磐城高校6回卒・江尻宏泰様(大阪大学名誉教授) | あたりまえのことをあたりまえに

あたりまえのことをあたりまえに

株式会社ニーズ・コーポレーション社長のブログ

いわき市にいる叔父から原発に関するメールが届きました。

-----------------------------------------------------------
いわき三田会メールより

磐高6回卒の江尻宏秦様(大阪大学名誉教授)から、今回の原発の問題に関し、いわき市民の皆様に対してのご見解が届いておりますので、添付させていただきます。

いわきに居るのが一番と書いてあります。
江尻教授は江尻全機南極観測隊隊長のお兄さんです。


福島県いわきの皆様へ

2011年3月11日14時46分の大地震とそれに続く大津波、未だに止まない余震、さらに原発と放射能問題!

皆様と周辺の方々が被った大災害とご苦労ご心労には、言葉を失い表現のすべもありません。

謹んでお見舞い申し上げます。

郷里のいわき市も、1部が原発から30km内にあり、震災と津波の実害に加えて、放射線不安、物資、水、ガソリン枯渇、農産物被害、それに人々の避難、等々。

大変憂慮すべき事態に、心を痛めております。

1995年1月17日5時46分の阪神大震災に際し、大阪大学核物理研究センター長として、復旧に努めました。

その折、国内外から寄せられた多くの支援を思うにつけ、その何倍もの今回の大震災と原発災難は想像を絶するものです。

12日に、大阪大学から一旦横浜に帰宅後、先週は、早速、大阪大学に向かい、関係当局とも協議し、各大学の原子核研究者が連携し、放射線計測チームを福島に派遣しました。微力ながら支援の一助になれば幸いです。

私は、原子炉工学や放射線医学の専門家ではありませんが、それに関連する原子核の物理学者なので、いわきや近隣に住む、親族や知人からも相談されています。

当面、もっとも安全なのは、「自然の豊かないわきで、平常の活動し、復旧と物資調達に勤める事」と言っております。

予断は許しませんが、万一の場合も、実被害は原発敷地とごく近い周辺に限られ(現場の従業員は十分防護する必要あり)、急を要するものではないと思われるからです。

10日位ゆっくりと、事態の推移を見極めるのが良いと思います。

大体は風向きによる一過性のものであることを期待します。

放射線は、日常、空から、空気中から、食物から、自分の体から等、年間2400マイクロシーベルト(世界平均)浴びております。

その量は、塩分が潮風の吹く海岸と山地で異なるように、場所によって、職場によって、何倍も、何十倍も違います。

胃の検査等でも相当浴びています。

但し、塩分も量が過ぎると問題ですが、潮風程度なら、空気の綺麗ないわきが1番と思います。

いづれにしても、信頼できる当局や専門家の適切な対応と指示を期待しています。

一方、私が案ずるのは、間接被害で、移動による心労、疲労、栄養不足、物資不足、経済停滞等です。十分な根拠のない放射線による、さまざまな被害が心配です。

必ずや、早晩、科学的に正しい認識の下、いわきがこの大災難を見事に乗り越え、これまで以上に大きく発展し、世界に発信する中核都市になる事を信じております。

またそのようになるよう微力を尽したいと思っております。

私達も国内外の多くの友人も、震災と言う実際の大被害と、放射線という見えない大災難に耐えて、日夜奮闘している皆様に厚い思いをよせ、ご健康を祈っております。

大阪大学名誉教授 チェコ工科大学客員教授 理学博士 江尻宏泰
(磐高6回卒、元カルフォニア大学客員教授)