娘のアトピー | 今日も花曇り

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読んだ本や考えたこと、仕事について。

私には小学校高学年の娘がいるのですが、娘もアトピーです。

 

乳児の頃からすでにアトピーで、まだはいはいもできない頃から、朝起きてみると寝巻が血で真っ赤になっていたりして、胸がつぶれる思いでした。

ただ、私、母親ともアトピーで、ステロイドによる治療の難しさが身に沁みていたので、ステロイドは使わずに、耐えていました。

長ズボンだとまくって足をかきむしってしまうので、長ズボンに靴下を縫い付けてまくれないようにしたりしました。

そうしているうち、大きくなるにつれ、ひざ裏に少し症状が残るくらいで、ほとんどアトピーを意識せず暮らせるようになりました。

薬に頼らずがんばったかいがあったと、ほっとしていました。

 

それが・・・

 

高学年になったここ半年ばかり、目に見えて悪化しました。

動画を見たりゲームをしたり、要するにリラックスした状態で何かに集中している以外の時間は、ずっとどこかを搔いています。

特に、目の前に何かしなければならないものがある(勉強、その他)状態だと、かゆみが強くなるようです。

 

見ると、手足や首、あちこちに炎症があり、皮膚が厚くなっている箇所があります。

それを隠すため、今年のような異常な暑さのなかでも、長袖長ズボンにマスクをしています。

 

もう年齢的に父親に見せるのは嫌のようで、症状を見せてほしいと頼んでも「絶対イヤ」といい、見せてくれません。

なので、私が認識しているより全身の症状はもっとひどいのではないかと、心配でなりません。

 

ベッドのシーツを見ると、落屑だらけになっていて・・・

こんなこと、今までありませんでした。

 

自分のアトピーでこれほど苦しみ、今度は娘もとは・・・

確実に遺伝なので、自分のせいで、と、責任を感じてしまいます。

 

さらに苦しいのは、私と母親でも、娘のアトピーについての考えが違うことです。

母親は、彼女自身も含め、ホメオパシーでアトピーを治そうとしています。

ステロイドでは根本的には治らないことを痛感しているからです。

 

ただ、私自身は、ホメオパシーは説明されても、どうしても、まじないレベルとしか思えません。

標準治療が頼りにできなくとも、根拠のない代替医療に頼るより、もう少し合理的というか、科学的に考えていきたいのです。

 

そして私自身、長いことステロイドを使わずひたすら耐えても、結局それで治ったわけではありません。

今は、悪いときには多少はステロイドも使いつつ生活に気を付ける、というやり方もアリなのだと感じているところです。

 

しかし母親にそれを伝えたところ、「今、毒出しをしているところなので、ご心配なく」と、そっけないメッセージが返ってきただけでした。

そして、娘が混乱するから、他の治療法のことを娘には言うなといいます。

母親に対する怒りや憎しみさえ感じましたが、母親の気持ちは、理解はできます。

決定的な治療法がない以上、私も、こうしたほうが絶対によい、ということはできません。

 

私と母親は今別居しており、こうした問題について話し合う信頼関係がもう全くありません。

その不利益を娘が受けるのだとすると、いたたまれない。

 

人生で最も多感な時期でありながら、治療方針や生き方を自分で決められるほどには成熟していないこれからの時期を、娘が苦しみながら過ごすことになったとしたら、耐えがたい。

ここで、こんな苦しみを味わうとは・・・