私が好きなフィンランドの大作曲家、シベリウスの作品です。
大学時代はこの作曲家にかなりのめり込んで、オーケストラの総譜(スコア)を見ながら理想の演奏を求めてたくさんCDを聴き、国内で出版されているシベリウスに関する本はほとんど読んでしまったくらいでした。
社会人になってからは室内楽や器楽の方が好きになり、オーケストラ作家であるシベリウスからは少し離れてしまったのですが・・・。
この作品はシベリウスの比較的初期の男声合唱曲を弦楽(+α)アンサンブルのために編曲したものだそうです。
私はもっぱら弦楽版を聴いています。
シベリウスには他にも静かな曲は多いのですが、この作品は降り積もる雪の中で迷ってしまったような、他の作品にはあまりない、密やかで独特な雰囲気を持っています。
シベリウスは、一曲だけある弦楽四重奏や、交響曲第7番の弦楽パート、祝祭アンダンテ(アンダンテ・フェスディーヴォ)など、弦楽器のために書かれた音楽で好きなものが多いです。
学生オーケストラでの活動に明け暮れていた大学時代を懐かしく思い出します。