もうすぐ日が暮れるので、明るいうちにビーチまでお散歩することにしました。
コテージのスタッフはビーチまで徒歩5分というけど、
5分じゃないよ~、遠かったです。
遠くないのかもしれないけど、ちゃんとした道じゃなくて、
だだっ広い原っぱを歩くので、遠く感じたのかもしれません。
中央の小山が見える場所が海。すごく長閑なところを歩く癒しの散歩のように
思われるかもしれませんが、地面は山羊と水牛の糞💩がごろごろ
落ちてるので、踏まないように細心の注意。まるでバレリーナの
つま先のような歩き方になってしまうので、余計に遠く感じたのかも。
若干近づいてきたような。
着きました。ビーチといってもビーチクラブやバーがあるわけではなく、
ゴミがいっぱい落ちているし、地元の人の憩いの場というわけでもない。
5分も海を眺めていれば十分な場所です。
そこらへんに転がってる丸太に腰を下ろし、ボ~っと海を眺めていると、
小さい女の子を連れたおばあさんが話しかけてきました。
「チー(華僑の女性の呼称)、どこから来たの?」とおばあさん。
私チーちゃないし💦。
女の子2歳ですって。おばあちゃんの話によると、女の子のお母さんは、
この子産んで2ヶ月後に病気で亡くなったそう。
今はこの海岸で、おばあちゃんと孫2人で住んでるそうです。
横にあるのが家?家を見せてもらって絶句しました。
この掘っ立て小屋でおばあちゃんと2歳の女の子が暮らしてます。
中を見せてもらったんだけど、竹を組んで作った寝床があるだけ。
火を起こして煮炊きできる場所もありました。電気はありません。
横にペットボトルや空き缶を積んでたので、そういうのを集めて
お金に換えて生活してるんでしょうね。「お父さんは?」
「父親は働いてるけど、お金も送ってこないし、滅多に連絡もないよ」
おばあちゃんがロンボクのお菓子をくれました。
バリも山奥へ行けば貧しい集落もあるけど、さすがに今の時代
電気も通っておらず、廃材で作った家なんていうのはないです。
こんな生活している人がいることに衝撃を受けました。
バリで物乞いやってる人はビジネス物乞い(障碍者は除く)がほとんどなので、
私はお恵みはしないようにしてるんだけど、女の子見てたら
いたたまれなくなって「これでお菓子でも買ってね」とお小遣い渡しました。
10分くらいで帰るつもりがおばあちゃんと話してたら小一時間経過。
辺りには街燈もないので、歩いて帰れるうちに帰ることにします。
来た方とは別のルートで帰っているとすぐに真っ暗に。
だけどもずんずん歩いていると、はるか遠くになんだか
カフェっぽい灯りが見えるではありませんか。
ヴィラ併設のカフェだったので、そこで休憩。カフェラテをいただきました。
ここも同じエリアにある宿泊施設のようで、私が泊まっているJejuコテージより
レストランのメニューが充実していたので、翌日から
食事やコーヒーの時間は、ここで過ごすことになったのでした。
コテージまで歩いて10分くらいで歩くのは問題ないんだけど、
真っ暗闇歩いてると野良犬に吠えられまくり、さすがに怖い。
犬の攻撃をかわしてコテージへ辿り着けるのか?
と思ってたら、ちょうどバイクが通りかかりました。
「おにいさん~、Jejuコテージまで乗せてくれる~?」と話しかけ、
2人乗りで送ってもらいました。日本はもとよりバリでも、いきなり知らない人が
乗せて行ってくれなんて、不審者扱いされても仕方ないと思うけど、
ここはまだまだそういうことしても自然な成り行き。素朴な村なのでした。