なかなかブログの更新が出来ずにいました。
去年もそうでしたが4月に入って見積りの依頼が一気に多くなるんですよね。
ご来店あり、メールでの問い合わせありって感じです。
前回はバンパーの修理事例でしたが、今回はドアの修理です。
まず、こちらのケースですは、
傷の修理のご依頼です。
シルバーのカラーなので近くで見ないとわからないのですが、
下地まで到達している傷になります。
この場合ヘコミはありませんでしたので板金の工賃は必要無く、塗装費用のみとなります。
傷を追い込んで削っていくと鉄板まで到達。
板金はしていませんのでパテも必要ありませんので、下地のサフェーサーの塗装となります。
サフェーサーと研いで平滑にしてマスキング。
お客様と相談の元、ドアハンドルは外して水切りモールとドアミラーは外さずで塗装となります。
水切りモールとドアミラーを外さない事によって脱着工賃を抑えられます。
そして塗装です。
もう一つこちらのケースは、
ヘコミと言うよりは潰れてしまったドアの修理です。
お客様目線では傷がある箇所や凹んでいる箇所に目が行きがちですが、
実際には矢印が指す位置まで歪みが発生しています。
すみません。何でもすべての損傷が板金修理が可能ではありませんのでドア交換での対応となります。
この範囲を板金修理する場合、掛かる板金工賃と新品部品の値段との兼ね合い。
そしてボディーカラーが黒という事もあり、板金修理でわずかに残ってしまう歪みなどのリスク。
色の濃いお車はわずかな歪みでも目立つんですよね。(>_<)
そういった事も検討し踏まえた上で交換の見積りと作業です。
という訳で、お客様ともお話しさせて頂き新品のドアに交換です。
こちらが新品のドア。
色が黒ですが、ボディーカラーは塗装されていません。
来店されるお客様とお話ししていると、新品の部品にはすべて色が塗装されてくるものだと認識されている方が多いのですが、塗装済みの部品はバンパーやスポイラーなどのプラスチック部品でしかなく、ドアやフェンダーなどの部品には塗装がされてきません。
錆びの発生を防ぐ為に電着塗装により黒色の塗料が塗られて供給されてはきますが、ボディーカラーの塗装はすべて修理作業を行う工場ごとに行われています。
そしてもう一つ、塗装をする塗料の色は出来合いの物があってそれを塗装しているのだと認識されている方が多いのです。
「一台一台そのお車の色に合わせて修理を行う工場が色を混ぜ合わせて作っているんです。」とお伝えするとビックリされます。
みんな同じ様に見えるかもしれませんが、同じメーカーの同じカラー番号でも色は若干違っているのです。
そして使用環境、使用年数などによっても車の色と言うのは変化してしまうので、修理を行うタイミングでの色を作らなければならないんです。
使用年数の長い赤や黄色のお車の色の変化は激しいですよね。
色褪せたのは同じ色を作るのはほぼ無理ですが、なるべく近い色が出来る様にみなさん調合して塗装をしています。
結構というか、ほとんど私達の業界の仕事内容って知られてないんですよね~。
下請け体質でそういった事も発信してこなかったから当然と言えば当然。
それが結果的に値段が高いと言われる事に繋がっているのだと私は感じていますがどうでしょうか?
よ~く言われますよ。どんな事をどんな風にやってくれているのかわかんないって。(T_T)
今はインターネットがありますから、こんな事してますよ~っていうのが少しでも伝えられたら良いなと思って始めたのがこのブログだったりします。
ちょっと脱線しましたので元に戻りますが、
新品の部品にはまず下地の塗装。
一つ目のケースではグレー色のサフェーサーでしたが、ボディーカラーに合わせてブラックのサフェーサーを塗装しました。
昔はサフェーサーというのはグレーが一般的というかそれしか無いって感じでしたが、今はホワイト・グレー・ブラックの3色があり、さらにそれを混ぜたりもして使っています。
塗装をするボディーカラーが早い段階で染まるような下地の色を使いましょうというのが現在の流れです。
下地の塗装の後に、お車の色に合わせて作った塗料を塗装です。
新品部品には裏側も塗装しなければなりませんので、この様な状態で表と裏を一緒に塗装しています。
そして別で交換をするドアの両隣のパネルを塗装しました。
実費での修理ですので、部品の脱着等抑えられるところは抑えての作業でした。
なぜ両隣を塗装するのか?は、修理が必要な箇所の隣にも塗装をする際に作った塗料でボカシ(色をグラデーションさせて染める事)をしてあげないと色が違ってしまうズレてしまうので、色の違いを無くすには必要なんです。
バンパーの部分補修など、クリヤー塗装をボカシ塗装するのとはまた違った意味合いのボカシです。
そこで、なぜ塗料を調合して微調整までしているのに色が同じにならないのですか?と言う疑問が生ませると思いますが、奥が深くてそれだけでも話が長くなってしまうのですよ。
簡単に言えば、まったく同じ色を作り出せる人間など居ないということです。
近づける事が限界でまったく同じは無理だと思ってください。
塗装する環境(温度や湿度)によっても変化しますし、塗装をする作業者の塗装の吹き方によっても変わってしまうので、非常に繊細で難しいことなんですよ。
修理に出して、あそこの修理は色が合っていて上手いとか、色が違っていて不満だとか話は耳にしますが、色が合っているように見えるということは隣のパネルも一緒に塗装しているのがほとんどです。
それを知らないから色が合っていると思うのです。
厳密に言ったら、絶対最初と色が違います。合っていません。
たま~に、奇跡が起こってボカシ塗装をしなくてもかなり近い色に仕上がる事もありますけど、本当に奇跡的確率なので最初からボカシます。
修理した箇所だけ色が違ってしまうのが気になる、もしそうなったら不満に思うと感じる方は、隣も一緒に塗装をするということが必要だとお考えください。
逆に言えば、隣も塗装しなければ安くはなりますがその分色が合わない、色がズレるというリスクが伴うという事になります。
ソリッドカラーは色合わせの難易度や塗装時の環境等にもあまり左右されませんので隣も塗装するという事はあまりしませんが、メタリックやパールの塗装においてはほぼ行います。
とあるホームページの説明欄の一文に、「板金塗装の専門工場のように隣のパネルへボカシ塗装を行わないのでお安く修理が可能です。」的な文言が書かれていますが、もっと詳しく書いて欲しいですよね。
こちらとしては必要な事を行っている訳なので、その必要な事を省いているから安いですと・・・。
「安く修理するので色の違いは我慢して下さいね。」というのが隠れた部分なのですが、知らなければ気付きませんよね。
あたかも私達が無駄な事をしているような感じの説明なのでもう一度強く言っておきますが、必要だからやっています。
ここまで今日は熱く語るはずじゃなかったんだけどな~。
修理の事例だけ挙げておくはずだったのに・・・。
まあ、私の性格的にこうなっちゃいますよね。(;^_^A
長々とお付き合いありがとうございます。
ドア交換の修理は部品を組み付け終わって修理の完了後がこちら。
黒のパール塗装だった訳ですが、黒の色の違いは多少違っていても一般ユーザー様は気付きません。
そこでリヤドアだけの単体の塗装も考えましたが、見積り時によくよく見たらこちら側のクォーターパネル(リヤフェンダー)以外の部分を一度補修塗装がされていましたので、やはり両隣に色をいれてボカシてあげないとならないかなっと思ってこの作業方法でのご提案でした。
そうしないと、フロントドアは以前修理した修理工場の塗装の色で、リヤドアは当店での塗装の色、そしてクォーターは新車時からの元の色とバラバラになってしまいますので変な感じになってもいけないかと思いまして・・・。
実は色を作る調色作業がかなり苦労しました。
だって前に塗装してあった色が私の目で見ると全然違うんだもん。(>_<)
どっちに寄せて作るか迷いましたが、一度塗装がされているフロントドア側に寄せて色を作りなんとかなりました。
ちょっと長くなってしまいましたが(いつもの事ですけど)、今回はドアの修理について書いてみました。
どちらのお客様も当店を選んでくださいましてありがとうございました。(^∇^)
また、別のお客様からは「何も知らない・わからない状況で来ているので、色々とこちらから聞かなくても修理方法なども教えてくれてそこが良かった。」とおっしゃって頂けました。o(〃^▽^〃)o
そうおっしゃって頂けると私もすっごい嬉しいです。
そうなんです。何もわからないから何を聞いたら良いのかもわからないのです。
なので当店へお越し頂く人以外でも、ブログを読んでもらって少しだけでも知識を身に付けてもらえたら嬉しいなと情報を発信しています。
でも一番は修理に掛かる費用次第ってところなんですかね~。σ(^_^;)
そうしたらまずはお見積りからお願い致します。




















