第11回 [H17('05)/0713]「環境計画論」:(講師)根岸俊雄
「地方の町」の活性化計画を考える「西目町ふるさと活性化計画」
■「おもいやりと夢のある町づくり」の計画
◆配付資料
・「西目町ふるさと活性化計画」(A3で6枚)
・授業レジメ(本紙1枚)
◆「町の規模での活性化」の計画と手法を学ぶ
○「西目町」とは
・秋田県由利郡西目町、人口は約6,700人
・西目町は、人口の多い地理的中心部に広い田圃が広がっている。
・その三方は丘に囲まれ、一方は海に向かって開いている。
・田圃の真ん中には西目川が流れ、周辺の丘のふもとには集落が散在している。
・これらは、田圃に居ても丘に居ても、全てぐるりと一望出来るのである。
○8つの重点プロジェクト
1.望田の里・プロジェクト
2.西目川再生・プロジェクト
3.J A倉庫利用・プロジェクト
4.西目食材の日・プロジェクト
5.情報ネットワーク・プロジェクト
6.風力発電・プロジェクト
7.地域交流・プロジェクト
8.学びの里・プロジェクト
第13回(H17/07/10)「環境デザイン・ゼミ」(講師)根岸俊雄
:自然環境保全の現場の見学
■見学の概要
〇見学場所
・鎌倉市の台峰地区
〇見学内容
・保全対象地区の見学
・保全活動のヒアリング
■見学スケデュール
13時00分 JR北鎌倉前出発
13時30分 台峯の最高点に到達 そこで少し話を
14時15分 台峯 倉久保の谷の出口 着
14時30分 中央公園着 少し休憩
15時00分 市川邸で ゆっくり話を聞く
16時00分 解散
■感想、御礼
○感想
・2時間の「台峰」歩きで、保全対象の自然を身体で体験出来た
・市川夫妻の保全活動の話がたいへん興味深かった
・最初、民間による台峰住宅地開発計画の発表・・・・
・それに対する、地元の人々の保全運動の始まり・・・
・成果として、鎌倉市の台峰取得による保全の始まり・・・・
○御礼
・エネルギッシュな市川御夫妻に、感謝です
・御礼にゼミ生見学レポートのコピーを後日提供させて頂きます
宮崎玲子さんが我が事務所にお見えになりました。
宮崎さんとは先日「リフォーム・フェア」でお会いしました。
我が事務所には既に十分の一サイズの「巨大住宅模型」が完成しています。
それに入れるフィギュアづくりについて教えてもらうつもりです。
大妻女子大ゼミ生や我が事務所員などでお話を伺いました。
宮崎さんは製作途中の人形を持参して見せて下さいました。
また、自著「世界の台所」の模型写真本も頂きました。
長時間に渡りいろいろなノウハウをたくさん教えてもらいました。
さあ、これからは我々のガンバリが課題です。
宮崎さん、今日はたいへんありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
第10回 [H17('05)/07/06]「環境計画論」:(講師)根岸俊雄
働く場所づくりを新しい考えで「オフィス空間計画」
■快適で気持ち良く働けるオフィス空間、プラス・アルファのあるオフィス空間
★配付資料
・「エス・ケー本社ビル」(A4で1枚とA3で1枚)
・「エス・ケー・トレーディング」(A4で3枚)
・授業レジメ(本紙1枚)
★「オフィス空間」の計画と手法を学ぶ
○「エス・ケー本社ビル」:快適で気持ちよく働けるオフィス空間づくり
・作業設備計画
個別空調システム、個別バックグランド・ミュージック、自然光系照明、
ローパーテイション・スペース
・リフレッシュ設備計画
昼食・お茶スペース、休憩テラス、バー、風呂、和室、屋内庭園
○「エス・ケー・トレーディング」:物語性あるオフィス空間づくり
・(空間のつくり方)
①部屋の四周は付け柱が等間隔で立ち並んでいる
②付け柱の間の壁仕上げはW.モリスの柳模様の壁紙である
③天井株には棚のように、スチールのルーバーが平行にぶら下げられている
④ルーバーや奥の天井は白色で、そこに自然光灯が光天井のように付いている
⑤湯沸かし室などの壁面は、焼きすぎ古色ンガタイルで仕上げられている
⑥出入り口扉は白木枠でスリガラスが入り、部屋の明かりが灯っている
⑦間取り的に小屋の裏に部屋が回り込んでいる
⑧パーゴラの下にはオフィス家具が広がっている
⑨装飾的遊びで、木製の模型飛行機がぶら下がっている
⑩打ち合わせコーナーに、この部屋で唯一の窓がある
・(空間体験の記述)
①パーゴラの柱の向こう側には、
②庭園の緑が広がっている、
③上を見るとそこはパーゴラの棚みたい、
④だが、また空みたいでもある、
⑤脇を見ると古いレンガづくりの小屋があり、
⑥窓に中の灯りが映っている、
⑦小屋の中には何があるのだろうか、
⑧ここパーゴラの下は屋外の作業場みたいだ、
⑨上のパーゴラの棚には子供のおもちゃの飛行機が忘れられて架かっている、
⑩振り向くと打合せテーブルの脇の窓、ああここは部屋の中だったのだ・・・
太郎よ、田舎に行くと前はよく一緒に隣近所を歩き廻りましたね。
最近はそういうことがなく、家の中にいるだけになりました。
私の生家の斜め向かいには、たいへん変わった間取りの家がありました。
私はそこの家の人に可愛がられ、いつも遊びに行っていました。
家の中は隅々までよく記憶しています。
その家は往還と分かれ道に挟まれた三角形の敷地にありました。
家の中にはなんと半間(1m弱)巾の細長い土間がありました。
往還と分かれ道両方の出入り口をつないでいるのです。
家の人は細長い土間を下足で行き来して通路的に便利に使っています。
座敷の生活ではこの土間を飛び越えて行き来しています。
子供は時々踏み外して痛い思いをするそうです。
土間の片側は箱火鉢の置いてある居間です。
小太りのおばさんが茶箪笥を背にいつも座っていました。
おやつをよくもらいました。
土間の反対側は一間(2m弱)巾の畳敷きがずっと続いています。
不思議なスペースで、かつては商品など並べていたのかも知れません。
この家の屋号はたしか「都家(みやこや)」だったと思います。
このスペースの奥に三角の小さな部屋がありました。
庭に張り出した気持ちのよい場所です、
おじさんがきちんと正座して食事していたのを覚えています。
この家にはこの他、渡り廊下でむすばれた離れ座敷があました。
この部屋はそとから直接出入りできるようになっていました。
近所の子供たちが集まり勉強したりしたことがあります。
「三角敷地の家」は今でも私に設計のヒントを与え続けてくれます。
設計者は誰もがこんな家の思い出をもっているのではないでしょうか。
生家の近くで印象に残るものには、二つの共同井戸の風景があります。
一つは分かれ道の裏にあったポンプ「汲み上げ井戸」です。
石積みの三角広場、大きな木陰の下、おばさんたちが集まります。
隠れ井戸コミュニケーションとでもいうべき雰囲気です。
もう一つは沢の近くの三叉路にある「跳ね上げ井戸」です。
大きな木の跳ね上げ構造が、地域のシンボルとなっていました。
象徴コミュニケーション的井戸とでも表現しましょうか。
私は記憶の中にコミュニケーションの現場体験を所有しています。
いつでもすぐにこの井戸コミュニケーションの例を語れるのです。
昨年末完成した住宅のちょっと遅めの竣工祝いパーテ-です。
というより「音楽ホール開き」です。
この住宅には15坪(30畳、50㎡)の音楽練習場があります。
それがだんだんんと「音楽ホール」と呼ばれるようになり、
スタインウェイのピアノを入れようということなりました。
そのピアノの到着に時間がかかったのです。
今日のゲストは「高嶋ちさ子」さんで楽器はストラディバリウスです。
高嶋さんトリオの演奏プログラムは次のようです。
・無伴奏チェロソナタ2番より クーラントとサラバンド J.S.バッハ
・愛の挨拶 エルガー
・アベマリア カッチィーニ
・ハンガリー舞曲 5番 ブラームス
・チャルダッシュ モンティ
・ヴェノスアイレスの夏 ピアソラ
・ピアノトリオより 第1楽章 ブラームス
きれいな音がばんばんと身体に響きます。
聴衆は50人でまったく贅沢な演奏会です。
演奏の後はパーテ-です。
久し振りに大勢の知り合いと会え、またみんな建物をほめてくれました。
演奏者も「音の響きが良い」と言ってくれました。
みなさんもたいへん楽しそうでした。
私達にとってもとてもとても楽しい一夜でした。
今日(07/02)は、東京ビッグサイトの「住宅リフォームフェア」です。
「夢のリフォームVS堅実リフォーム 予算別シミュレーション」を、
50分間講演しました。
10のリフォーム・シミュレーション例をプロジェクターで紹介しました。
中には実現した例もありましたので、それには完成写真も挿入しました。
会場には大きくうなづきながら聞いて下さる御夫婦がいました。
おかげ様でたいへん勇気付けられ話しやすいセミナーとなりました。
セミナー終了後はある御婦人から質問・相談がありました。
延々と1時間近くの立ち話となってしまいました。
会場には1/10の「世界の台所」模型10数個が展示されてありました。
製作者:宮崎玲子女史に会場でお会いできました。
我が事務所にも1/10の巨大住宅模型が完成しています。
それに人形や生活小物を入れ「本」にする企画があります。
宮崎さんが07/06(水)に我が事務所にを来てくれることになりました。
大妻ライフねぎゼミ有志とフィギュアづくりの講義を受るつもりです。
今日はたいへん有意義な一日でした。
■庭に託す気持ち
○庭と暮らす
ありがたいことに、どんな庭にも季節は訪れます。
庭における四季の移り変わりはたいへん楽しみなことです。
過ぎ去った季節を思ったり、目の前の季節に喜んだり、次の季節を待ち焦がれたり・・・。
庭の四季の変化に積極的に反応して付き合いましょう。
○庭と生きる
私達の生活の基本はたんたんとした日常の連続です。
そのなかに庭と付き合う生活スタイルをスケデュール的に組み込んでしまうのはいかがでしょうか。
庭を単に眺めるだけではなく、落ち葉を掃いたり枝を剪定したりしましょう。
また、庭のススキでお月見とか実った柚子で柚子湯とか、季節の行事を行いましょう。
それだけでも結構楽しく暮らしていけるものです。