今日はバリの暦(サカ暦)の新年にあたるニュピです。
ニュピはサイレントデー。一切の外出禁止、火を使うことも禁止。
テレビも放送してません。
静かに瞑想して過ごす日とされています。
観光客も例外ではなく、ホテルから一歩も出られません。
退屈極まりない日とも言えますが、人工的な音が全くない日って、

ストレスオフです。しょっちゅうこんな日があったら困るけど、
1年に1度くらいはいいんじゃないかな~と思います。

今朝は鳥の鳴き声で目が覚めました。
普段あまり鳥の声なんて聴こえないんだけど・・・聴こえないんじゃなくて、
車やバイクの音にかき消されて、気づけないだけなんでしょうね。
人間も同じで、まわりの雑音に振り回わされているから、
自分の心の声が聴こえないんだな~と思います。

ニュピが明けた翌日って、空気がめちゃくちゃ綺麗んですよ。
人間がたった1日、文明の営みをストップするだけで、自然が蘇ります。
地球が危ない・・・地球温暖化、なんちゃらかんちゃら~って言うけど、
各国が1年に1日サイレントデーを設けたら、
それだけで地球環境はずいぶん改善されると思います。
こんな小さい島がたった1日、文明ストップするだけで、生き還るんだから。

なにもしない日、それがニュピ・・・といいながら、
ねえねはこんな日じゃないと、できないことを朝からしまくり

ヘトヘトです(コンロの掃除や洗濯もろもろ)。あ~疲れた。
 

本当に人っ子一人歩いてないのかと思いきや。
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オッサンが歩いとったアセアセ


ニュピの前日(つまり昨日)はオゴオゴでした。
オゴオゴという巨大はりぼて人形が町を練り歩きます。
ニュピの前日はいわば大晦日なので、オゴオゴに邪悪を乗り移らせて、
神様が1年の大掃除をすると言われています。
だからニュピは静かにしていないと“邪悪”だと判断され、神様に攫われるとか。
ごめんね、神様。ねえね朝から動き回ってました。

 

オゴオゴは見に行かないけど(はっきり言って興味ない)
出陣前のオゴオゴをパシャッしましたよ。
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うちの近所のバンジャール(村集会)のオゴオゴ

私は元々ここの住民じゃないし、仕事に都合がいいからここに

住んでるだけなのに。関係ないのに寄付を募りにくるのですよ。
うちの寄付がマンクー(僧侶)人形のウドゥン(頭につけてる白い布)

くらいにはなってる感じ。

 

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チョー怖いんですけど。チーン

 

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迫力ありますよね。

 

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瞑想するマンクー(キモイ)

別のバンジャールのオゴオゴ
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こちらもなかなかの力作です。

 

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そろそろ暗くなってきました。以前住んでた家では、

窓に目張りをして段ポールやら新聞紙貼って、灯がもれないように

していたけど、今の家はカラス面積が多いので、ちょっと無理。
ということで台所にお篭りします(台所は閉め切れば外に光がもれないので)。
しかし暑いわ~、台所エアコンないし。

日本では「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、
こちらは「雨季もニュピまで」と言われます。
ニュピが終わると乾季の始まり(嬉しい~)。

ニュピのもう一つの楽しみは、満天の星空です。
お天気が良ければ、降ってきそうな星空が眺められます。
鳥の声もそうだけど、星も毎日満天に輝いているのに、
人工的な電気で夜中でも明るいから、
星の輝きが見えないだけなんですよね。

ニュピのような日があると、私の中にも
「いつも変わらず永久にそこにあるもの」

あるんだろうな~と、気づかされます。いらんことごちゃごちゃ

考え過ぎな私達。たまに意識的に心のニュピを持ちましょう!