手の意図を知って聞く自由、知らないで聞く自由、両方あるのが、芸術のいいところだと心から思っています。



そんなことを前提な上で、今回は続・ライナーノーツ。として今まで書けていなかったことを少しだけ補足して書いてみようかなと。

今回のミニアルバムで最後の曲にあたる「08(ゼロハチ)という曲ですが、この曲は実は、浅野いにおさんの「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」を読んで生まれた曲でもあるのです。


時を遡る事、去年の5月。

下北沢で弾き語りのライブがあったのですが、その時になんと、ひっそりと浅野さんが来てくださっていて。当然知る由もなくその日ライブを終えたのですが、翌日お客さんから頂いたいくつかのプレゼントを一つ一つ嬉しいなあとほくほくしながら開けていたら、浅野さんからのお手紙とデデデ(公式がこう略されていたので、以後この略で書きます)の一巻、それから短編集が一冊入った包みを発見して。

全作ではないですが、もちろん浅野さんの漫画を読んできていた人生だったので、卒倒するほどびっくりしたのです。お手紙を読むとありがたいことにねごとの時から聞いてくださっていたことと、そしてHighlightを聞いて感銘を受けたというようなことを書いてくださっていて、震えながら感謝の意をSNSを通じてお伝えしたのが始まりでした。





そこから頂いたデデデを全巻読んで、これはすごい作品だなと思いました。

言葉にすると陳腐になりそうなので、書き方が難しいのですが、なんてことのない日常から一転してSF大作になっていく鮮やかさはもちろん、おんたんと門出という、女の子2人の主人公たちの中に宿る"お互いに唯一無二の絶対の人に出会ってしまった感"が、ずっと物語の一番の軸にあるところに、個人的には強く惹かれました。

あのきらきらとした、友情の素晴らしさと残酷さがこんなにも描けるなんてと、胸を打たれました。



その感動をそのまま曲にしたいな、形にしたらどうなるかなあ、と思い手を付け始めたら出来上がったのが08という曲です。

(曲の背景が夏だったり、08というタイトルなのも、作中でキーポイントとなる8月が元となっているからだったりします。)


時系列的にミニアルバムの中で出来上がった曲順としては08が最後の曲で、出揃った5曲の中で先行配信していく曲たち、や、リリースのスケジュールもなんとなく見えてきたタイミングで、ここまで書いてきたいろんな大きな流れやご縁、08のことを考えた時にぜひ浅野さんにジャケットを書いてもらいたいなと思い、オファーをさせて頂きました。

3部作全部書いて頂くのは、実現するのかダメ元でしたが、快くお受けしてくださって。

あの素晴らしいジャケットたちが出来上がってきた訳です。



リリースするまでは、まっさらな状態で聞いて欲しいなと思っていたので、あまり詳しく触れないようにしていたのですが、リリースして2週間ほど経った今、これを読むことによってまた別の楽しみ方も出来るかもしれないなと思い、書いてみました。


デデデは本当に名作なので、ぜひに一読をおすすめします。

主人公2人のことも大好きだけど、わたしはなによりひろしくんというキャラが男前で一番推しで大好きです。




そうだ、ブログには上げてなかったので、

Esperのミュージックビデオも!

少し不穏で楽しい、絶妙な匙加減の素敵なMVを作って頂きました。

次の行動が見透かされてる?という内容なのですが、大根なりに頑張っている蒼山を見届けてやってください。






そうこうしているうちに、ツアーまで1ヶ月を切っている!ので、もりもり練習して仕上げていく所存です。

バンドツアーはなかなかこうしてまとまった作品をリリースするタイミングしか出来ないので、ご都合合えばぜひ目撃してくださいな。

グッズも作成中なのでお楽しみに。🐕


https://www.aoyamasachiko.com/#/live/0







味覚の秋、相変わらず美味しいものを食べながらツアーまで、ばりばり進みます。