ドロレス・クレイボーン 文春文庫 約350ページ 評価:★★★★☆ 4点
- ドロレス・クレイボーン (文春文庫)/スティーヴン キング

かつて夫殺しの嫌疑をかけられた老婆ドロレスは、
再び殺人の嫌疑をかけられる。
ドロレスが語る過去と真相とは?
献辞はドロレスクレイボーンの試作と後書きにありましたが、確かに献辞のアイデアをさらに発展させた作品という感じがします。
献辞では、主人公が友達に過去の出来事を語るという形で物語が進みますが、ドロレスクレイボーンも同様に主人公ドロレスによる独白で物語が進みます。
ただ、献辞では独白だけではなく、友達が話すシーンもありましたが、ドロレスクレイボーンでは、ラスト数ページを除き、延々主人公の独白が続きます。
チャプターや節も無く、あげくは一行改行すらなく延々と独白で進むと言うのは、今まで見たことがなく、かなり新鮮に感じました。
延々と独白が続くのでは、つまらないんじゃないか?
そう思われるかもしれませんが、読んでいくうちにドロレスが語る彼女の人生にきっと引き込まれていくことと思います。
子供たちへの限りない愛情、ドロレスの人生観、劇中行われるとある計画。
中だるみもなく、一気に読ませてしまう不思議な魅力がありました。
この作品は、黙秘と言うタイトルで映画化されています。
主演は、ミザリーでの怪演が印象深いキャシー・ベイツ。それだけで、ちょっと見たい気がします(笑
後書きによると、この作品はジェラルドのゲームとの繋がりがあるそうです。
短編を挟んで、ジェラルドのゲームを読んでみたいと思います。
次は、メイプル・ストリートの家を読んで見ます。