私が年に3回くらいのペースで行ってるタマリンドスパっていうスパが

あるんだけど、そこはムルニ女史という上品なおばあ様が経営する、

老舗店だということは、以前タマリンドスパの記事を書いた時に記しました。

ムルニ女史はスパだけやってるのではなくて、ホテル・レストラン・スパと

経営。タマリンドスパに行く度に「なんかここは特別なオーラがあるなぁ」と

感じてたのです。セラピストが上手とか下手とか、サービスが良いとか悪いとか、

そういうのではない目に見えないオーラのようなものを感じてたので、

今回スパ行くにあたり、思い切って同グループのホテル

『ムルニズ・ハウシズ』に1泊することにしました。

同グループのレストラン『ムルニズ・ワルン』にも通ったので、後日紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

一歩ホテル内に入ると、タイムスリップした感覚になります。

 

ウブドで一番古くから営業していると言われているカフェ・ワヤンと

ロータスカフェ、2店とも1983年の創業。こちらはなんと1974年創業。

今年で創業50周年なんです。ウブドに観光客が来る以前から営業しています。

営業してるだけでは歴史あるホテルなのね~で終わるところだけど、

ここの凄いところは規模を大きくするでもなく、リノベーションするにしても昔の

面影は保ちつつ、50年前と変わらないやり方で営業してるところ。

さすがに50年勤続してるスタッフはいないでしょうが(ムルニ女史は別として)、

スタッフの年齢層が高く、皆さんここで何十年も働き続けてる感じの人達ばかり。

 

 

行ったのが早かったので、お部屋の準備が出来るまで、

展示販売されているアンティーク商品を見ています。

 

ウェルカムドリンクは好きなものを選べます。

私はスイカジュースをお願いしました。

 

 

 

 

お庭も特に広いわけではないのだけれども、綺麗に手入れされています。

 

 

こちらの建物はホテル棟。スーペリアのお部屋はこちらのビル棟になると思います。

時期によると思うんだけど、スーペリアで1万円くらいからです。

私はお部屋でのんびりする目的だったので、ザ・ルームという上の

カテゴリーのお部屋を予約しました。1万6千円くらい(しかも朝食付いてない)。

またお部屋の紹介もしますが、今時1万6千円出したら、もっと機能的で

立地のいいホテル、いくらでもあると思うのよ。パッケージ旅行の

スタンダードクラスでよく使われる、IZEスミニャックより高いからね。

IZEスミニャックの方がある意味快適で、

ムルニズ・ハウシズはそれだけ出す価値ないんじゃないか?

という価値観の持ち主の方が多いかもしれません。

 

 

凄く高級なわけではない、安くもない、だけどここが好きで何度も戻ってくる

お客様で支えられているホテルなのだと思いました。実際にロビーで、

白人老夫婦がスタッフと抱き合って別れを惜しんでる光景を目にしました。

 

 

バリ島には無数にホテルがあり、ケンピンスキーでも

ブルガリでも、お金さえ出せば誰でも泊まれます。ねえねには高過ぎだけども、

無理して贅沢すれば私でも泊まれるんです。だけどここは50年前から

通ってきてるお客さんによって品位が保たれているホテルだと感じました。

日本でもインターコンチネンタルや星のや、ちょっと成功してるから泊まれるって

考えてる層の人は泊まるでしょう。マナーの基礎がない中国人もお金持ってるから、

泊まるでしょう。だけど富士屋ホテルとなると、ちょっと足がすくみませんか?

インターコンチネンタル東京ベイよりも安いけど、富士屋ホテルに泊るには、

きちんとした品位がないと浮きそうだという場違い感の恥ずかしさから

躊躇します。ムルニズ・ハウシズには品格のあるお客様によって

創られてきたであろう、歴史の重みがありました。豪華じゃないけど品がある。

 

 

 

新婚旅行や女子旅でここ選んだら楽しくないでしょう。学生の卒業旅行なんて

もってのほか。後悔するでしょう。ホテル内でイベントがあるわけでもなく、

ヌサドゥアの大型リゾートホテルのように、ホテル内のプールとかアクティビティで

楽しめることもない。昔の空気に郷愁を感じ、教養があり

心にゆとりのある人だけが、歓迎されるホテルだと思いました。

ねえねも歓迎されるように落ち着いた大人になろうと思いました(もう遅いが)。

 

プールもあります。

 

一応水着持ってきてたけど、寒すぎて入れず。

 

次回はお部屋のご紹介です。