昨今よく耳にする樹木葬。

お骨を直接土に埋めて土に還すという方法らしい。

 

妹は亡くなる前から実家の墓には入りたくないと言っていた。

確かにあそこ(と言ってもわたしは行ってみたこともないが、、)に入る予定の面々を思い浮かべると、わたしが同じ立場でも同じように思っただろうと容易に想像できる。

 

仮に墓に入れると言われたところで、どうしてそうしなければいけないかを彼らは説明できないだろう・・・。

と、開き直って、自分で納骨できる墓所を探すことにした。

 

もともと自分のために探していたので、おおよその目星はついている。

いくつかの霊園の資料も手元に取り寄せてあった。

資料やHPを確認し、ここがいいんじゃないかとひらめいたところを見学に行ってきた。

 

古民家に本尊を据えた寺院、寺務所、自宅と、こじんまりした建物が3つ並ぶその横に霊園があった。

想像していた広さの三分の一、と言ったところか。

住職は他の寺院との掛け持ちで、ご兄弟が後を継がれた実家の寺院とあわせると3つの寺院の兼業?らしい。

片田舎、もといド田舎の道沿いにちんまりと開かれた霊園はおそらく「寺」という事業のひとつの柱なのだろう。

 

よくしゃべるご住職の奥様。

ご住職本人は今日は別の寺院でお勤めらしい。

 

霊園を案内してもらって、その場で場所を決めた。

実際のところ場所を決めたのは飛んできた麦わらトンボだ。

たぶんおいてあったプレートの光沢を池の水と間違えていたのだろうけれど、しきりとそこを飛ぶのでそこに決めた。

もしかすると、今日はトンボになってここがいいと言ったのかもしれないし。

 

石のプレートには刻印を入れて置くそうで、それを聞いた20分後には契約の予約を入れて、石に入れる文字まで決めた。

チョイスした文字に本人の法名を並べると、どうしてどうして期待以上にカッコよくてなんかくやしい(笑)。

 

速すぎないか?・・いや、こういうときは直感を信じるほうがいい。

 

予定通りに行けば来週には本契約。10月1日が四十九日だから、それを過ぎたころに納骨しよう。

10月ならさすがに今のような酷暑はないかな。。

長かった夏がようやく終わる気がする。