アメコミ読書第6弾 アストニッシングスパイダーマン&ウルヴァリン
Astonishing Spider-Man & Wolverine 4/6
お互いがヒーローとして活躍する以前の時代にタイムスリップした二人。
スパイダーマンはまだ、自分の力が持つ責任に気がついておらず、レスリングでお金を稼ぐ日々。
若きウルヴァリンは、極寒の地で、狼と共に暮らしています。
スパイダーマンに押さえつけられるウルヴァリン。
カウント3をとられ、敗北します。無言のその顔には、やってられるかといった表情が浮かんでいます(笑
スパイダーマンは狼とウルヴァリン、2種類の猛獣に追いかけられ、死に物狂いで逃げ回っていました。
別の場所、別の時代。
そこは、十字軍遠征の時代。
突如として遠征軍の目の前に現れた大男と、それとは対照的に非常に小さな男の二人組み。
進軍を阻むようにして立ちふさがる彼らに、遠征軍の指揮官は神の名の下、どけるよう指示を出しますが、その神を茶化す二人。
その大男と小さい男こそ、ウルヴァリンとスパイダーマンをタイムスリップさせた二人組みでした。
今まで影でしか描かれてこなかった二人が、ついに姿を現しました。
二人とも黒人で、大男の方はダイアモンドをあしらった指輪と棍棒を身につけており、ランニングシャツ、スニーカー、頭にバンダナと現代風の格好をしています。名前はCzar。
一方小さい男のほうは、背中に大量の武器を持ち、頭にはバイキングの兜のようなものを身につけています。名前はBig Murder。
二人に対し、剣を抜く遠征軍。
おもむろに指揮官の下に近寄り、いきなり棍棒で殴りつけるCzar。
その瞬間、指揮官はどこかへとタイムスリップしてしまいます。
何らかの魔法を使ったのだと思い込む遠征軍。
数秒後、遠征軍は馬を残し人間は誰一人いなくなってしまっていました。
次はインディアンか海賊がいいな、などと話しながらタイムスリップを行う二人。
どうやら遠征軍を襲った理由など特に無く、彼らにとってのただの遊びだったようです。
二人がタイムスリップした先は、時間の終わりと呼ばれる場所。
そこではパーティーが開かれており、国籍も、時代も異なる雑多な人々が集まっています。
会場を歩いていると、別の時間軸から来たCzarとBig Murderに出会います。
どうやら過去の自分達らしい二人と談笑を交わすと再びタイムスリップを始めます。
うんざりした顔で道を歩くウルヴァリン。
今までこの世で最も不愉快なおしゃべりはスパイダーマンだと思っていましたが、その考えは間違っていた事に気が付きます。
この世で最も不愉快なおしゃべり、それは学生時代のスパイダーマンでした。
ウルヴァリンの横を一緒に歩くスパイダーマン。次から次へと言葉が飛び出し休むことなく会話をしています。無言のウルヴァリンを気にも留めず、レスリングで自分のパートナーになるんだったら、もうちょっとマスクを考えた方がいいなとか、蹴りを食らった時にはもう少し叫んでくれ、などとマシンガンのようにまくし立てます。
そんな会話には一切耳を貸さず、現状打破のためにリード・リチャーズの力を借りられないか等と考えていましたが、その目にこの事件の発端となった銀行が目に入ります。
もし、あのダイアモンドを入手できれば、この事件が解決できるかもしれない。
そう考えたウルヴァリンは銀行からダイアモンドの奪取を図ろうとします。
その前に、目の前にいるスパイダーマンになる前の若きピーター・パーカーに、自分を止めないよう説得しますが、そもそも銀行強盗を止めるつもりなど毛頭無く、勝手にやってくれと言った感じで我関せずのピーター。
自分の知っているスパイダーマンとあまりに違う反応に驚くウルヴァリン。
直後、スパイダーマンの過去がウルヴァリンの中に流れ込んできます。
泥棒を見過ごし、それによりベンおじさんが殺されてしまうというスパイダーマンの過去を理解します。
何ともいえない悲しみの目でピーターを見つめるウルヴァリン。
幸運を、そう告げるとピーターと別れ銀行へと入っていきます。
銀行に入るや、アダマンチウムの爪で、金庫の扉を切り裂くウルヴァリン。
その裂け目から、例の棍棒が飛び出しウルヴァリンの頭を強打します。
ダイアモンドが奪取されぬよう、あらかじめ先回りしていたCzarとBig Murder。
ウルヴァリンは、またもやタイムスリップさせられてしまいます。
延々若いウルヴァリンから逃亡するスパイダーマン。
冷静に話をしようと試みるも、予想通り問答無用で切りかかって来るウルヴァリン。
古代に送られ、ドゥームに殺されそうになり、ウルヴァリンに殺されそうになり、転移したらまたもやウルヴァリンに殺されそうになり・・・
流石に我慢できなくなったスパイダーマンは、早口でまくし立てますが、突然のショットガンの発砲に岩の陰に隠れます。
どうやら、ウルヴァリン、本名ジェームズ・ローガンの兄が、弟であるローガンを殺しに来たようです。
ローガンにより、自分の運命が狂わされた兄はローガンを強く憎んでいる様子。
ダイナマイトに火をつけ、それをローガンに投げつける兄。
爆風で、近くの洞窟に吹き飛ばされるスパイダーマン。
そこには、例の光り輝くダイアモンドが埋まっており、壁に何度もぶつかったため、幾度もタイムスリップを繰り返します。
その中で、初めて夢の中に出てくる女性と出会いますが、話しかける間もなく転移し、ふたたびその洞窟へと戻ってきました。
そこら中にダイアモンドが埋まっている洞窟で、このダイアモンドが何なのか考えますが、その目の前に、CzarとBig Murderの二人が現れます。
ウルヴァリンの時同様、いきなり殴りつけられ、スパイダーマンもまた転移させられてしまいました。
ウルヴァリンとスパイダーマンが目を覚ますと、二人は柱に縛られ火あぶりにされています。
お互いの過去に触れ、再び再会した二人。
互いの苦しみを理解した二人は、時代を経て、和解する事ができました。
これまでのタイムスリップから、二人がわかった事、それは、誰かに遊ばれていると言う事。
このタイムスリップによる一連の事件は、だれかにとっての娯楽だという結論に達します。
もちろんこのまま遊ばれるつもりは無い二人。スパイダーマンの手には、洞窟で見つけたダイアモンドが握られていました。
そんな二人を映すカメラに指示を出す声。
火あぶりになっている二人を見つめる住人の中にカメラが紛れ込んでいました。
彼ら二人を利用し、ひとつの娯楽を作り上げている人物。
それは、モジョー・ワールドの支配者、モジョーでした。
#5へ続く
誰かのための娯楽、誰かに遊ばれている。
小学館から発行されていたX-menを読まれた方ならば、ピンと来るのではないでしょうか。
テレビの視聴率が権力を左右する異世界、モジョー・ワールド。
その支配者である、モジョーがこの事件の黒幕でした。
スパイダーマンとウルヴァリンを使い、彼らの奮闘振りをTVに流し、視聴率を稼ごうと言うのが彼の目論見。
う~~ん、めんどくさい相手が出てきました(笑
たった二人で、一体どう攻勢にでるのでしょうか。
