バリの家家になくてはならないものジナン
ジナンというのはバリ語です。
インドネシアではバレと呼ばれている・・・言うなれば東屋です。
ガゼボともいいますね。ガゼボは英語かな?フランス語っぽい感じもしますね。)
新興住宅地の核家族の家家では見ることができませんが、
田舎のバリ人家屋にはサンガ(家寺)とともに、必ずあります。
 
これがジナン
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バリ人の家にはお茶の間とダイニングスペースがありません。
 
食事は各々が好きなときに好きな場所で食べるというスタイル。
 
ジナン食事をする場合もあるし、家族が集まる団欒の場所でもあります。
 
バリ人はとにかく皆で集まってお喋りするのが大好き。
 
ジナンで座ってると、次から次へ近所の人・親戚・友達がやってきます。
 
上の写真のようなアランアラン(茅葺)の屋根が一般的ですが、
 
場所によっても特徴があります。
 
 
続いてのジナン
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下は団欒スペースですが、2階が穀物貯蔵庫になっています。
 
このスタイルはタバナン県でよく見られるジナン
 
タバナンバリ一の大穀倉地帯です。
 
米がよく採れる地方らしいジナンです。
 
タバナンのこのようなジナンルンブンと呼ばれます。
 
 
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これはちょっとみすぼらしいジナン。このジナンは道端にあり、
 
 誰かの持ち物というわけではありません。近所の人達が
 
 ペチャクチャお喋りしたり、昼間っからチェスをしたりしています。
 
 
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瓦屋根のジナン
 
私はよくブログで「バリ人は噂好きだ」と皮肉っぽく言ってますが、
 
このようなジナン文化が根付いてるので、当たり前ですね。
 
一応、一家の長や位の高い人は吉方向(アグン山の方向)に座ることに
 
なってますが、家族のジナンはそこまで厳密ではないです。
 
しかしバンジャール(村の集会所)のジナンでは必ず、長老や僧侶は
 
吉方位に座ります。ジナンの上を歩くことはご法度。
 
中央に座るというのもいけません。バリ人の家屋は、
 
台所やトイレよりも、ジナンが大事(本当は長男の方が大事だけど)
 
ジナンバリ人の団欒の場です。