たぶん、スピッツ最大のヒット曲。
特にファンでない人にとっては、スピッツといえば『チェリー』、『空も飛べるはず』、『涙がキラリ☆』、それにこの『ロビンソン』あたりがイメージと思います。
そういう「あースピッツね。『チェリー』とかでしょ」というイメージに対しては、「違う!スピッツはそんなもんじゃない!もっとすごい(変態な)んだ!」と全力で反論したくなるのですが、『ロビンソン』については本当に名曲だと思います。
私が10年くらい前からスピッツを聴き始めたのは、なぜかふとこの『ロビンソン』と『楓』のサビの部分を思い出し、なんかいい曲だったなあと思ってYouTubeを聴いたのがきっかけでした。
改めて聴いてみたら、あまりにいい曲でいきなりファンになってしまったのですが・・・。
この曲はイントロが本当にきれいです。
ギターのアルペジオなのですが、透明で翳りのある曲全体の雰囲気そのものです。
スピッツの曲のイントロ人気投票をしたら、この曲はたぶん上位に来るのではないか。
『旅の途中』(スピッツ著)を読んだときだったか、このイントロを作ったのがギターの三輪さんと知り、なんて繊細な人だろうと思いました。
見た目はあんな、一人だけ違うバンドの人みたいなファッションなのに😅
あとはなんといってもサビのメロディーの美しさと、バックの印象的なコーラスだと思います。
スピッツ初期の内気な歌詞が、草野さんの高音とコーラスに乗って突然「宇宙の風」に翔ぶ開放感が大好きです。
草野さんの声質は今はだいぶハスキーになっていて、それがスピッツの優しさそのもののようでとても好きですが、このロビンソンの頃の、細めの少し頼りないような声もいいなと思います。