いろいろ忙しくてブログが書けていませんでしたが、今日少し落ち着きまして、久々のブログです。

少し前に地方紙にどりぃむスイッチのことが掲載されました。
その影響でご相談が増えていたりして、結構忙しくなってきました。

増えているのはご家族からの相談です。

藁にもすがるような感じでご連絡を頂きますが、
やはりなかなかご本人を理解できずにおられるようです。


何とかしてほしい!

よく分かります。私もそうでした。

どうすればいいの?!

それも凄くよく分かります。
そうですよね、なかなか分からないですよね・・・。


それがいけないとか、家族が悪いとかそういうことじゃないのですが、
ただひとつ言えることは、本人だけの問題ではないということです。


私は、日々皆さんの声を聴かせていただき、
どうすれば良いのかを一緒に探り、
寄添いながらシンドイ部分を解消するヒントを見つけています。

ピアサポートの中で自然に解消される方もおられますし、
なかなかそれでは解消できない方もおられます。

気になりながらも声かけできない時もあります。

それでも日々、考えています。
どのタイミングで声をかけようか・・・
どこで困っているんだろうか?

そんな毎日を過ごす中で、
少しずつですが寄添い方が分かってきたんじゃないかなと思っています。


このところ凄く感じているのは、
”本人の中にこそ答えがある”のではないかということです。

一緒に探り・・・と書きましたが、ことさらに推測する必要もないと思います。
ただ、ご本人が答えを明確に感じ取るのをサポートするだけ。

導こうなどとしてはダメで、
決めつけももってのほか。

心の問題でも、自然治癒力というのが働くのだと思います。

ご本人が求めているものこそ、必要なのではないでしょうか。
そして、必要だから求めているのではないでしょうか。
最近は特にそう感じることが多くなりました。


理解して欲しい 
・・・ そのとおり、理解して寄添ってくれればそれで良いのだと思います。

甘えたい
・・・ 物質的にではなく、それは心理的に甘えたいのではないでしょうか。
    癒やし、ケアを求めているのではないでしょうか。


必要なものが一定期間与えられれば、次に進むことができる。

そんなケースが多々あるように思います。


こういうことを感じ取り、目に見えないものを見ようとするとき、
年齢とか、時間とか、今までの常識とか・・・
そういうものが邪魔になります。

なるべく既成の概念を取り除いて
心で感じるように努力することが大切だと私は思います。


ただ、自分以外の人の心を理解しようとするときに、
理論とかは少しばかり手助けになることもあります。

私はどりぃむスイッチで、人の変化を沢山見ています。
なぜ、ちゃんと寄添ってもらうことで人は変わっていくのでしょうか。
もしかしたら・・・
自分の心に自分が寄添うことを学んでいくからかもしれません。
(カウンセリング理論には、そう書かれています)


そんな寄添いを、ご本人が一番求めている相手は家族だったりします。
そんなこと言えないけど、
本当は家族にわかって欲しい人は沢山いる気がします。


「でも、家族も大変なんだよ」
「どこでそのストレスを解消したら良いのか?」

今日はそんな声もお聞きしました。


だから、家族交流会をしたいと思ったのです。
家族が楽になれば、ご本人が楽なると思うからです。


ご本人に寄添うというのは、
家族がすべてを犠牲にして
本人のペースに合わせて暮らすというのとは少し違います。


自己犠牲の上に成り立つものではありませんし、
大抵の場合ご本人も家族の負担になんてなりたくないのです。


そこら辺の微妙なとらえ方を調整するにも、
頭の中味をぐるっと変えてもらう必要があったりして
結構大変かもしれません。


今まで自分が大事だと信じて疑わなかった価値観を
手放さないといけないかもしれませんし、
当たり前だと思っていたことが
当たり前じゃないと受けとめるのは
なかなか容易なことではありません。

それでも、子どもさんのことを何とかしたいと思うのであれば、
いろんな既成の概念から解き放たれて、
親御さん自身が楽になって
その楽になった状態で子どもさんを理解する力をつけてもらえたら。


相談に来られた親御さんが、
今度はご本人を連れていらっしゃることもあります。

一緒に相談に来てくださっただけでも凄いことだと思います。

けれど、何となくいつも思うのは、
親御さんばかり話されるなぁ・・・ということ。

「少し席をはずしていただけますか?」

そうお願いすることもあります。

パッと空気が変わったりします。
親御さんが思われる以上に、
ちゃんとご本人は話をしてくださいます。


私もかつてはそうでした。
「うちの子話さないので・・・」
と、私ばかり話していたと思います。


今は、息子は、
どりぃむスイッチで誰よりもお喋りだと言われたりします。
冗談を言い人を笑わせていたりします。


私自身が思うのです。
親が変われば・・・


子どもさんは敏感です。
親の変化にもすぐに気がつくはずです。


家族交流会をきっかけに、
傾聴スキルを身につけて、
理解のしかたを理解して、
動き出す家庭が増えるといいなぁと思っています。