アメコミ読書第6弾 アストニッシングスパイダーマン&ウルヴァリン
Astonishing Spider-Man & Wolverine 3/6
遠い昔に俺は生まれた。
以来、いくつもの戦争を経験し、様々な大陸に血を流してきた。
数え切れないほどの人を殺した。
彼の前に跪く小さきものたち。古代、彼が教えたとされる聖なる液体を捧げる原人。
一息でそれを飲み干します。
俺は、戦士であり、侍であり、暗殺者であり、復讐者でもあった。
人の10倍以上の人生を歩んだ。それ以上かもな。
そして今、俺は自分の死に向かって歩いている。
今となっては過ごした日々や、狂った出来事、全てがぼやけて見える。
一つの戦いと、それに続く戦い、それらに集中しすぎたからかもな。
生き残るのに忙しすぎたのかもしれない。
今は少し、ゆっくりしたいと願っている。
巨大な生きている惑星、ドゥームを見据えるウルヴァリン。
俺を殺すのは、困難な事だが、それでも俺は不死じゃない。
いつかはこの時が来ると思っていた。
色んな死に方を考えてきたが、フェニックス・フォースで体がバラバラになるなんてのは思いもつかなかった。
悪くない死に方だと思う。
祈りも、さよならもいらない。
死は、ただの死だ。
さあ、片付けちまおう。
そして、ドゥームに銃口を向けるウルヴァリン。
意識を取り戻し、フェニックスガンが無くなっているのに気が付くスパイダーマン。
ウルヴァリンが銃を持っていってしまったのだと悟り、慌ててウルヴァリンの元に駆けつけます。
ちょうど、ウルヴァリンを目に捉えたとき、ウルヴァリンは引き金を引きました。
放たれる圧倒的なエネルギーは、巨大な惑星を木っ端微塵に吹き飛ばします。
しかし、逆流する膨大なエネルギーは、ウルヴァリンの回復能力をはるかに超えていました。
ドゥームの破片が地球へと降り注ぐ中、生存を祈るスパイダーマンが目にしたのは、フェニックスガンと、ウルヴァリンの一部の骨だけでした。
ウルヴァリンにより救われた世界。
小さきもの達は、救世主のために酒を酌み交わしています。
その声を尻目に、コズミックキューブ起動のための研究を続けるスパイダーマン。
現実改変能力を用いて、ウルヴァリンを復活させるため、取り付かれたかのように日々研究を重ねます。
少年の姿で、暗闇をただようウルヴァリン。そこには、ウルヴァリン以外何も無い世界。
この暗闇でただ一人過ごすのが、多くを殺してきた自分への罰と受け止めますが、
その暗闇に自分の名前を呼ぶ声が響きます。
それは、母の声でした。
長年の研究の末、ついに光を取り戻したコズミックキューブ。
自分の望み全てを現実のものとできるスパイダーマン。
飢餓をなくし、オゾンホールをなくし、自分のジョークで誰もが笑う世界。
ベンおじさんを蘇らせるなど様々な事が頭に浮かんでしまいます。
雑念にかられたスパイダーマンですが、ふと冷静さを取り戻すと、ウルヴァリンの復活を願います。
母の声に引き寄せられるウルヴァリン。
もう少しで、母の手をつかみ、平穏が訪れると思ったその瞬間、母の手が消えてしまいます。
スパイダーマンが集めておいたウルヴァリンの一部が赤く光り始めると、煙の中から全裸のウルヴァリンが、スパイダーマンに向かって飛び掛ってきます。
貴様、何をしやがった!
ヒーリングファクターにより、長い年月を生きざるを得なかったウルヴァリン。
その人生も終わり、やっと平和を見つけたと思ったのも束の間、またこの世に戻された事に対し、怒りを抑え切れません。
君の命を救ったんだ!
そう言うスパイダーマンに、自分の気分を良くする為だろ!と怒鳴り返すウルヴァリン。
友の命を救うために全力を傾けたのに、その友から罵倒され続けたスパイダーマン。
人の何倍もの人生を生き、ついに訪れたかのように見えた平和を奪われたウルヴァリン。
互いに我慢の限界を超え、お互いが飛びかかろうとした瞬間、時間は突然停止します。
前回ウルヴァリンを見ていたダイアモンドで自らを装飾した男と、もう一人の小男が、時間を止めたようです。
彼ら2人は誰かに仕えており、ウルヴァリンとスパイダーマンを殺させるわけにはいかないらしく、
お互いをまたタイムスリップさせる事にします。
ダイアモンドを埋め込んだ棒で、彼らを殴りつけた瞬間、二人は再びタイムスリップに巻き込まれます。
今度は別々の場所に飛ばされてしまう事になりました。
目を覚ますと、突然プロレスラーのマスクをつけられ、ステージへと押されるウルヴァリン。
レスリング場に無理やり上がることになったウルヴァリンの目の前には、無敵のチャンピオン、アメイジングスパイダーマンと名乗るレスリングチャンピオンが立ちはだかります。
スパイダーマンが目を覚ましたのは、極寒の地。なぜか体中に肉が巻き付けられています。
肉の匂いに近寄ってきた狼の群れ。そのなかには狼達を従えるかのようにウルヴァリンがたたずんでおり、敵意をむき出しにしていました。
#4へ続く
思いのほかあっさりと破壊されたドゥーム。
ちょっと拍子抜けしてしまいましたが、冒頭描写されていたドゥームのイラストはスケール感が半端無い見ごたえのあるイラストになっていました。
普通の人間なら、あんなん見たら精神壊れてもしょうがないよなって言うくらいの威圧感。
フルカラーだから、本当に素晴らしい出来栄えでした。
気になる終わり方でしたが、別々に転移されてしまった二人はどうなるのでしょうか?
