駒沢にある、ステロイドも使うけれど、早期にそこから離脱することを目指す治療を行っている皮膚科に通ってみることにしました。
もう25年近く(本当にひどいときに自分の判断でごく少量数日間だけ使うことはありましたが)ステロイドは使用せずに耐えてきたので、自分としては大きな決断です。
夏前まで耐え難いほど症状がひどく、非常に疲弊しました。
毎年夏になるとアトピーを気にしないで暮らせるくらいに軽減するのが常だったのですが、今年の夏は、多少軽くはなったものの、自分でも「ひどい」レベルにとどまったままで、脱毛もかなりあり、もう耐えるだけでは限界を感じていました。
途中、いろいろ調べて、ステロイドを使用しない治療をうたう京橋の結構有名なクリニックに数回行ってみました。
しかし実際行ってみると、患者の皮膚をほとんど見ない、当然のように「皮膚の上の細菌が悪さをしている」といって抗生剤の内服薬を出す、全く証も見ないで大量の漢方(ツムラ)を出す、高額のオリジナルシャンプーと自費治療を勧める、毎日のようにLINEで宣伝めいたメッセージが来る・・・といったことにうんざりしてしまい、行かなくなってしまいました。
「ステロイドはできれば使いたくない」と言ったらすんなりOKしてくれて、コレクチムを処方してくれた点だけはよかったのですが。
ステロイドに頼らない治療法を掲げる皮膚科医自体が非常に少ないので、ここもダメならもうどこへ行けばいいのかと、かなり失望しました。
なぜ医者というのはみんなこんなにいい加減なのかと・・・。
半ば諦めていたのですが、その後も調べるなかで、今回の皮膚科を見つけました。
ステロイドは否定はしないけれど、骨格、姿勢、呼吸を整え、適切に運動すれば肌はステロイドを不要とするところまで回復する、という方針には、私もかなり納得しました。
特に、筋肉と皮膚の健康が関連することを明確に指摘する医師は、かなり珍しいと感じました。
私自身、アトピーを改善させると明確に感じられる唯一のものが運動で、また、アトピーは皮膚病というより自律神経失調症であると感じています。
なので、自律神経にも大きく影響する姿勢や呼吸がアトピーには重要だという主張は、受け入れやすかったのです。
実施診察してもらうと、上半身全部の皮膚を見て、詳しく説明してくれました。
これだけでも、かなり珍しいことです。
悲しいことですが・・・。
私の姿勢の問題点も指摘されました。
その医師は、「アトピーの発生機構を解明した!」と宣伝していますが、正直、私自身は、それはないと思っています。
アトピーは非常に多くの要素が複合しているのが実感なので、「骨格のゆがみにより血の巡りが悪くなっている」ことのみが発生原因だとは、とても考えられません。
やはり体質もあるし、食べ物もあるし、睡眠もあるし、ストレスや季節もあるし・・・そんなに単純ではない。
でも、そんなことはどうあれ、姿勢、呼吸、運動で結果として症状が改善されるなら、それでいい。
治るのなら、理論なんてどうでもいいです。
ただそうはいっても、そこは皮膚科なので、身体の使い方すべてを教えてくれるわけではないし、そこは自分でやらないといけません。
それをやらないなら、単にステロイドを使って症状を抑えているだけの最悪のやり方になってしまいます。
少しお金がかかるのはやむを得ないと考えて、カイロプラクティックや整体で、自分の姿勢や骨格について教えてもらうのがいいのだろうか。
なので、数日前から、医師の指示どおりにステロイドを使っています。
もしこれでダメだとすると、またあのリバウンドに陥るのかもと思うと、身体が震えるほど怖い。
25年前は若かったから耐えられたけれど、たぶん、もう耐えられない。
そのときはどうなるのだろう・・?