なぜ働くの? | 今日も花曇り

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読んだ本や考えたこと、仕事について。

ときどき、なんで自分は働いているんだろうと思います。


仕事は職種的に、結構きつい。
いつも自分の能力以上のものを求められている感じがします。

そうしてやっと稼いだお金は、別居している家族と自分の生活費、住宅ローンと税金と社会保険料で消え、大げさではなく手元に残るのは月に1、2万(残るだけマシですが)。

私自身は全くお金を使わない性格なので、今の仕事に就く前から比べたら収入は数倍になっているのに、生活ぶりは、社会人になって自活を始めた時点とほぼ全く同じ。

本当に、お金はどこに消えている感覚です。
なんのために働いてるんだろうと思う。

やりたいことをやって成功した人の話を聞くたび、自分が失敗者のように感じます。


でも、最近は思うのですが


家族の生活費を稼ぐことは、それがどんなにささやかな範囲のことでも、他人を支えていることには違いない。
税金だって、無駄遣いされて腹は立つけれど、
その税金で法律が作られたり、働けない人を助けたり、学校が作られたりするのも事実だ。
立派な社会貢献ではないか。

自己実現といえば格好はいいけれど、私ごときのやりたいことなんてただの独りよがりと変わらない。

仕事なんて嫌で苦しくて当たり前だ。
自分では食べ物も着るものも作れず、他人にお金を払ってやってもらっているのだ。
生きる手段を持たない、生きるために働かない代わりに、それ以外の仕事をして許してもらっているだけだ。

自己実現も何もできず、ただの労働者として働いて、家族の生活費と税金払って何も残せず死にました、ということは、他人に尽くして死んだということだ。
それで十分ではないか。
惨めでも失敗でも何でもない。