夜になると星空近所からガムランの音が聴こえてきます。音譜音譜
ガムランというのはバリ(インドネシア全部かな・・・・?)の伝統楽器
バリ舞踊をご覧になったことある人は、ガムラン演奏も聴かれたはずです。
 
ガムランはソロで演奏されることはなく、踊りとセットになっています。
うちの近所にガムランの練習場があり、夜な夜なガムラン音楽が聴こえてくるのです。
 
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ここのガムラン隊は女性ばかり。指導しているのは男性です。
ウブドという地区が伝統芸能が盛んです。
私の住んでる地域はそれほどでもないけど、それでも観光客のための
バリ舞踊公演や、ホテルのショーによばれるもあり、そのための練習です。
 
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 バリ芸能の踊り子や演奏家は、それで生計を立ててるのではなく、
 普通の仕事をしています。ここは女性のガムラン隊なので、
 夜遅い練習に、子供達を連れてきています。
 
 
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演目と配役。掲示板に貼紙が貼ってあります。
 
 
芸術の島・・・というのがキャッチフレーズのバリ。
バリ人は小さい頃から、このような集会所でバリ舞踊に親しんでいます。
ツアーで来たら必ず、バリ舞踊鑑賞が組み込まれているほど。
 
バリにはコカール音楽院(SMKI)インドネシア国立芸術学院など
伝統芸能を学ぶ専門の学校もあります。しかし、前述したように、
踊りで生計を立てている人はほとんどおらず、王宮の舞踊団
(毎夜、観光客のために公演)も昼間はワルンの店員だったり、主婦だったり。
 
バリ人は皆、踊りが踊れるのか?といったら、
徳島県人は皆阿波踊りがおどれるわけではない・・・のと
同じように、皆が皆、踊れるわけではありません。
むしろ驚くほど認知度が低いといえます。
 
日本人の中には、バリ芸術にハマる人がけっこういて
「バリで本場の踊りを習いたい」と学びに来る人がいるくらいなんです。
「誰かいい先生いないかしら?」と日本人から訊かれたことがあります。
 
私はバリ芸術には全く興味がないので「私、分からないので、
バリ人に訊いてみますね」と返事をし、何人かのバリ人に
いい先生がいないか尋ねてみましたが・・・・
誰も知りません。あせるあせるあせる
 
ガイドブックなどでも取り上げられている
デワ・ニョマン・イラワン氏見るからにゲイ)という日本人に超有名な
高名な踊り手・・・一般のバリ人・・・誰も知りません
 
一昔前、1世風靡したユリアティ三姉妹(50年に1度、出るか出ないかの
レゴンダンスの逸材)・・・一般のバリ人・・・誰も知りません。
どうやら彼らはバリ芸術に傾倒している日本人の間のみで有名みたいです。
 
ジェゴグという竹のガムランがあるのですが、
本拠地のヌガラの人・・・スウェントラ氏(有名なジェゴグ奏者)のこと
・・・誰も知りません。それどころかジェゴグ自体、あまり
有名じゃないみたい(私の知ってるヌガラの出身者は、
誰もジェゴグを聴いたことないです)。
 
一世風靡したレゴンダンスのユリアティ姉妹も(NHK教育に出てたから
知ってる人いるんじゃないかな?)、TVに出ていた次女(?)は現在、
子供2人くらい産み、肥満化しているという噂
(見てないのに、無責任なこと言ってすいません)。
三女は医者になってるみたいです。
 
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写真が暗いですねあせる。バリ音楽は我々が楽器演奏を楽しむ趣旨の
娯楽とは異なり、あくまでも信仰とともにあります。
よくわからないけど、ヒンドゥーの世界を理解し辛い外国人には
なかなか難しい分野じゃないかなと思います。
バッハだってキリスト教のベースがない日本人にはなかなか難しいように。
バリで奉られてるのは踊り子よりも、むしろガムランを製作する鍛冶屋です。
バリにはカーストがあります。上からブラフマナサトリアウェシア
(この3つが貴族)そして平民のスードラ。人口比率はスードラが9割近く。
 
ガムラン製作の鍛冶屋はスードラ出身にも関わらず、バンデと呼ばれる
貴族称号が与えられます。それほど神聖な職業です。
 
完成されたバリダンス&ガムラン演奏の公演もいいけど、
このように町の集会所で練習している様子を見るのも、
また違ったバリ芸術との触れ合いで、いいかもしれません
 
ガムラン演奏
 
私たちがよく観るバリ舞踊とガムラン演奏は、観光用にアレンジされた
    もので、元々はお寺の奉納芸能です。バリ人はバリ芸能を楽しむという    
意識がありません。踊りも私たちの考える習い事とは
  感覚が違うこともあり、おおかたの人はバリ伝統芸能の
スターが誰か?などは知らないようです。