3歳の子の決意。 | ねぎらいの書

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もう手放してもいい




ココロの相談室に寄せられたご相談です(本人のご承諾を得て掲載しています)。

(Aさんより)

自分のことを「ふがいない」と思ってしまいます。

一度「ふがいない」と思ってしまうと、力が抜けてしまったようになって、何をしても
「誰の役に立てない」
「助けることができない」

という無力感を感じてしまいます。

他のことで気を紛らわしたり考えないようにして来たのですが、先日、友達からある相談を受けたとき、少しも寄り添えていないような気がして、それから何か気持ちがどんよりしています。


とのこと。

ご自身のことを「ふがいない」と感じられて、さらにその奥に「無力感」がある、ということで、さらに詳しくお話を伺ってみると、このようなことが分かってきました。

 ・ときどきこういう状態になるが、その都度考えないようにしていた
 ・時が経てば少し落ち着いていた
 ・「ふがいない」自分を晒すのがイヤなので、できるだけ人と関わりを持つことを減らしてきた
 ・「誰かを助けたい」という思いは(Aさんの)根底にあると思う


どうして「ふがいない」のか

さらに詳しくAさんに話を伺っていくと…。

過去の記憶が蘇ってきたそうです(実は今回が始めてではなく「ふがいない」と感じるときには結構な頻度で思い出していたそうです)。


それは。Aさんの3歳頃の記憶だったそうです。

前後の記憶はないのですが、3歳のAさんがお母さんと一緒にいたとき。
お母さんがAさんに向けてポツリとひとこと。

「一緒に死のう」

と言ったそうです。


そのとき。Aさんは必死で覚えたての歌を精一杯歌って、お母さんに聴かせようとした。

そのときの記憶がいつも心に浮かんでくる。と。


それからと言うもの。
Aさんはお母さんを元気に。そして笑顔になってもらえるよう。

そして。もう二度と。
「死のう」なんて言わないように。
精一杯尽くしたそうです。


保護者は誰?

お母さんから「一緒に死のう」と言われる経験をした3歳のAさんは。
その後もずっとお母さんに尽くします。

だって。私が気を抜くと。お母さん死んじゃうかも知れない。

私がいい子にしてないと。お母さん私を殺して自分も死んじゃうかも…。

こういう風に思いながら。

精一杯。お母さんを守ろうとしてきたのです。


保護者は。一般的に。親の役割です。
そして。自分の子がケガをしたり事故に遭ったりしないように、気をもんでしまうもの。


その役割を。3歳で背負ってしまったAさんは。

文字通り。

お母さんの保護者役(つまりお母さんのお母さん)を。

自ら買って出たのと同じ状況になってしまいました。


「ひとりにしておいて大丈夫か」
「買い物に行ってそのまま帰ってこなかったらどうしよう」
「朝起きてこなかったらどうしよう…」

3歳の保護者が。20歳以上大人の心配を。
四六時中することになるのです。


ですが。

実際にオトナの面倒を見れるはずもなく。

そんな娘の気持ちをお母さんが察してくれる訳でもなく。

そうすると。


保護者として、十分に守りきれないシーンが多々出てしまいます。

そして。そんな自分自身を見て。

自分自身に下した評価が。

「ふがいない」

だったのですね。



もう手放しましょう

オトナになっても。ずっとこの「決定事項」は守られ続けます。


自分が誰かを救わなければならないし、

失敗したら誰かが死んでしまうかも知れない。

でもいつもカンペキにできない自分は「ふがいない」



この想いが。Aさんの中に。何十年経った今も。

ずっと生き続けていたのです。


もう手放してもいい

Aさんとセッションしながら。

ご自分の中でのとらわれを開放していってもらいました。


 「私が全て守れなくても構わない」

 「現にお母さんも今も健在」

 「私はもっと楽に生きていい」



これらのことを再認識してもらいながら。

Aさん自身のとらわれを。自ら開放してもらいました。



一度の開放作業で。

何十年も積み上げてきた想いが取れるかどうかは別です。
(人によって違いがあります)

が。大本の原因

【私はもうお母さんのお母さんにならなくってもいい】

が分かってしまった以上。


無駄にザワザワしたり、自己否定感を加速させたりすることは無くなっていくことが期待できます。


無意識に掴んでいる執着を手放すことで。

手放した手の中に別のものが入ってくる。


その手に入るものに期待しつつ。セッションを終えました。



いろんなものに執着する私たち


記憶しているもの。記憶にないもの。日々繰り返されて染まってしまったもの。

いろんなカタチで。人は。執着していきます。


【執着】って。あまり良いイメージはないかも知れませんが。

文字を見ると。

せ】に【く】【く】と書きます。


つまり。その当時は。そこにしがみつくことで。執着することで。

万事丸く収まったのですね。


でも。当時はうまく収まったことも。

時代と共に。収まらなくなってくる(むしろ不都合が生じてくる)ことがたくさんあります。

それが「ザワザワ感」となって。「生きづらさ」となって。

私たちを苦しめるのです。


もし。あなたにとって。そんな想いがあるなら。

荷物をひとつずつ。おろしてみませんか。

背負っていた荷物が手放せた分。

その手に。新しいものが入ってくるから。


そうやって。幸せになってもいいんです。

一歩ずつ。共に。進んでいきましょう。




◇ ◇ ◇


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