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陽もまだ昇らぬ朝5時、村の男2人が、豚小屋に入りました。ぶーぶー
豚を殺すのは、早朝と決まっています。豚ってすごい抵抗するんです。
ブヒ~、ブヒ~、ブヒ~!
耳を塞ぎたくなるような、凄まじい鳴き声が響き渡ります。
しばらく豚と格闘して。。。。。
 
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豚の捕獲成功!
足は縛られ、口には轡。ぶーぶー
 
 
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台に載せられました。
 
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もう一頭捕獲ぶーぶーぶーぶー。今回は2頭の豚を捌きます。
よくバリ人の会話で「自分の家では、3頭殺した」とか
「4頭殺した」とか言ってます。ちょっと自慢ぽく聞こえます。
豚を多く捌く=財力がある・・・ということだと思います。
 
豚を殺す前、僧侶が豚に聖水をかけ祈りを捧げます。
神聖な空気が漂います。
そして・・・・ついに!男が豚の首の静脈に刃物
入れました。捕獲の時ほどの大抵抗はありませんが、
それはそれは苦しそうな声をあげます。
 
これからグロテスクな写真を掲載します。
不快に感じる方もいらっしゃると思います(スルーしてね)。
 
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豚を燃やします。毛を毟りやすくする為です。
 
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 30分くらい、火あぶりにした豚。
 
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 台に載せます。夜も白々と明けてきました。
 
で燃やして、毛が毟りやすい状態になった豚を。。。
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ゴシゴシとタワシで擦ります。
 
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1頭はイカンバビという料理になります。ありとあらゆる部位の
料理です。もう1頭はバビグリン(豚の丸焼き)になります。
 
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バビグリンは豚をそのままくるくると回しながらローストします。
なので、豚のお尻から竹を貫通させます。
 
内臓は取り出します。腸には便が詰まっているわけですが
男達はギューっと便を搾り出します。
豚を殺し、内臓を取り出すバリの男。
惚れ惚れしますねー。カッコイイです。ラブラブ!
日本人でこんなこと出来る人、滅多にいません。
(私、男の趣味ヘンですか~?)
 
このころには夜は完全に明けてました。
 
次回は男の包丁をご紹介いたします。
ブンブーを作り、接待をし、休む間もなく動き回っているバリの
女性ですが、豚料理は作りません。豚に直接触るのは男性と
決まっています。神聖なものなのです。
 
 

れは命をいただくことだと思って、写真を載せました。

 
私達はスーパーでパックに入った肉しか手にすることがありません。
 
でも見えないところで、だれかがこのような工程をして
 
くださっているから、私達は美味しくいただくことができます。

 

この場には子供も大勢いました。子供達、誰も怖がりません。
 
豚を殺す時間に、親達は子供を叩き起こします。
 
「特別な行事だから見なさい」・・・という訳です。
 
バリの大家族の中では、子供が産まれ年寄りが死んでいきます。
 
生と死を身近に感じられます。
 
お嫁さんが来たら、若い子達に寝室覗かれます目
 
夫婦喧嘩や、取っ組み合いの兄弟喧嘩も日々のことです。
 
日本は素晴らしい国なのに、閉塞感が漂っています。
 
生きるということを、体感しにくい環境にあるのだと思います。
 
この豚も工場で処理をしているわけではないので、殺菌処理など
 
不十分で危ないです。しかし、捧げられた命をいただき、
 
自分の命を維持していける・・・・そのことを忘れてはいけないと思います。