迎え盆の13日
夕闇が広がった頃に義弟夫婦が到着した。
車の音で義弟が来たことはわかったはずの離れの二人
義母は歩ける状態じゃないから無理でも
義父は母屋に来るだろうと思っていたが
一向に来る様子がない。
仕方ないので離れに行き声をかけたら
義父は面倒臭そうなご様子。
しばらくして義父が母屋に来た。
さくさく夕食の準備を進める嫁の私。
離れでは夕食を食べ終えていたのを知っていたので
「少し食べますか？」と義父に尋ねた。
すると……
「旨いもん、食べに行くべ」
と返ってきた。
目の前におかず並べているんですけど
喧嘩売ってんですかね？
食べ始めたら
義父はご飯を出すように言い出す。
しんこ餅（迎え盆に食べる習慣があります）よりごはんが食べたのかと思ったら
義弟たちにご飯を出せという意味だった。
義父はしんこ餅を主食と認めないらしい。
しんこ餅はうるち米で作られているんだよ？
形が違うだけで白米もしんこ餅も一緒だ！
おおらか（大雑把とも言う）な嫁の主張は心の中に止め
視線で義弟に問えば
辞退してくれました。
おかげで私の手間は増えずにすみました。
今日も我が家は平和です。