連休前の修理作業に追われていましてなかなかブログも更新出来ず・・・。
やっとブログが書けます。(;^_^A
今回の内容は、塗装料金・塗装費用に含まれる作業の内容について書いてみたいと思います。
これについては一般ユーザーでありますお客様は意外と知らない事。
と言うか、ほとんのど方が知らない事だと思いますので、是非知っておいて頂きたいという思いもあります。
実際には見積りについて研修を受けた者や勉強をした者でなければ、板金塗装の仕事をしている側であっても知らない事だからです。
板金又は塗装を専門に作業のみを行っている作業者は、どこからが塗装料金なのか知らないまま仕事をしています。
私もそうでした。(>_<)
私が会社勤めで働いている頃に見積りの研修に出させてもらって、そこで初めて塗装料金に含まれる作業範囲というものを知りました。
それまでは知らなかったと言うか、勘違いをしていたんです。
初めて知った時は「えっ、そうなの?」とビックリしました。
ですから、きっとこれを読んでくださった一般ユーザー様もきっと思うはず。
「えっ、そうなの?知らなかった。」と・・・。
こういった記事はなかなか見かけませんので、私が情報としてお伝え致します。
まず、塗装料金・塗装費用とは、
塗料を吹き付けている作業を思い浮かべるのだと思いますが、これだけのことではありません。
それでは写真で順を追って見て行きましょう。(^_^)
この凹みを修理する場合で説明します。
まずは板金工程があるのですが、板金については飛ばしましていきなり板金作業後になります。
はい。
そしてもう次からが塗装料金の始まりになるのです。
知っていましたか?パテ作業からすでに塗装料金に含まれているなんて・・・。
今回の板金修理ではパテ一回仕上げで済みますのでいきなりここからが塗装に含まれるのですが、これがパテを2回入れる作業になりますと、1回目のパテでの整形は板金の料金・費用に含まれ、2回目のパテが塗装に含まれるのです。
見積りソフトを使った料金の算出方法では、最終のパテ作業からが塗装に含まれるというルールというか条件が設定されているのです。
ですから、見積り上の板金と塗装の料金的な事の分かれ目はここからになります。
実際の作業については、板金担当者が全てのパテ作業を終わらせるまでが板金工程で、塗装担当者が下地のサフェーサーの塗装から行っている場合もありますが、そこは各工場により異なります。
どんぶり勘定で見積りをされている工場さんでは、そもそもどこからが塗装料金だと決めているのかがわかりませんのでなんとも言えませんが、多くの工場さんで見積りを作る際にルールとして運用されているのは最終のパテ作業からという事になります。
塗料を吹き付ける作業だけで考えるとそれほど時間的に変わってはきませんが、
広い範囲を板金してパテを付けて研ぎ出すのと、狭い範囲とでは掛かる時間が大きく変わってきます。
よって、塗装料金はパテを使用する範囲(板金による修正範囲)により料金が変わってくる事になるのです。
このルール・基準を設定したのは、私達のように実際に修理を行う修理工場側では無く、保険金・賠償金を支払う損害保険会社側の組織ですので、なぜそうしたのか?と聞かれても答えようがないのですが、そう決められてしまっているので仕方なく使用しています。
そもそも見積りソフトなどは損害保険会社が損害額を短時間で算出できる様に開発した様な物で、そのルールや基準では実際の修理には見合わない点が多々あるのですが、「修理費見積りソフト」などと名前を付けられ上手く丸め込まれてしまった感があるのです。
このルールを使って下さいというお願いという体(てい)でほぼ強制されていますので、一般ユーザー様もそういった背景があることをご理解の上、塗装料金はここから始まるのだという事をご承知頂きたいと思います。
それでは工程を進めて行きましょう。
付けたパテを研ぎ出し整形。
下地のサフェーサーの塗装。
そのサフェーサーをまた研ぎ出します。
サフェーサーの役割は、防錆と密着、としてパテ作業だけでは取り除けなかった歪みを修正する為に使用します。
サフェーサーが出て来ましたので、ここで新品部品を塗装する場合の塗装料金の場合です。
新品部品には基本的にパテを付ける作業がありませんので、サフェーサーを塗装する為の足付け作業からが塗装料金と設定されています。
おお~と、サフェーサーの塗装の前にシーリング作業がありました。(;^_^A
シーリングがされて来ない新品部品はシーリングをしてサフェーサーの塗装です。
似た様な色なのでわかり難いですが、サフの塗装後。
この様に、板金修理時の料金と新品部品に塗装する場合の料金と2つのパターンがあります。
新品部品にはパテ付け作業が無い分、板金修理時より塗装料金が安く設定されています。
安くなると言っても、修理を依頼するお客様からしてみれば高く感じられるとは思うのですが・・・。m(_ _ )m
実際に作業を行う側からしてみれば、新品部品は表と裏を塗装しなければならないのになんで安くなっちゃうの?というのが本音ですが、決められてしまっているのでみなさん仕方なく運用していると思います。(>_<)
新品部品の塗装の方が安いと言えども、部品代は別途掛かってしまいますので、トータルで考えると出来るだけ交換せずに板金修理で直る方が安く仕上がるという事にはなるのです。
元に戻りまして、この辺りからは想像されている塗装料金の範囲になってくるかと思います。
調色作業です。
調色作業中は写真を撮っている余裕もありませんでしたので最後に数枚を並べて貼り付けた感じですが、この様に一台一台そのお車の現在の状況に合わせて塗装をする色を毎回作っています。
缶スプレーみたいに出来合いの塗料などはありません。
何色かの原色をまぜ合わせて色を作ります。
少しずつ入れる色の量を変えて近づけていくのです。
このお車はパールホワイトですが、ホワイトとだからと言って白の一つの色があるのではなく全て組み合わせです。
最初に塗装する白にはおおざっぱに言ってしまうと、
白と黒と黄色と緑の4色が入って初めてこの白になります。
塗料メーカーによっては、そのまま緑では無く青色を使うことにより緑味を出す配合となっている場合もあります。
黄色と青色を足したら緑色ですよね?
なんか複雑だけど・・・。
そして、その中で緑色がかなり鍵を握っていますのでその緑の感じが掴み難いひとには調色作業は難しくなります。
うちの助手(嫁さん)にはその緑色がわかりません。
「緑?何言ってんの白じゃん!」って言われますが、そういったレベルで色が判別出来ないと近い色など作れないというお話しです。
女性は男性に比べて色彩感覚に優れていて塗装には女性の方が向いていると聞いたのですが、うちの嫁さんには当てはまらなかったみたいですね。(T_T)
色が作れたら塗装をする範囲に細かい傷を付けて密着を良くさせる「足付け作業」というものを行い、その後余計な所に塗料が付かない様にマスキングをします。
そしていよいよ塗料を吹き付ける塗装です。
まずは白色のカラーベース。
そして少しパールベースの塗装
さらにクリヤーを塗装して艶が出ます。
実際にはカラーベースの後に、カラーベースとパールベースを混ぜ合わせた塗料を塗装してボカシを目立たなくする塗装方法がもう1・2工程あったりもしますが、
基本的にはこの3工程があるのが3コートと呼ばれるものです。
写真を撮りながらやってみましたが、写真では伝わりにくいというのがすっごくわかりました。(>_<)
今の時代は動画です!
私は載せていませんがユーチューブには沢山塗装の動画がありますので、そちらで観て頂いた方がわかり易いかと思います。
補足ですが、前回ブログでは隣のパネルも一緒に塗装をしますと書きましたが、今回のように修理箇所が隣のパネルから離れていて距離が確保出来る場合には隣までは塗装したりしません。
修理箇所の場所によるのです。
一つのパネルの中で色のボカシ(グラデーション)が出来て、隣のパネルとの色のズレが生じにくいのなら隣のパネルまではわざわざ塗装はしないという事です。
この修理がもしリヤドアの近い所に凹みがあったのなら、リヤドアも塗装をすることになります。
電話やメールなどで修理に掛かりそうな費用を聞かれたりするのですが、「何センチ×何センチ位の凹みなのですが。」とおっしゃられても場所がどこになるのかによって塗装料金が変わってしまいますので、非常にお答えしにくいのです。
出来るだけ来店して見せてくださいとお願いをしているのは、塗装の色・面積・そしてどこの位置なのか?などなどトータルで見て判断しなければ見積りは出来ないからなのです。m(_ _ )m
そしていよいよ塗装料金に含まれる最終の工程になります。
吹きつけた塗料が乾燥したら、塗装面に付着してしまったホコリ(ブツ)を取り除き磨きを掛ける作業です。
色が白なので伝わり難くて申し訳ないですが、所々に表面を削った跡があると思いますが、ホコリが付着した箇所を削ったところです。
3コートは塗り回数が多くなりますので、ホコリの付着も多くなってしまうリスクがあります。
そしてコンパウンドとポリッシャーを使い磨き上げると先ほど削ったところが何事も無かったかのように艶が戻りピカピカになります。
磨いている姿を写真に撮りたかったのですが、この日は助手が居なくて私1人でしたので誰も撮ってくれる人がいなくて残念ながらありません。
人が写っているともっとイメージが湧くと思うのですけど・・・。
ここまでが塗装料金・塗装費用と言われる工程になります。
ここから先は部品の組付け作業になりますので、脱着工賃という項目になりまして、別の項目として料金が発生しています。
そして、忘れて欲しくないのが材料費です。
工賃だけではなく塗料やマスキングに必要なテープ類など様々な材料が必要となってきますので材料代も含まれます。
どうでしょうか?
これらが塗装料金、塗装費用に含まれる作業内容になります。
どこから始まり、どこまでが塗装料金なのか。
イメージされていたのとは大幅に違っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これだけ工程があり、だいぶおおまかな説明となってしまっているのにも関わらずこれだけ記事が長くなってしまいました。
ですから、お客様からは「何でそんなに費用が掛かるの?」
「なんでそんなに高いの?」と思われてがちなのですが、それだけの内容があり、それを提供出来るようになる為の技術力も必要です。
その辺りをぜひともご理解ご承知して頂きたいと思っています。
私が普段から感じる事、独立して一人でやってきて感じる事。
それは、私達の仕事の内容を知っている人が非常に少ないということです。
知られていないのに料金だけ提示してもなかなか理解は得られないでしょ!
お客様は何も知らずに来られて、いきなり見積りの値段だけを提示されるんです。
事前に知識がある人と全く知識が無い人とではその値段というところでも感覚が大きく違っています。
ただただ、こういう修理を行い結果こうなりましたのブログやホームページよりも価値ある内容を書かなければならないなと思っています。
今回のブログはそんなところを書いたつもりではありますが、読まれた方にはどう捉えられるられるのかはわかりませんが・・・。
それでも、こういった内容・情報が広く伝われば良いかな~と願っています。
次は、「見積りを行う際の基準」について書いてみたいと思っています。
連休中に書けるかな?
連休中もほぼほぼ仕事してますよ。





















