今回のロンボクでのメインイベント『ウマブミスパ』。
以前ギリ島へ行った時、適当に3軒くらいのスパに入ったんだけど、
どこも下手だし雑だし、なんだかな~って感じだったので、
今回は一球入魂。事前に調べてウマブミスパを予約してました。
ホテルからタクシーでほんの10分くらいなんだけど、山道を入っていって
「大丈夫なの~?本当にこんなところにあるの~?」と不安になった頃、到着。
ウマブミ=バリ語です(ウマ=家、ブミ=地球とか広大な土地みたいな意味)。
バリ人がオーナーかなと思ったけど、カリマンタンの華僑がオーナーだそうです。
山奥にポツンと一軒家スパ。隠れ家スパという表現がぴったりです。
門からレセプションまでが遠い。
このプールはミネラルウォーターなんだそう。
13時に予約してたけど、交通状況によりぴったりに着くかどうかも
分からないじゃん?なのに私が到着した時、レセプションスタッフが
入り口でにこやかにお出迎え。きっと15分くらい
前から立ってたと思うよ。高級旅館のようです。
建物はジャワ風かな?モダンアンティークといった雰囲気です。
古いジャワの趣を残しつつ、洗練された都会風なイメージも取り入れています。
受付スタッフは2名とも男性でした。1人はジョグジャカルタ出身、
もう1人はバンドゥンから来たと言ってました。それだけで期待できるというもの。
というのは、ジョグジャもバンドゥンも大都会、ロンボクよりずっと
お給料が高いです。だけど都会のお給料以上の報酬を払ってるから、
そういう人がわざわざこんな東の果ての離島に仕事に来てるのです。
ウェルカムドリンクはバタフライピーのお茶。
カルテに記入してオイルを選びます。
私はスパイシーな香りのリラックス効果のあるオイルを選びました。
バリでもしょっちゅうスパに行ってるけど、私が行くところはだいたい
10~30万ルピアくらいのところ。ここは90分50万ルピア
(+Tax、サービスチャージで55万くらい)なので、
ねえねにしては奮発した部類です。ギリ島のいい加減スパで学んだので、
今回は下調べして納得いくところ一ヶ所だけ行こうと。
お部屋に案内されます。
シングルルームです。レセプションは凝った造りだけど、部屋はシンプルです。
ウママッサージ90分というのがバリニーズマッサージに近いのかなと思って
選びました。説明書きにリンパを流すリラックス目的のマッサージとありました。
もう一つブミマッサージというのはディープティシューマッサージに
近いのだと思います。バリニーズマッサージみたいなもの?
と思ったけど、行程は全然違ってました。
担当してくださったセラピストさん。
大変お上手且つ洗練されてました。よくいるタイプの感覚で「どや?うまいやろ?」
みたいなマッサージおばさん風じゃなくて、凄く訓練されてるのよ。
オーストラリア人のトレーナーを抱えていて、年に何度も来て
チェック&トレーニングしてるそうです。
やや高めかな?と思っても、それ相当の経費と手間をかけています。
施術後、フルーツと飲み物をいただきました。
受付スタッフが「車呼びましょうか?」というので「お願いします」と
言いました。すぐにブルーバードタクシー(メータータクシー)が来て
乗り込みました。ホテルに着いてタクシーの代金を払おうとしたら
ドライバーが「運賃は既にスパから払ってもらっています」と言いました。
それにも感動。スパは「タクシー代払っときましたから」なんて
言わなかったのよ。ドライバーも客(私)は知らないのだから
黙ってれば分からないのに、正直に申告しました。
セラピスト、受付、トレーナー、ドライバー、オーナー、いろんな人が関わって、
一人のお客様を迎えているという意識が徹底されていて、全員が正直者でした。
私いつも偉そうにスパレビューの記事書いてるけど、心から感動した、
行って良かったと思えるスパってそんなにないです。
でもここはそんな数少ないスパの一つだと思いました。
スパとしての完成度が高い!バリはスパ天国だからスパが素晴らしいという
評価だけど、数が多いからそうでもないところも多いです。
セラピストの技術だけでもない、サービスも教え込まれたマニュアルをこなしてる
だけでは、お客様に感動としては伝わらない。ここもそうだし、
もう一ヶ所、感動したな~って思ったスパは、実はジョグジャのスパです。
きっとオーナーが賢くて人格者なんだと思う。それがセラピストやドライバー、
クリーニング、下々のスタッフにまで浸透してるんです、きっと。
私がよく言ってる良いスパの定義>有難うの気持ちが湧いてくる←ウマブミスパは
(私の中で)数少ない完成度高いスパに加わりました。
予約から出迎え~お客さんが帰りつくまで、一連の流れとして綿密に考えて
心込めて、プロデュースしてました。行って良かった。