友達がいなさすぎてゲロを吐いた話 | 東京ニトロ(仮)

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お風呂で体を洗うやつについていた陰毛みたいなブログ

やあどうも。
友達がいなさすぎてゲロを吐いた話でもさせてよ。

暗い話だから苦手な人は逃げなよ。

実家に帰っていた。
大仏メダルちゃん(いつまでこの名前なのか)と会ってご飯食べて何だかんだして満足していた時。

「元気か?会わないか?」という連絡が。

中学までの同級生、YOU。
帰ったらなんだかんだご飯食べたりする。
今回帰るときも連絡しようかなーって思いつつしなくて。
まさか帰ってるときにドンピシャで、ものすごいタイミングで連絡よこしてくるなあと思って。

じゃあ、ということで会った。
飯を食いながら、話す。
「ニトは(中学の時の)みんなに会わないの?○○ちゃんとか、○○ちゃんとか。」
「会わないよ。会ってるのYOUぐらいだよ。」

今思うと、たぶんこの時点で脳みそ半分ぐらいえぐられてた。

それでオウム返しする、これ基本。
相手が聞いてくることは、相手にとって聞いて欲しいことなのだというのが何かのマニュアルに書いてあった気がするから実行してる。
「YOUは?Aちゃんとか。」
「AちゃんはMの結婚式のとき会ったよー。
 ニトいなかったっけ?」
「いなかったよ。行ってない。」

ここで2割ほど脳をえぐられたのだろう。
そもそも招待されてない。
Mとは小6の時に急激に仲良くなって二人きりで過ごす時間が多かった。
そのせいでもともとMとものすごい仲が良かったCが嫉妬して私に攻撃をしてくるという事件にまで発展した。
中学時代は元の関係に戻ったCもろとも同じ部活に入ってそれはそれは仲良く過ごした。
大人になってから会ったこともある。
そんなMの結婚式にそもそも招待されてないなんて。

そこからMの結婚式のときにあの子と会ったよ~的な話をはじめたのだが、YOUの話の断片から感じ取れるのは同じ部活に入っていた面子はほぼほぼ招待されていたということだ。
あのCも、Cと険悪だったTも、私よりMと距離があったと思われる面子でさえ。
「あ、私、嫌われてたんだわ。」そうとしか思えなかった。

話は流れ、部活時代の面子と時々会って遊んでる話をさらに聞いていた。
私はそうなんだ、そうなんだ、みんな元気そうでよかった、なんて言っていた。
他に返す言葉がない、連絡先すら知らない人間たちを「みんな」という言葉で語ることすら違和感しかなかった。

「連絡取ればいいじゃん、会わないのー?まあ確かにニトから連絡って全然来ないよね。」
「そうだねー、連絡取ったほうがいいかなあー?何かおいていかれてるっていうか、ヤバい気がしてくるよー。」

本当はヤバいなんて思ってないが、その場しのぎでそう答えた。
色々で脳みそ8割持っていかれた。

話は変わり、その後、音楽の話になった。
「私ね、キャンプとフェスが一緒になったフェス行くよ。」
「へぇーいいなーキャンプとフェス?」
「うん、楽しいよー、キャンプしながら音楽聞いて」
ああ、キャンプとフェスか、キャンプ、そしてフェスか、そっか。

この時、私の脳みその残りすべてをえぐられたのだと思う。

たらふく食ってそのまま帰宅。
普通にお風呂に入って普通に寝た。

そして翌日。
風邪でも寝不足でもないのに激しい頭痛に襲われる。

だがその日は大仏メダルちゃんの家に行ってモヨモヨした作業をする予定があった。
その日を逃すともう他にやれる日がない。
少し横になって休んだらよくなったので朝食を食べた。

そして「行くのは、よせ!」と止める両親を振り払って大仏メダルちゃんの家に車を走らせた。

大仏メダルちゃんの家でモヨモヨ作業をしている時。
激しい頭痛とともに胸焼け、こみ上げるものがあった。
意を決して伝える。

「あのね・・・」
「どうしたのニトちゃん」
「・・・私、朝から調子が悪いじゃんね・・・それで・・・吐きそうなのね・・・トイレ借りていい?」
「いいよ!大丈夫?!こっち!」

優しい優しい大仏メダルちゃんに誘導された、キレイなキレイなご自宅のトイレで私は3度ほど、ゲロを吐き倒した。

この吐き気の原因はただひとつ。
昨日の会話のストレスだ。
決してYOUを悪く言っているのではない。
そこだけは勘違いしないで欲しい。
YOUはごく普通に近況を話し、私が全く知らない同級生たちの様子を教えてくれただけだから。

ただガチで友達がいないという現実を叩きつけられた事が、こんなに吐き倒すほどのストレスになるとは思わなかった。

作業もそこそこに、真っ青な顔と取り繕った声で「帰るね・・・ごめん・・・」とうつろに告げ、お家を後にする。
大仏メダルちゃんが内祝でくれたラスクの紙袋に、車にあったスーパーの袋を重ねて臨時の吐き場を作り車を走らせた。
身体も心もぎりぎりの極限状態でどうにか自宅まで運転をし、帰って休んだ。

しばらく休むと、カラッと元気になり、腹が減って飯を食った。
元気になってからはもう、大仏メダルちゃんに謝り倒した。

私のバイブルのひとつ「すーちゃん」の中に
『親友という言葉で友達をしばってはいけないんだ』
という言葉がある。
これは私の座右の銘のひとつである。

だが、この時ばかりは謝罪に次ぐ謝罪の末に
「こんな私ですがどうかこれからも仲良くしてください」
とメッセージを添えた。

大仏メダルちゃんから
「何言ってるよ!
 私、ニトちゃんあんなに体調悪かったのに気がつけなかった、本当にごめん!
 ~中略~
 こんなポンコツだけどこちらこそこれからも仲良くしてください。」
という返事がきた。

私の体調の悪さに気付けなかったことを謝ってくる。
いやいや気付くわけがないし、謝ることなど何ひとつない、むしろ感謝しかしていないのに、こんな気遣いをして謝ってくる。
こんな人、他にいないよ。
大仏メダルちゃんこそ、神様だと思う。

世の中には友達がいなさすぎてゲロを吐いてしまう人が私以外にもいるだろうか、いるよな。
「友達がいない友達」になろう。
周りのヤツラがバーベだの飲み会だの言って、夏が明けるとやたらと脳みそえぐってくるけどさ、もうほっとこうぜ。
心の中で『あっそ!(←いいね!)』でも押してさ。
これ書いてる今も、正直、ガチで吐きそうだけどさ。
そんで吐いても生きてりゃいいじゃんよ。