ここのところ新品パネルに交換か板金の難易度が高い修理がほとんどでしたので久しぶりのパテ無し板金でした。
修理前の画像がありませんが、色が白など明るい色だと写真を撮ってもヘコミの具合がわかりません。(;^_^A
その程度の薄っすらなヘコミだったという事です。傷もありましたが鉄板までは届いていないような擦り傷です。
それ位ですと凹んだままパテを付けてヘコミを埋めるという修理のやり方をされている工場さんもあると思いますが、やり方は色々で考え方次第です。
当店ではしっかり板金をする方法をとっています。
理由として品質の向上というのももちろんありますが、作業のトータル時間の短縮も目的一つです。
パテを使わなくても済むレベルで板金出来れば、
板金→プライマー→サフェーサーと一つ工程を省ける訳ですので時間の短縮に繋がります。
ただ職人の拘りという訳では無く、「次の工程に早く行けるから」も大きな理由です。
板金に要した時間として、詳しくは言いませんが通常のパテを乾燥させるのに必要な時間位です。
たとえ私が勤め人だったとしてもその時間で行うのであれば経営者も文句無いでしょう。(^∇^)
時間を掛けてちんたらやっていたら怒られますが、早く終わっているのですから。
ただ、スタッフが沢山いる大きな会社さんではこの板金をさせてはもらえないかもしれませんね。
なぜなら作業者によって品質にバラつきが出てしまうから。
誰がやっても同じ、品質の統一を図るならパテ無しの板金をやる人とパテを使う人と居ては困るんです。
おそらくマニュアルがあってパテを使う事になるでしょう。
全員が高い板金技術を身に付け、パテを使わなくてもよい板金が出来るようにするには大変な事で難しいです。
今のところは作業者が私1人の小さな店ですのでそこは個人店の強みとしてやっていますが、社員さんを雇うとすれば同じレベルの板金をしてもらわないと品質が安定しませんからどうするか悩みどころですね。
まあ、出来るようには教えますけど本人次第ですから。σ(^_^;)
やるべき事を省いて時間を縮めたり値段を安くしたりしたりするのでは無くて、やるべき事はしっかりやって時間を縮め、できれば値段も安くしたい。
それが当店の考え方。
それには技術力を上げるしかないのですが、技術を上げるのは簡単な事ではないので日々努力です。
簡単なのは本来やるべき事を省いてしまうこと。
お客様から「とにかく安く」と頼まれれば手抜きとも言えるそれなりの修理をせざるを得ないのかもしれませんが、そっちの方向には行きたくないんですよね。
その修理方法と後々のリスクも理解して「それでも安くなるなら」と望んでいるなら別ですけど。
修理する側の気持ちの持ち方、考え方次第で修理方法も変わってしまいます。
どこへ修理を依頼するのかはお客様が選択される訳ですから、できれば当店を選んでもらえるように願っています。(^∇^)
塗装も終わり、
こちらはすでに納車済です。